第78話 - 先祖返り? -
77話で登場した、ミハエルのお義兄さん疑惑。
ミハエルを見たリエルの「おにいちゃん…」からの続きになります。
それと久しぶりにステータス確認もしてます。
それでは第78話です!
「おにいちゃん………?」
「えええ!???リエルのお兄さんなの!!?」
「お兄さんいたんだ」
「あ、いや……」
「俺に妹は居ないぞ。」
「「え?」」
「どういうことなんだ???」
「ごめん、今世では…わたし兄弟はいない…の。」
「まさか、前世の…?」
「…話が読めないな。前世とか今世とかなんだそれは。」
「お兄ちゃんじゃない…の…?」
「残念だが、俺に妹はいない。」
「見た目も声もまるで同じなのに!記憶も無いの!?……わだじの事覚えでな"い"の"…………?」
「………。」
「うゔ…ぐすっ…」
「…申し訳ないが君の言ってる事がまるで分からない。 俺も多忙の身だ、これで失礼するよ。」
ミハエルは泣いているリエルからベルゼに向かってそう告げる。
「あ、ああ…」
困惑するベルゼをよそにミハエルは衛兵に向き直り、「君もこの調子で頑張ってくれたまえ。」
そう言うとメインストリートの方に歩き去ってしまった。
♢
「とりあえず、サラの件は何とかなりそうだ。ミハエルが言うにはサラは王都の北にある島で魔法研究をする為に篭るって言ってたらしい。」
「北には近づかない」
「………」
サラに付き纏われる可能性が低くなったと聞いて3人は一旦、宿へと戻ってきた。が、流石にリエルは立ち直れてないようだ。
「これからどうするか。」
「やる事がないなら冒険者ランクを上げたい。」
「………」
「そうだな、それも良いか…?」
「………」
「それにしても、もしお兄さんじゃないとしても驚きだなぁ。」
「素っ気なかったけどね」
「なあリエル。あの男がお兄さんだと思ったのはなんで?顔…?」
「…うん。前世で死んじゃった頃より成長してるから全く同じって訳じゃないけど…それに雰囲気も似てた。喋り方は少し違ったけど…」
「そっか。お兄さんってどんな人だったの?」
「……お兄ちゃんは優しかった。私はどこへ行くにもくっ付いていたの。最後はわたしを魔物から庇って死んじゃったんだ。」
「優しいお兄さんかあ。」
ベルゼにも前世では弟がいた。
3歳年下の弟だったが、実家を出てからは殆ど接する機会が無かったのだが、何一つ兄として弟にしてやれなかったな。と、そんな事を思い出した。
「でも顔が似てるとはいえ本人が妹は居ないと。前世の記憶も無いって」
「確かにそうなんだよなあ。俺も前世とは顔が全然違うしなぁ。」
「えっ、そうなの?」
「うん。前世は27歳で死んでるからね俺。今よりもっと大人だったし、顔も全然違うよ。」
「そうなんだ…大人のベルゼ…なんか想像出来ないなっ」
ようやく少しだけいつものリエルに戻ってきたようだ。
「リエルは前世と一緒なの?」
「わたしは同じだったよ。今は前世の時より成長してるから…」
「なるほどなぁ。…個人的に、リエルには凄く申し訳ないんだけど、あの男が仮にリエルのお兄さんじゃない方が良いなぁ…」
「えっ、なんで?」
「いやさ、王都に初めてきた時に魔族と遭遇したって話をしたじゃん?魔族を追い返した時、あの男も俺をつけてたんだよね…」
「そうなの?」
「そそ。リエルのお兄さんがストーカーは嫌だなぁって。なんかアイツ姿を消せるんだよね。探知魔法でもろ分かりだったけど。」
「ははっ。姿を消せるのは凄いけど、つけてたベルゼに丸分かりなのは意味ないねっ!」
「そうなんだよね。姿を消せるって普通に凄いけど、魔法なのかな…?」
「聞いたは事ない」
「とにかく、あの人がお兄ちゃんでも、違ったとしても今のわたしにはやらなきゃいけない事もあるし、いつまでもこんなんじゃダメだね!ごめんね!2人とも!」
多少は引きずっているだろうが、ようやく普段のリエルに見えるようになった。ベルゼはホッと息をつく。
「大丈夫だよ。」
「そしたら今後は魔物を討伐しながら冒険者ランクを上げる?」
「急務って訳じゃないけど、炎属性魔法も研究したいしなあ。魔物を討伐するにあたって丁度良いんじゃないかな…?」
「あ」
「どうした?ティア?」
「ステータス」
「…ああ。見たいって言ってたな?俺も随分見てないし、みんなの状況も知りたいかな。」
◆
ー ステータス ー
Name ベルゼ
Lv. 516 Rank B [冥府の使者]
HP 480,360/480,360
MP 502,160/502,160
- 装備 -
○宵闇のローブ (S)
・光以外の属性魔法耐性
・防御力 極大
・耐寒耐熱 温度調整
・破損修復
○黒刀・楳朱 (S) ←New!
・魔法攻撃力 UP
・形状変化
○回復の指輪 (B)
・HP.MP自動回復 (回復量大)
- 属性 -
○ 闇
(・炎,水,土,風,雷,氷,時)
- 固有スキル -
・創造具現化・遅延呪文
-特殊 -
闇属性攻撃 大
光属性攻撃耐性 極小(※追加)
闇属性攻撃耐性 完全無効
・黒狼の加護・破源の瞳 ・炎精霊の加護 ←New!
※光属性の攻撃を受けた場合
通常の100倍のダメージ
ーーーーーーーーーーー
「うわっ…なにこれ!!」
「なんでこんなに上がってるの…?」
「さすがにひいた」
「えぇ……」
前回見た時からかなり魔物を討伐している。
それに昨日までのスタンピードで経験値を稼いでいる。
ついでに言うと、上位竜を討伐まではしてないが、打ち負かした事からかなりの経験値が入っているのをベルゼは気がついていない。
◆
ー ステータス ー
Name リエル
Lv. 336 Rank A [冥府の使者]
HP 310,684/310,684
MP 332,352/332,352
- 装備 -
○ 颯煌剣ラグナロク (S) ←New!
・風属性
・物理攻撃力 大
○星光のドレス (A)
・防御力 大
・耐寒耐熱 温度調整
・破損修復
○炎帝の腕輪 (S)
・炎属性ダメージ無効
○聖者の指輪 (A)
・HP.MP自動回復 (回復量増大)
- 属性 -
・(光)
・(雷,水,風)
- 固有スキル -
・聖霊の煌 ・精霊の言霊
-特殊-
闇属性攻撃耐性 僅少(※追加) ←New!
光属性攻撃耐性 完全無効 ←New!
光属性攻撃 極大
・天妖狐の加護 ・炎精霊の加護 ←New!
※闇属性の攻撃を受けた場合
通常の10倍のダメージ
ーーーーーーーーーーー
「リエルもたくさん上がってる」
「光攻撃無効になってるっ!」
「闇属性耐性が低くなってるけど…」
「本当だ……」
リエルに関しては順当な上がり方だ。
レベルアップに際して-特殊-の項目にあるように光属性攻撃は効かなくなった反面、その代償に闇耐性が低くなってしまっている。
◆
ー ステータス ー
Name ティア
Lv. 241 Rank C [冥府の使者]
HP 196,123/196,123
MP 12/36
- 装備 -
○ エターナルイデア (S)
・物理攻撃力 極大
・魔力付与 スロット無限
・不滅の理念(魔力を付与する度に蘇る)
○慟哭のピアス (B)
・防御力 大
○涅槃のストール (S)
・全攻撃耐性 UP
・耐寒耐熱 温度調整
・破損修復
○回復の指輪 (B)
・HP.MP自動回復 (回復量大)
- 属性 -
- 固有スキル -
・?? ・??
-特殊-
・炎精霊の加護 ←New!
ーーーーーーーーーーー
「ティアもレベル結構上がってるな?」
「そのうち抜かれそう…」
「むう…」
一番地道に頑張っていたのはティアだろう。
自身のレベルアップに、装備の強化も伴ってもはやCランク冒険者の域を超えている。
だがティアはこの結果に満足していないようだ。
「もう少し上がってるかと思ってたの?」
「うん、たくさん魔物倒した…ベルゼにまた離されてる…」
「それよりティアの魔力が低いのは…なんでなの?」
「………次はもっと追いつく…!」
更なるやる気を滾らせてるティアには
ベルゼの問いは耳に届いていないようだった…。
ベルゼに対して何故か対抗心を燃やしているティアの秘密は後日、記す事になるだろう。
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それでは次話もよろしくお願いします!




