第75話 - 遅延呪文 -
冬が始まってしまいましたね。
筆者は冬生まれですが、寒さには弱いです…
さて、仕事の方(小説とは全く関係ない仕事をしてます)が、11月後半から12月いっぱいまで繁忙期を迎えて、小説の投稿頻度がかなり落ちてしまっていましたが、いつもご覧頂いて下さってる方の為に、多少短くてもなるべく投稿したいと思ってます。
投稿頻度が落ちると、閲覧数やブックマーク等数字に顕著に現れるので、筆者としてもやる気に直結するため頑張ろうと思ってます…
「続きが読みたい」「面白い」等思って頂けたら感想やブクマなどお待ちしてます。とても嬉しい&やる気に繋がるので……
それでは第75話です!
「そういえば!ベルゼはどうやってあの魔法から抜け出せたの?」
「あの半透明の捕縛魔法から抜け出したのは、転移魔法だよ。」
「あれ?究極の立方体って魔法の構築出来ないから、魔法は使えないって聞いてたんだけど…?」
「既に構築してた魔法は発動できたんだ。」
「「??」」
「今まで使う機会が無かったんだけど、相手はSランクだしって、遅延呪文を発動しておいたの。」
「あ!ベルゼのもう一つの固有スキルか!」
サラの捕縛魔法から逃れられたのは、
固有スキル"遅延呪文"を使用していたのだ。
「そそ、念には念をって、あの魔法を仕掛けられる前に2つ転移魔法を構築してたの。で、閉じ込められてからサラが見てない一瞬に、1つを試しに発動したんだけど、無事発動できてね。構築された魔法は発動できるのを確信したんだ。」
サラの捕縛魔法の中では魔法の構築は出来ないが、すでに構築された魔法は発動する事ができたのだ。
最近までこの固有スキルの詳細が不明であったのだが、バイロニーから王都ルートニオンに到達する間で、魔物を討伐している時にその詳細が明るみになった。
この遅延呪文、魔法を構築しておきながら発動のタイミングを任意で選択できるというスキルなのである。
ちなみにストックできる魔法は2つまでだ。
ベルゼが魔法を使う時は普通に発動させる為、わざわざ発動を遅らせる必要がなかったので、そもそもどんなスキルなのか分からなかったからなのだ。
「そそ!発動してなかったらやばかったよ。」
「本当に無事で良かった…」
「ベルゼは本当そういうのに巻き込まれる」
「そう言うなって…好きで巻き込まれてるんじゃないんだから…」
「それにしてもベルゼはずるい。固有スキルが2つもあって」
「ずるいって言われてもなあ…」
「こんどステータス覗く」
「あ、最近見てなかったな!どれくらい上がったか…落ち着いたら見てみよう。」
「ねえ、それよりいつまで走るの?そろそろ冒険者達からは見えないよ!」
「そうだな。そろそろ転移するか!」
ベルゼの転移魔法は2パターンある。
少数で瞬間移動と、多数で転移門を開いて飛ぶ。
今は前者で転移する事になるのだが…
「どこに行くの?できるだけ遠くまで逃げたいよね…?」
「そうなんだけど…スタンピードで1/3くらい魔力を使って、万が一サラに追いつかれても良いように魔力を残しておきたいんだ。たからそんなに遠くまでは飛べないかな。。」
「なら王都がいい」
「あっ!確かに!サラは王様に仕えてるから今回の事を話して、今後ベルゼに近寄らせないでもらったりとかできるかも!」
「なるほど…じゃあ王都に戻るか!2人とも俺に掴まって!」」
リエルとティアがベルゼの手に捕まると3人の姿は森から一瞬にして消え去った。
♢王都 ルートニオン
「っと、無事着いたな」
「やっぱ転移魔法はちーとだよね?」
「ちーと」
「そんな事言うなよーう。チートなんてどこで覚えたんだ。」
「「ベルゼ」」
「ですよねー」
いかんいかん。
無意識にこの世界では謎の言語を使ってしまっていたか。
サラの魔法があまりにもチートじみてたからつい…
「とりあえず、この後のことだけど…」
「サラはどうなの?」
そのSランク冒険者だが、探知魔法の要チェックリストに既に入っている。
「まだ探知の範囲外だな。」
「ならとりあえず宿探す?もうそろそろ夜になるし…」
「賛成」
「そうだな。」
とりあえずサラの方に動きはない…のか?
すぐにでも追って来るかと思ったんだけど…
探知魔法も効果の及ぶ範囲はあるものの、今ではそれなりに広範囲まで見れる。まだ探知の範囲外という事はそんなに動いていないのかもしれない。
追ってくるにしてもミオドアルからルートニオンまでは馬車で1日半はかかる。
どんなに急いでも1日はかかるだろうが…サラはSランク冒険者で魔法研究にも長けている。
まさか転移魔法が使えたりしないよな…?
不安がよぎる。
だが、ここは王都。
いくらあのサラでも王都内で騒ぎは起こさないだろうが…
「まあ用心するに越した事はないか。」
「さっきから何ぶつぶつしてるの」
「もう!2人とも!早く行くよ!日が暮れちゃうよ!」
「お、おう…今行くよ!」
宿を見つけて入って行くリエル。
その姿を追って駆けていくティア。
万が一にも自分のせいで2人に危害があってはならない。
ベルゼはそう思い直して探知魔法のチェックに余念がなかったのだった。
ご覧頂きありがとうございました!!
「続きが読みたい」「面白い」等、思って頂けたら感想やブクマ、高評価などお待ちしてます。とても嬉しい&やる気に繋がります!
それでは次話もよろしくお願いします!




