第57話 - フェルの契約 -
ジョンウィック3公開しましたね!
3ガンマッチやりたくなるんですよねぇ…
◎昨日、予約投稿だったのですが、投稿出来ていませんでした…
本日振り替え分の投稿です。
『うぅ…ごめんなさい…』
「ベルゼももう怒ってないから泣かないで!」
「とても上位竜とは思えない。」
「ちょっとやり過ぎたか?」
『インフェルノよ、主をその辺の人間と同じに見るなと言っただろうに。』
『分かってたもん。魔力の量も質もその辺の人間と全然違うし分かってたんだけどぉ…』
「分かってたならなんで怒らせるような事を言ったのさ…」
『だってぇ…おにいちゃん取られちゃったと思って…うぅ…』
「これは嫉妬ね」
「嫉妬…?」
『我はきちんと説明したであろう。主を見つけに行くと。見つけた暁には紹介しにくると。』
『そうだけどぅ…主が女の子なんて聞いてないし、そもそも女の子がこんなに沢山いるなんて聞いてないもん…』
「「「『ん?????』」」」
インフェルノドラゴンの言葉に固まる一同。
『主は男なのだが…』
『えっ?この子が主さんじゃないの?』
「俺が主人だよ。」
『うん??どういう事…?この子女の子じゃ…』
「ははっ!ベルゼは男だよ!」
『えええーーー!!!!』
どうやらベルゼが女の子だと思っていたインフェルノドラゴン。とんだ早とちりなお転婆さんのようだ。
『色々とごめんなさい!!!ボクは昔からそそっかしいって言われてて…』
『昔からそうであったな。』
「クロが苦労してきたのが安易に想像できるな」
「あはは!上位竜だからって気を張ってたけど、普通に可愛い女の子なのね!」
「ん。このギャップ…最近も味わったような。」
『改めて、ボクはおにいちゃんの妹として育ててもらったインフェルノドラゴン!よろしくね!』
「クロの主のベルゼだ。こっちが俺のパーティメンバーのリエルとティア。2人は女の子だよ。」
「「よろしくー!」」
『それにしても、おにいちゃんの主さん強いのね…ボクこれでも上位の竜って恐れられてたんだけど…』
「ん、ベルゼは普通の人間じゃない」
「おい、ティア!どういう意味だそれ!」
『最初見た時、魔力の量から魔族かと思ったもん!魔族にしても多いけど!』
「魔族は人間より魔力が多いの?」
『そうだよ!魔族はたまに見かけるけど普通の人間よりは全然多いよ!』
『主、インフェルノは魔力を見る事ができる眼を持っているのだ』
「へぇ、便利な眼だなぁ。というか俺の魔力ってそんなに多いのか…」
『主さんは普通の人間とは比べ物にならないよ!下手するとボクより多いかも…』
「やっぱり普通の人間じゃない」
「お前なあ…」
♢
『というわけで我らはこの山まで来たのだ。』
『わざわざありがとうー!』
「とりあえず元気そうで良かったなクロ」
『うむ、主らは先を急ぐゆえそろそろ…』
『えー!!来たばっかなのに!』
『我儘を言うでない。』
「それならフェルも一緒に来ればいいんじゃないー?」
「「『え"っ"』」」
『フェルってボクのことー?』
「インフェルノドラゴンって呼ぶには長いし!可愛くない?」
『わー!可愛い名前!ありがとう!!』
すっかり仲良くなってしまったインフェルノドラゴンこと、フェル。先ほどの勘違いの嫉妬で、普通の人間なら消炭になっていただろう攻撃は何だったのか…
『おにいちゃんもいるし、ボクも一緒に行きたいんだけど、ちょっと前に精霊と契約しちゃったんだぁ。人間の単位で言うと多分1年はここを動けないんだぁ…』
「「「契約?」」」
『この火山に住む炎の精霊がね、ちょっと弱ってるらしくてボクに助けを求めて来たの!』
「「「ふむふむ…」」」
『少しの間、炎の魔力を火山を通して精霊に供給するの!そうしたら精霊も元気になるらしいの!ボクは勝手にここに住み着いたからそれくらいはしてあげても良いかなって!』
「とても虫の居所が悪くて人間の街を滅ぼす存在とは思えないな…」
『ボクだって人間に何かされたら街を滅ぼすよ!』
声色からはムッとしてるのだろうが、竜の顔はそんな可愛いものではない。
「契約って魔力注ぐだけなの?上位竜くらいの魔力ならすぐ一杯になるんじゃないの?」
『うん!魔力量は問題ないんだけど、ボクと精霊の魔力の質がちょっと違うから魔力を100%還元出来ないみたいで、時間がかかるらしいの…』
「そうなんだぁ…」
「そもそも炎の精霊はなんで弱ってるの?」
『良くわかんないだけどぉ、火山の噴火ってかなりの魔力を消費するらしいの。昔に色々無理したせいで回復が追いついてないんだって!』
「あ、火山の噴火ってフェルが影響してるわけじゃないんだ?」
『えーっとね、最近の噴火は精霊にお願いされてボクがおこしてるよ!それに加えて魔力の供給もしてるから回復が遅くなっちゃうの…』
「竜づかいの荒い精霊なんだな…」
『まったくだよお!炎の使い手で沢山魔力があるなら魔物でもいいから助けてほしいくらいだよぉ!』
「「『ん?』」」
『え、どうしたの?』
「フェルちゃん、炎の使い手って炎を扱えて魔力が多ければ誰でも良いの…?」
『え、うん。誰でも良いんだけど、精霊の魔力と質が合う合わないがあるから還元率が上下するから、魔力量が多いに越した事はないし、少なくても助かるんだよねぇ…』
「ベルゼ協力したげれば?」
「え、俺だったの!?」
「他に誰がいるの。」
『あ、主さんかぁ…確かに炎使ってたけど、闇属性寄りの炎だったから多分、精霊とは相性が良くないかなぁ。還元率が悪いと思うから申し訳ないよぅ!』
「あーそう言う事かぁ。」
『うん?』
「んー…フェル、精霊の炎って言うからには、純粋な炎の魔力が必要って事だよね?フェルは純粋な炎属性じゃないの?」
『その通り!精霊は純粋な炎属性だよ!ボクの炎は雷属性に寄ってるんだよね…』
「やっぱりそういうことかぁ。ならフェルが気にしてたのは杞憂だな。」
『どういうことぉ?』
「純粋な炎も操れるかもしれないって事。とりあえず少しで良いなら協力してあげるよ」
『うーん…そんな事出来ないと思うんだけどなぁ…でも協力してくれるならいっか!案内するね!』
図書館で見た本や文献などで精霊が存在する事は知っていたのだが、この世界に来て精霊に会うのは初めてのベルゼ。
もしかしたらうまくいくかもしれないし、うまくいかないかもしれない。だが、クロの妹的存在のフェルに協力するのはもちろんだが、先の闘いで少しやり過ぎたと思っていたからこそ自発的に協力するのだった。
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