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夢にまで見た異世界でのんびり冒険者をやりたい人生だった  作者: りるお
第2章 - 中級冒険者編 -
46/142

第46話 - 転生冒険者の休息 -

20000PV!!!!!

ありがとうございます!!!!!


お盆休みから始めたこの小説ですが、本当に多くの方にご覧頂く事ができました。

初めての執筆で誤字脱字が多く拙い物語ですが、ここまで頑張れているのは、皆様のおかげです。

本当にありがとうございます!!

今後ともよろしくお願いします!




「はい、というわけでっ!今日はティアちゃんの剣を買いに武器屋さんに来ましたっ!」


「おおー!」


「(またやってる…)」


「良い剣あるといいね!」


「うん!」


ここルーファスはダンジョンに潜る冒険者で賑わう街だ。当然冒険者相手の商売も盛んで、武器屋は王都に次ぐ品揃えとも評判だ。


「おー!やっぱり武器屋ってワクワクするなあ!」


「そうだねっ!見てて楽しいよね!」


「2人はここに来るの初めてなの…?」


「「そうだよ? 」」


「えぇ…… 」


普通冒険者なら街の武器屋に一度は行くものだ。

だが、この2人は違う。

ベルゼはアルスローで入手した"賢者の杖"が、リエルも以前のモンスターフェスティバルで手に入れた"輝藍剣"がある。

どちらも上等な物で新調する事はそうそう無いだろう。ゆえにこの街の武器屋も初めてなのだ。


「いらっしゃい!今日は何をお探しだい?」


「剣が欲しい。ずっと使ってた物が折れてしまったから」


「なるほど、剣はこっちのコーナーだ。2人は付き添いか?」


「ああ、俺たちは付き添いだよ。」


「ベルゼ、私も剣見に行ってくるねっ!」


「おー、俺も杖とか見てフラフラしてるよ〜」


「おいアンタ、今ベルゼって言ったか!?」


「えっ、そうだけど?」


「って事はお前さんがアルスローで竜を倒したって冒険者か!?」


「ああ、そうだけど…」


「なんてこった…こんなチビなのか…」


「?」


「いやいや!!!すまん!想像していた人物像とかけ離れ過ぎたんだ!!!」


「初対面の他人…と言うか客に随分と失礼な店員だな」


「本当にすまん!」


 実際ベルゼはそんなに怒ってないのだが、冷静に考えて見ず知らずの客に初見でチビ呼ばわりは失礼だと思う。

 だが他の客がいる前で土下座しようとしている店員もどうなのかと思う。


「いいよ、そんなに怒ってないし。リエル、俺はやっぱり外にいるよ〜」


「わかった!ティアと一緒に見てるね!」


 謝り倒している店員を尻目に店の外へと出て行くベルゼ。



 だが、竜を倒せる力を持っているベルゼ。

 冗談でも怒らせたら街なんて消し飛ぶのは街の人間も分かっている。



 あんなにペコペコされるのは気持ちが良くない。今世ではのんびり冒険者をやって暮らしたいのにエリースの時みたいに恐怖の目で見られかねない。


「主、今大丈夫か?」


「大丈夫だよクロ。なんか久しぶりだね」


「うむ、最近新しい娘が増えてからなかなか出てこれずにいたのだ。」


「夜はいなかったじゃん?」


「毎晩夜の冒険(・・・・)とやらに精を出しておるだろう。」


「………ごめん、ありがとう」


「それでだな、我が両親が主が来るのを待っているようなのだ」


「え、俺に何か用なの?」


「いや、前に儀式をした時に故郷に来てもらうよう言ったのに全然来ない…と言ってきたのだ」


「儀式の時…あぁ、遊びに来てって言ってたやつか?」


「多分それであるな」


「あれ本気だったのか…」


「おそらく本気であるな…」


「わかった。ならすぐ行こうか?」


「いや、そこまで急いで行かなくて大丈夫だと思うのだが…気が向いたら向かって欲しい。」


「わかったよ。ところでクロの故郷ってどこにあるの?」


「人間の国と獣人の国の間にあるのだが説明が難しいゆえ…」


「まあ行けるなら良いか。覚えとくよ」


「頼むのだ。それと我もたまには甘いふわふわが食べたいぞ」


「それも覚えとくよ。」


「よろしく頼むのだ」


それから少し話をしているとリエルとティアが武器屋から出てきた。


「おまたせー!」


「なんでリエルが満足そうなんだよ…」


「なんかね!王都にいる鍛治師が剣の強化ができる人がいるんだって!私の剣も強化できるかもって!」


「だからテンション高いのか。それでティアは?」


「しっくり来る剣はなかった」


「そっか…」


「ないよりは良いと思って一番しっくり来たのを買った。」


「って言っても結構高かったんだよ?その剣。」


「手に馴染む剣と出会えるといいな。」


「ん…」


「思ったんだけどさ、今日はダンジョンに潜るの休みにしない?」


「私は良いけど、どうしたの?」


「ここんとこ休み無しで潜ってたし、たまには良いかなって。それに…」


「それに?」


「甘いふわふわを所望されたからね。」


「?」


「…あぁ、なるほどね!」



 とりあえず今はクロの事をいきなりティアに言うのはやめとこう。そう思ったベルゼはリエルにだけ伝わるように言った。


 魔物を使役するテイマーは少なからずいるのだが、シャドウ・クリーパーという珍しい魔物がいきなり出てきたら、先程購入した剣の試し斬り会になってしまう。…もっともリエルが勝てなかったクロにティアが勝てるのかは分からないが…










 話し合いの末、今日は1日オフという事になった。

 というのも時刻は昼前。今から潜ってもあまり進まず、"賢者の杖"が勿体ないとティアの一言に納得した為だ。


 ルーファスの街中の店で昼食を食べ、午後からは道具屋や服屋を巡って久しぶりの休息を満喫するプランとなった。



「ねえ!ティア!あの服屋見ない?」


「ん!!」


「思ったけどティアって俺と話してる時とリエルと話してる時とテンションだいぶ変わるよね。」


「む、意識したことなかった」


「それだよそれ」


「私は女だし、女どうしの方が気楽だもんねっ。」


「んん!」


「まあ良いんだけどさ」






♢ 繁華街



「おうおう!可愛いおねーちゃん達じゃねーか!俺たちと遊」



ドオオオン!



「「えっ… 」」


「面倒だなあ。まだ絡んでくるならアイツみたいになるけど、どうする?」


「化け物か!全く見えなかったぞ!!」


「勝てる訳ねえだろ!おい、行くぞ!」


「ふう…」


「最近デコピンに磨きがかかってきたね」


「ベルゼと戦って勝てるイメージが全く浮かばない…」


「今日は、転移・デコピン・転移を気付かれずにやるのを目標にしてます」



 最近になって前世で見たテンプレをようやく味わっている。だが、実際ここまで多いと面倒である。側から見たら女の子3人なのだが、ベルゼは男だし、リエルは魔物を狩る為に生きてるし、ティアは八つ当たりでダンジョンの下層まで行く女なのだ。


 最初はテンプレきたー!と、ちょっと嬉しかったベルゼだが、数が多くあまりに面倒なので、転移&デコピン&転移で何事も無かったかのようにしている。もちろんかなり加減をしている。




「ティア行こっか!」


「うむ!」


 何事もなかったかのように服屋へと吸い込まれていった2人を見送るベルゼ。



「前世も今世も女の子は一緒なんだなぁ…」


『苦労するな主も…』


「まあ初めての事じゃないから良いんだけどね。」


『主は転生者と言ったな?』


「そうだね。大ぴらに言ったら色々面倒そうだからリエルしか知らないけどね」


『父上からも聞いていたが、昔はそれなりに転生者とやらがそれなりにいたそうだな』


「そうなの?………ああ、前に話した時に言ってた、お父さんの時代は強い人が多かったってそういうことか…?」


『どういう事なのだ?』


「俺は前世で死んで、気がついたら目の前に光る物体がいて、死んだのはこちらのミスだから特典付けて転生させてあげるって言われてこの世界に来たんだ。よく分かんないけど、何か不具合があって災難が続いて死んだんだよね。」


『俄かには信じがたい話であるな。。』


「俺もそう思うよ。普通は死んだら、転生する世界は選べないで違う人生を送るんだって。前の世界ではそれを輪廻転生って言ってたけど。」


『なるほど。主がたまに言うよく分からない言葉や主の強さの理由が分かった気がするな。』


「うん。よく分かんない言葉は前世の言葉だけど、前にリエルにも突っ込まれたなぁ。強さは転生の特典だろうね。」


『ふむ…となると、父上が言っていた昔の強い人間は恐らく…』


「転生者だね。"昔の方が"って言う事は最近は転生してきた人間は少ないんだろうね。」


『そうなる…か。』


「でもその光る物体が、自分はラスボスじゃないって言ってたから、そこはテンプレ通りにはならないと思うんだよね。前世で死ぬ前に色々災難が続いたし、今世はのんびりしたかったんだよねー」


『今の言葉、大半がわからぬが、それは無理な願いだろうな』


「笑うなよクロ。。」


『主も気がついているとは思うが、その強さを持って生きる以上、そして闇に好まれし故、平穏は保たないだろうとな』


「そうなんだよなー」


『我は楽しめるから良いのだがな。』


「そんな事言うと甘い物あげないぞー」


『!!! それは困るのだ!』


「冗談だよ」


『ならよいが…くれぐれも忘れないでほしい。』


「わかってるよ。」




 ティアが臨時でパーティに入ってからはクロと話す時間が少なかったな。と振り返るベルゼ。


 こういうのんびりした時間も大切にしたいとも思った。前世の最後はクソ上司に怒鳴られてばかりで憂鬱な毎日だったし、彼女にも振られて何のために生きてるか本気で分からなくなった。


今も何の為に生きているのかよく分からないが、周囲のおかげで充実した毎日を送る事ができている事にも感謝するベルゼだった。


リエル×ティア ルートはありません(断言)



本日もご覧頂きありがとうございました!!

次の投稿は明日の予定になります。

次話もよろしくお願いします!


高評価、ブクマ等して頂けると筆者もやる気に満ち溢れます。それはもうモリモリと。合わせてよろしくお願いします。

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