第40話 - ゴルティアダンジョン -
筆者風邪をひきました。
体調があんまり良くないです。。
皆さんもお気をつけください!
ブクマ、高評価ありがとうございます!
日に日に増えるのが本当に嬉しく思います…!
誤字脱字や稚拙な文章なのに大変恐縮ですが、めっちゃやる気になれるのです。 今後ともよろしくお願いします!
翌朝。
「はい、というわけでっ!今日はゴルティアダンジョンにやってきましたっ!久しぶりのダンジョン、楽しむぞぉー!」
「(なんか某配信サイトで再生回数が伸びない配信者みたいだな…)」
「え、どうしたの?」
「いや、ダンジョンって楽しむ所なのかなーって…!」
「…ダンジョンはもちろん魔物が多い所だから危険は多いよ。階層が下がれば下がるほど危険度は増す…でもその分、入手できるアイテムのレア度は上がるの!」
「あーなるほどね…でも装備が整ってる今、レア度が高いアイテムを入手しても今の装備より良い物なんてあるの?」
そう、ベルゼが装備しているローブは、上位竜"灼炎暴深龍"と"暗黒闇帝龍"の素材で出来た最高級品。光以外のダメージを無効や軽減するローブなのだ。
貰った武器屋の話ではこの世界に買える者はいないくらいのビックリ高級品なのだ。
杖だって先日のモンスターフェスティバルの優勝賞品である。
ガヤート王国きっての辺境の地、アルスロー侯爵家が大枚を叩いて用意した優勝賞品であるからして、おそらくは良い物に決まっている…?
「ベルゼのそのローブって光以外のダメージが軽減されるんでしょ?」
「うん」
「ダンジョンでは一部の属性ダメージが完全無効とかの装飾品とかが手に入るんだよっ!」
「ええ!完全無効は凄いな!」
「ベルゼに闇属性が効かないように他の属性ダメージが無効になるって素晴らしくない?」
「素晴らしい!!」
「それを入手できるのは?」
「ダンジョン!!!」
「だったら楽しまなきゃね?」
「楽しむー!!!」
この主人公ちょろいな?
2人の話を聞いていた周囲の冒険者の中にはベルゼのちょろさに苦笑いを浮かべる者もいたのだった。
「おいおい!なんでこんな小さなガキを連れて来てるんだよ?」
「ここは子供が来る所じゃねぇぜ!」
「「「ははははは!!!」」」
「ガキは放っておいてお嬢ちゃん!俺たちと一緒に遊ぼうぜ!」
「俺ァあの年頃が一番好みだぜェ…」
「お前は本当ロリコンだな!」
久しぶりにテンプレ冒険者達に絡まれたな?
前世で読んでたファンタジーお得意のテンプレはこの世界であんまり体験出来てないんだよなぁ…
それに俺は男だからショタなんだけど…
「おっさん、俺は男だぞ?」
「お前!そんな顔なのに男なのかよ!!」
「「「ぎゃはははは!!!」」」
「可愛いお坊ちゃん!ここはダンジョンって言ってな!危険な所なんだよぉ〜!」
「ベルゼ!こんな人達放っておいて行こっ!」
「そうだな、久しぶりのテンプレだからって構ってあげたくなっちゃった」
「そう簡単に行かせるかよ!」
「そうだ!こんな可愛い女、ガキのお守りなんかしてたら勿体ねぇよなあ!」
「女は俺たちが可愛がってやるからよ!」
「俺ァ女でも男でもお前くらいの年頃ならイけるぜ!」
「最低ね」
「ああ、今ならダンジョンごと消しとばさそうな気がする」
「ああん?俺たちに勝てるとでも思ってるのかよ?」
「え、おっさん達めちゃくちゃ弱そうじゃん!デコピンで吹き飛ばせそうじゃん?」
「ぷっ!くすくす」
「ガキが!安全だと思って調子に乗りやがって!」
「いっそのことガキを黙らせて女を頂いて行こうぜ!」
「ああ!ダンジョンには人が来ねぇ所があるからな!楽しませてもらおうか!」
「ガキは俺が貰うからなァ」
「分かった分かっ…」
ドゴォォオオオオン!
「なんだ!?」
「おい!アイツあんな所で伸びてるぞ!」
さすがに男でも女でも見境ないおっさんはNGなので早々に退散してもらおう。
そう考えたベルゼは先の男の前に転移、間髪入れずに身体強化を施した中指をおっさんのおでこに叩き込んだ。つまりデコピンだ。
「何があったんだ!」
「わ、分からねえ!気がついたらアイツが居なくなっててよ…」
「俺がデコピンで吹っ飛ばしたんだ」
「冗談も休み休み言え!デコピンなんかでアイツが吹き飛ぶ訳ねえだろ!」
吹き飛んだ男は2m近くもある巨体だった。
普通に考えたらデコピンなんかで人が吹き飛ぶ訳がないのだ。
前世を含めて中身がアラサーレベルのベルゼとしては、今の見た目ほどの年齢の子供を男女見境なく蹂躙したがる大人は人として無理だったので中指に込められた魔力はかなりの物だった。それ故、男は吹き飛ぶ結果になったというわけだ。
「まあお前らみたいな奴らに構ってやるだけでもありがたいと思えよ」
そう言い残し、転移&デコピンを残る2人にもお見舞いする。
構ってちゃんにも構ってあげるベルゼは大変優しいのだ。
「おい、あいつらってCランク冒険者だったよな…?」
「ああ…それをデコピンで…」
「私、あの子が移動したの全く見えなかった…」
「俺もだ…」
「待って!あの子ベルゼって言ってたよね!?」
「ああ、確かに女の子がそう呼んでたな」
「アルスローから来てた商人が言ってたんだけど、アルスローの収穫祭最終日に竜が出たんだって…」
「なんだと!?アルスローは壊滅したのか!」
「ううん、1人の冒険者によって竜は討伐されたらしいの。その商人が竜の素材を大量に売ってたから間違い無いと思う」
「確かに竜が討伐されたらギルド所属の商人が他の地域に売りに行く事はあるよな。でもそれが?」
「竜を1人で討伐した冒険者の名前…ベルゼって言ってた……」
「「「「「 !!!!!!!!!!! 」」」」」
「うそだろ………」
「本当かどうかは分からないよ。でもあのベルゼって子にちょっかい出すのはやめといた方が良いかもね…」
「「「「「 そうしよう……… 」」」」」
「さて、邪魔が入ったけど気を取り直して頑張るか!」
「そうだね!命を大事にガンガン作戦だねっ!」
「お、おう…!とりあえず上層の魔物は弱いんでしょ?」
「うん、出てもゴブリンとかくらいかな?」
「油断は禁物だけど、その程度なら巻きながらちゃっちゃと行こうか!」
「おっけー!私が前に行くからベルゼ、遅れないよう頑張ってね!」
「任せろ!」
その日ベルゼは初ダンジョン進行の記録を更新した。以前の記録、12階層を大幅に塗り替える38階層到達。
当然この話はダンジョンに潜る冒険者の間に広まり、次の日からはテンプレ冒険者に絡まれる事はなくなったベルゼであった。
「ふぅ…。探知魔法無しでやっぱリエルが前だとなかなかしんどいなぁ」
「分からない道を全力で走って追いかけつつ、周囲の魔力を察知して、出てきた魔物を倒して行かなきゃいけないからね。でもだいぶ慣れたでしょ?」
「そうだね、割と慣れてきた感はあるかな?」
「アルスローでの成果が出てるんだね!」
アルスローで行われていたモンスターフェスティバルの最中、ベルゼは探知魔法を使わず、周囲の魔力を感知する方法を練習していた。
ベルゼの探知魔法は発動すると脳内にレーダーみたいな物が浮かび上がり魔力を消費して、そのレーダーに返ってきた反応を示す、いわば漁船のソナーみたいなものだ。
これは精度100%なのだが、自身からも魔力を発する為、魔力に敏感な魔物には向かないのだ。それに、魔力を消費しつつ脳内のイメージに集中してしまう為、戦闘には向いていない。
その為、Aランク冒険者リエルパイセンから周囲の気配を探知するやり方を教わり練習していたのだ。
ベルゼも両方使いこなせたら強くね?って事で始めたこの気配探知。最初は苦戦したのだが、なんとなくコツを掴んでからは楽しくなってきたのだった。
「今日は38階層までだったから魔物も普通のが多かったけど、50階層からは特殊な魔物も出てくるようになるから、もっと気配察知は大切になってくるよ!」
「そうだなぁ。頑張って練習しよう… ところで50階層からの特殊な魔物ってどんなのがいるの?」
「うーん…前にいたのは、ゾンビとかの闇属性魔物とか、逆に天使の格好をした光属性の魔物とか、酸で装備を溶かすスライムとかかなぁ?」
「なんてエロゲーなんだ…」
「私は大丈夫だったけど、前に潜った時に臨時で入ったパーティの女の子が、装備を溶かされて体ににゅるにゅるしたスライムかさで侵食された事があって大変だったんだよね」
「侵食って怖いな…」
「侵食って言っても、侵入されるんだよ。何処からとは言わないけど。そのスライムの特性で身体が疼くみたいで、侵入された女の子は恍惚な表情でビクビクしてたの。見てる私も興奮したし…」
リエルはもともとそっちのタイプだったんだろうけど、以前のAランク冒険者失踪事件で囚われていてから、多分そっちの方に覚醒したんだろうな…
そういうの求めてくる事多いもんね。あ、なんか旅が続いてたから俺も溜まってるのかな…
そんな事を考えながら今日はどんな思考を凝らそうかと考えてしまうベルゼも男なのだった。
ご覧頂きありがとうございました!!
次の投稿は明日の予定になります。
次話もよろしくお願いします!
高評価、ブクマ等して頂けると筆者もやる気に満ち溢れます。それはもうモリモリと。合わせてよろしくお願いします。




