第35話 - 閉会式 -
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「お待たせ致しました!ベルゼさんをお連れしました!」
「おお、すまぬなベルゼよ。竜討伐誠に見事じゃった!」
「ありがとうございます。」
「祭り事の最終日ともあってアルスローには多くの人間が集まっておった。お主のおかげで多くの命が守られ、祭りも無事終える事が出来ようぞ。感謝しても仕切れぬ」
「いえいえ、魔物を退治するのが冒険者の仕事です。誰かに仕えず、自由に暮らしてる僕らが言うのも変かもしれませんけど」
「ぐ…そ、そうじゃな。して、この働きを賞賛し、礼として3日後に晩餐を開くのでな、それに招待したいのじゃがどうかのう?」
「ぐぬ…領主様のお誘いとあれば光栄の極み…。ですが、私は一介の冒険者です。そんな大層な事は必要ないかと思うのですが」
「むむ…いやいや、案ずることは無い。これは領主のワシが街を救ってくれた英雄に礼をしたいと思ったのじゃからな」
「くぅ…でしたら喜んでお邪魔させて頂きますぅ…」
(ふっ、腕っぷしは良くても口はまだまだ子供じゃの)
(流石に領主の直々の誘いは断れないだろ…)
「ふっ、それは良かった。では3日後楽しみに待っておるからの。ワシはこれで失礼するとしよう、こう見えても忙しいのでな。」
「あはは…」
(忙しいなら直接来るなよ…)
こうして「絶対に唾を付けておきたい貴族vs絶対に士官されたくない冒険者」の第一次大戦は幕を閉じた。
「と言うわけなんだ。領主の執事から詳細を聞いたらパーティメンバーも来てくれって。」
「良かったじゃない!領主様直々になんて凄い事よ!」
「あのなあ…あの堅っ苦しい雰囲気と媚びる感じが嫌いなんだよう…」
「美味しいご飯食べ放題だよ?」
「……そっか。食べ放題って素晴らしいな…?」
竜をも倒した冒険者は食欲には勝てないのだった。
「それはともかくモンスターフェスティバルの閉会式がそろそろ始まるよ!
「お!結果発表楽しみだなあ!」
時刻は昼を過ぎ、太陽は傾き始めている。
「皆の者!此度の祭り、竜の襲来もあったが冒険者の活躍によって無事に終える事ができた!大変ご苦労じゃった!後夜祭も抜かりなく楽しむが良い!!」
「「「「「わあああああああああ!!!」」」」」
「してモンスターフェスティバル、討伐数ランキングの発表じゃ!冒険者達よ数多くの魔物討伐ご苦労、アルスローはそなた達のお陰で無事守られたのじゃ!」
「「「「「わあああああああああ!!!」」」」」
「今年の優勝は! Bランク冒険者ベルゼとそのパーティ!討伐数98!!!」
「「「「「うぉぉおおおおおおお!!!」」」」」
「やっぱベルゼ達かあー!」
「俺ァ、アイツらならやると思ってたぜ!」
「リエルたんマジ天使!」
「さすがだぜー!!!」
「おめでとうーー!」
「やったねベルゼ!優勝だよ!!」
「おお!やったぜ!!」
「準優勝はAランク冒険者パーティ!金色の夜空!討伐数96!!」
「うわー!僅差だったのかよ!」
「みんな頑張りましたねぇ〜!」
「「悔しい」」
「今年は僅差での決着となったのう!ベルゼパーティは先の竜をも討伐した功労もある。皆の者よくやった!これより賞品授与を行う!」
「撃退じゃなくて討伐だと?」
「えっ…竜って討伐できるの…?」
「いやいや、流石に冗談だろ」
「ギルドの倉庫にあるらしいぜ!」
「てことはこの街で売ったのか!?」
「そんな馬鹿な事するか普通?」
「もしそうなら、竜の素材を使った装備が手に入るんじゃねえか!?」
「おお、それはありがたい!」
「優勝者ベルゼのパーティ…(ちょっと呼びづらいからパーティ名にしてほしいのじゃが…)コソコソ」
「(えー今言うんですか!? 全く考えてなかったですよ…!)コソコソ」
「(まあ仕方ないの…この場は構わぬ。晩餐の時に発表するから考えといてくれのう)」
「(げぇ…分かりましたよ…)」
「ゴッホン!えー、ベルゼのパーティは多大な戦果と竜の討伐を称え、優勝賞品として白金貨100枚とこの"賢者の杖"を授ける事とする!」
「「ありがとうございます!」」
「くそー!悔しいな!」
「おめでとぅ〜」
「「あの杖欲しかったな」」
「ありがとうございます、金色の夜空の皆さん」
「おう!あと2匹ったぁ残念だったが、お前らの勝ちだ!誇って良いぞ!」
「はは、マークスも偉くなったね!」
「うるせえ泣き虫リエル!」
「むう!なによそれ!」
「お主ら…一応領主のワシの前じゃぞ…準優勝の褒美に移って良いかの…」
こうして無事モンスターフェスティバルは幕を閉じたのだった。
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