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夢にまで見た異世界でのんびり冒険者をやりたい人生だった  作者: りるお
第1章 - 初級冒険者編 -
33/142

第33話 - 藍鉤翼竜 -

9000pvありがとうございます!!!

結局昨日は投稿出来ませんでした…申し訳ありません。


そして悲劇が起こったんです。。

今朝ストックを作っていたのですが、何故か33話から全てのストックが消え去りました……


うろ覚えの記憶を頼りに33話だけなんとか書き上げれたので投稿します。。





「なんじゃと!!!竜が目撃されたじゃと!!!??」

「はい、アルノルト様!恐らく下位の藍鉤翼竜(インディゴートドラゴン)だろうとの見解です。例の冒険者、ベルゼ、Aランク冒険者のリエルよりギルドへと齎された情報です」


「ならまず間違いないじゃろう…アルスローの街もお終いじゃ…」

「何をおっしゃるんですか!確かに竜ですが!領主のアルノルト様はそんな弱気で領民はどうされるのですか!!」

「…すまぬ。じゃが、アレ()は人間には倒す事のできない生き物じゃ…」


「討伐ではなくて追い返す事は…?」

「無理じゃ。竜はのう、一度目を付けた標的は死ぬまで追うのじゃ…」

「…先程の出過ぎだ言葉、大変失礼いたしました……」



「「どうしよううう!!!」」



コンコン!ガチャ!


「失礼しますよアルノルト様」

「ビエラよ、流石にノックから開けるまで早すぎんかの?儂、領主なんじゃが…」

「すいませんね、急用だったので」

「竜のことじゃろ?それは聞いたぞい…」


「で、大の大人が情けない声出して抱きついてると」

「ビエラ殿、いくらギルド長でも流石に失礼ですぞ!」

「よい、人間が手も足も出ない竜がこちらに向かっておるとなると、年甲斐もなく情け無い声を上げてしまったのは事実じゃ。儂はこれから領民に事を知らせる準備を…」


「ああ、だから急用って言ったんですよ」

「どういう事じゃ…?」

「いえ、ある冒険者からアルノルト様に言付けを頼まれたのですが…アルノルト様は竜の報せを聞いて、確実に狼狽した後、領民に避難を告げるだろうと思って来ました。

「「????」」


「竜の件はすでに街中に噂となってます。この騒ぎで身支度して逃げ出す者、祈るため教会に殺到する者、自暴自棄になっている者。多くの人が混乱しています。竜の事を大々的に伝える前に、我々には戦う意思のある者達がいます。とは言っても自分には無理とは分かってるんですけど、それでも冒険者にできる事をやろうとしている者が多くいます。」


「なぜじゃ…冒険者は命を投げ捨てるというのか…」


「いえ、多くの者は投げ捨てるつもりはないですよ。いざとなったら逃げるつもりでしょうね。私も逃げます。 でも立ち上がった者がいる。それならば私達冒険者は出来る限りの事はしたいと考えました。少数ですが。そこでアルノルト様にも彼に協力して貰いたいと思って私が来たんですよ。」



「よく分からんのじゃが……」

「では…彼からの伝言です。」


























『俺、ちょっと人間辞めてきますわ』













♢少し前 ギルド内



「なんだって…!竜…!!!?」

「ベルゼが転移魔法で上空から見た結果、濃い青色の竜との事でした。恐らく、藍鉤翼竜(インディゴートドラゴン)かと。」

「ベルゼ本当か?」


「…ええ、真っ直ぐではありませんでしたが、こちらに向かってはいました」

「ぐっ!こうしてはいられない!!ヘレン!大至急、この事を冒険者達へ伝え、街の人の避難を手伝えと言って回ってちょうだい!」

「分かりました!」

「私はアルノルト様にこの事を伝えながら街の人の避難を手伝う。貴方達も手伝ってもらうよ!」

「はい!」


「…あの、やっぱり竜って倒せないんですかね…?」

「馬鹿を言うな!無駄死にするだけだ!」

「そうよベルゼ!たとえ下位竜でも人間が勝てる相手じゃないのよ!!」

「そうですよね。でも時間稼ぎくらいはできませんかね?」



「ベルゼっ!!!!」

「リエル、一応言うけど俺も死にたい訳じゃないよ。でもこの街には冒険者じゃない人がたくさんいる。特に今日は祭り最終日だし。そんな中、今にも竜がこの街を襲ったらどれだけの人が死ぬか。俺は何もしないでただそれを見てるのは嫌なんだ。少しでも時間を稼ぐ事によって救える命があるかもしれないだろ?そして俺には時間を稼ぐ力がある」


「だがらどいっでべるぜがいくごどないじゃん!」

「…いや、リエルには悪いが、確かに転移魔法が使えるベルゼなら時間を稼ぐ事は可能だろうな…」

「ええ、そうですね」

「やだ…ぜっだいやだがらね」


「もちろん死ぬつもりはないですよ。危なくなったら逃げますよ」

「…………すまないベルゼ。頼めるか…?」

「ええ、ただし俺の好きなようにやらせて貰いますからね。もちろん街に被害を出さないように、死なないようにするので」


「? それは良いけど、どういう事だ?」

「今まで全魔力も使った事ないし、俺の本気がどのくらい通用するのか、少しだけ遊んでもらおうかと」

「まったく…いくらお前とは言えだ。無茶だけはするな。そして死ぬな。これを約束しな!」

「約束します」


「やだやだやだやだやだ!ぜっだいだめ!!」

「駄々こねないの!時間無いんだから。そんなに泣いてちゃ可愛い顔が台無しだぞ…笑」

「がわいぐなんでないもん べるぜいがないで…」

「ほら、もう泣きやんで。お姉さんでしょ」


「だっで…にんげんじゃがでないりゅうなんだよ…べるぜがじんじゃっだらやだ!!」

「死なないで戻ってくるよ。約束するよ。」

「……いぎでがえっできでわたしとぱーてぃぐむってやぐぞぐしでぐれる?」


「うん。無事帰ってきてリエルと一生パーティ組むって約束するから!」

「…ぜったいだよ」

「絶対帰ってくるよ」

「………わかった…」


「時間が無い。私はもう行くぞ!リエルも落ち着いたら避難を手伝ってくれ!」

「はい…」

「ああギルド長、アルノルト様に伝言をお願いします。」







「じゃあ俺も行ってくるよ!」

「きをつけてね。ぶじに帰ってきてね」

「分かってるって」


リエルの綺麗な金髪をわしゃわしゃする。

そして涙でぐしゃぐしゃの顔を両手で挟み

唇を重ね合わせる。塩っぱい涙は何故か優しい感じがした。


絶対に生きて帰ってくる。

そう心に決めたベルゼは、まず宿へと転移する。



「MPとHP回復のポーション、装備はおっけー。よし、行くか!」









街の外に転移し上空から竜を見る。

最初に発見してからおよそ7分。

すでに肉眼でおおよその大きさが分かるくらい近づいてきている。

真っ直ぐこちらに向かってたら間に合わなかったな。

それに転移で時間を短縮できたのが幸いだった。




「とりあえず街からだいぶ離れたしこの辺で良いかな」

そう言いながらMP回復ポーション蓋を開け一気に呷る。


(MP回復ポーションなんて便利な物誰が考えたんだろうな。ノーベル科学賞、待った無しの発明だよなあ)



さて、竜も近づいてる事だし集中しよう。

街からはかなり遠い、この草原上空で迎え撃つ。


先日覚えた、混織霊気(ブレイズオーラ )を全開で纏う。ここまで溢れ高まるのは初めてだな。


その禍々しいオーラに気がつきベルゼに一直線に向かう藍鉤翼竜(インディゴートドラゴン)



「それじゃあ最初から本気でいこうか。」


そう言い終えた瞬間、

ベルゼの姿は竜の背にあった。




異混魔法(ミックスマジック)で合わせるは、

闇、風、氷の3種類。


巨人掴掌(ジャイアントハンド)


3種の魔法で象った巨大な掌は、翼を握るような動きを見せる。そのまま翼を凍らせ、ドラゴンは失速していく。



握られた巨大な氷の拳が上空から竜を地面に叩きつけるように振り下ろされた。






ドゴォォオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!




上空からいきなり叩きつけられた竜によって付近は地震、地割れが起こる。




地獄の暴風雨(ヘルストーム)


上空にいるベルゼから、竜へと容赦ない地獄が叩きつけられ、地上で荒れ狂う。



「まだだ。闇黒激変星(ダークネスノヴァ)Ⅱ」


以前魔物のスタンピードを一層した闇のレーザービーム。

異混魔法(ミックスマジック)を使える様になってから改良を加えたのだ。


赤黒いレーザーが射出され、それを渦巻く様に稲光が迸る。



「ふう、一旦MP回復っと」

右手でレーザーを放出しながら左手でMP回復ポーションを呷る。なかなか奇妙な光景だ。



放出された魔法は未だ消えず、竜を飲み込み荒れ狂い地上はまさに地獄絵図と化している。




「さて、これで最後だ。……はああああああああああ!!!!」


回復した魔力がほぼ全て一気に空になる。

全魔力を行使しての魔法。

高まった魔力と全力でイメージした魔法を融合させ、創造していく。

ベルゼが上空で創り出したのは5つの巨大な黒い氷で出来た十字架のような形をした槍。




永劫陥墜回帰 インフィニットフォールダウン



その全てが地上の晒された竜へと投げつけられる。







ドゴォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン




ご覧頂きありがとうございました!!

次の投稿は明日の予定ですが、また一から書き直しにななります。。

次話もよろしくお願いします!


高評価、ブクマ等して頂けると筆者もやる気に満ち溢れます。それはもうモリモリと。合わせてよろしくお願いします。


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