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夢にまで見た異世界でのんびり冒険者をやりたい人生だった  作者: りるお
第1章 - 初級冒険者編 -
29/142

第29話 - 混織霊気 -

第29話です。よろしくお願いします!


先日のCOD MWα面白かったですね。

ストック作るのをサボってしまったので今日からまた頑張ってストックしていきます。





あの時使った3つ目の魔法

それは - 魔力吸収(マジックドレイン) -だ。



以前、身体から溢れて出る魔力が外気に還元されるのを感じたベルゼは、逆に体外から吸収出来ないかと試行錯誤を繰り返していた。



そして、モンスターフェスティバル前の休養期間中にようやくそれが多少可能になったのだ。

ただ、多少可能になったとはいえ、これは非常に問題があった。


というのも、

・吸収できる量が非常に少ない。

・自分に限りなく近い所からでないと吸収できない

・弱点属性の光の魔力を吸収すると自分にダメージが入る


という結果だったからだ。

光属性については毎日リエルには言わず、しれっと実験していた。


そういう訳でデータは取れたもののお蔵入り仕掛けていた、魔力吸収(マジックドレイン)



だが、先の闘いにおいては充分な成果を上げることが出来たのだ。




自分のメイン属性が闇と把握したベルゼは、相手である勇者モールの属性が光、更には使う聖剣が光属性最高峰である伝説の剣(エクスカリバー)


伝説の剣(エクスカリバー)が放出する魔力から自身の闇の魔力を簡単に切り裂くだろうと判断したベルゼは、掌握したてではあるが、闇単体よりも良いだろうと言うことで焔のオーラを混ぜ合わせたのだ。






後々分かったのだが、3種類の魔法を重ねるには、このオーラ2種類を混ぜ合わせている最中でないと無理だった。


便宜的に

この混ぜ合わせたオーラを- 混織霊気(ブレイズオーラ) -、

異なる属性を混ぜ合わせて放出する魔法を、

- 異混魔法(ミックスマジック) -と呼ぶ事にしよう。






混織霊気(ブレイズオーラ)で、泣け無しの防御力を高め、異混魔法(ミックスマジック)で3種類の魔法を組み合わせた防御障壁を展開する。



炎、雷の2種、それと魔力吸収(マジックドレイン)だ。

これにより、炎と雷で防御しつつ、聖剣の魔力を吸収し切ったのだ。



だが、これにより光耐性が無いベルゼは光の魔力を吸収した事によって通常の100倍ものダメージが入ってしまった。

光の魔力は吸収するだけでも攻撃判定となってしまうようだ。


100倍のダメージが入ったとはいえ、HPの多いベルゼだ。致命傷には至らないダメージであったため、以前エリースで購入していた回復の指輪で夜のうちに全回復するだろう。









「という事です。お姉さま」


「そのお姉さまってベルゼに言われるとムズムズする」


「本気で言ってる訳じゃないのだけど?」


「分かってるよ!でも悪くないムズムズね!」


リエルはちょいちょい歳上のお姉さん感をベルゼに出してくる。

前世で長男だったベルゼ(弥生)は姉という存在に憧れていた時期もあった。あったのだ。





「そんな訳で今日はもう寝るよ。明日もフェスティバルだし、寝不足で変な奴に絡まれたら街ごと消しとばしちゃうかもしれないからね」


「ベルゼならやりかねないね……。今日は大人しく寝ようか」


「本気で言ってる訳じゃないのだけど??」


















♢翌日 アルスロー





「ようベルゼ! あのクソ勇者を退治してくれたんだってな!例を言うぜ!」

「見た目のわりに強いんだな!」

「ベルゼさん! ありがとうございます!」

「聞いてたより幼いのねえ」

「お!ベルゼじゃねーか!串焼き持ってけよ!」

「ベルゼたん…!」

「ウチも商品を強奪されたからな!話しを聞いた時はスカっとしたぜ!」






モンスターフェスティバル2日目という事で、街の出口に向かっていた一行は道行く人に声を掛けられ、店屋からは感謝され、屋台の主人からは金も払ってないのに、商品を渡される始末。




「すっかり英雄ね!」


「なんかめっちゃムズムズするんだけど…しかもコレお金払ってないんだけど…」


「散々悪事を働いてたらしいもんね、あの勇者。感謝の気持ちとしてくれてるんだよ。あ、その串焼き貰える?」


「とはいえなあ…」



他人にこんなにも感謝される事が今までなかったベルゼは照れていた。


「もぐもぐ。まあまあ!とりあえず今日は昨日と違うルートで行くよ!森の右から中心に向かってく感じで!」


「昨日とは反対のルートだな。もぐもぐ。今日も頑張って狩るとしますか!」














♢アルスロー 領主館



「まさかあの冒険者はCランクというのですか!?」


「そうじゃ」


「街は、例の勇者を倒した噂で持ちきりですぞ!」


「それほどの冒険者を手放しにして見逃すというのですか!?」


「仕方あるまい。件の冒険者、ベルゼはワシの誘いも断っておるからの」


「いくら冒険者とはいえ非礼が過ぎますぞ! 領主である、アルノルト様からのお誘いを断るだなんて!」


「まあまあ!奴はこの街を救った英雄じゃ。奴がいなければ、今頃は祭りどころか、この街の存続も危うかったじゃろうて」


「ですが!せっかくの無詠唱魔法使い!ゆくゆくは高位魔法使いになるやもしれません。今のうちに唾をつけておいても…」


「本人に仕える気が無いのじゃからな。それに唾はもうつけてあるぞい。なあビエラ?」


「そうですね。皆さん、冒険者はギルドカードという身分証を持っているのはご存知ですよね?それにアルスロー家の紋章を刻印してあります」



「「「 おお! 」」」


「ですが、先にエリース家の紋章がありましたので、追い追いどちらに転ぶかは今後次第ですかね…」


「なんと!エリース家の若造が!?」


「今後次第というのは具体的には?」


「恐らくじゃが、奴は今後も冒険者として活動していくじゃろう。その中で世話になる貴族や敵対する貴族もあろう。ワシらが上手い事味方になりつつ、奴に恩を売っておけば、あるいはと言った感じじゃの」


「そうですね。万が一にも王家に唾をつけられてしまっては確実に不利です。このアルスローに居着いてもらうには、我々が出来うる限りの努力をしなくてはなりませんね。」


「うむ。故に、奴に敵対行動を取ることは許さぬ。冒険者ゆえ、接する機会があっても貴族の嗜みが無いのじゃからそのつもりで対応して欲しいのじゃ」


「「「 分かりました 」」」



「して、アルノルト様。祭りの具合はいかがでしょう?」


「うむ、1日目の集計が終わったのじゃが、例年通りという感じじゃな」


「冒険者の狩猟についても、軒並み良好ですね」


「それは良いのう。まあ日数はまだあるからの。楽しみにしてるぞい」











ベルゼの噂は彼の知らないところで

貴族の話題に上がるまでになっていた。



ご覧頂きありがとうございました!

次の投稿は明日になります。

次話もよろしくお願いします。


高評価、ブクマ等して頂けると筆者もやる気に満ち溢れます。それはもうモリモリと。合わせてよろしくお願いします。

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