第15話 - 悪魔の所業 -
お盆如何お過ごしでしょうか。
僕はお盆休みを利用して大阪にサバゲに行き、今は実家に帰省しています。
歯車の方は明日からまた頑張りましょう………
では第15話もよろしくお願いします!
「いやー思ったよりすげーなー」
「お前そんな悠長な事言ってる場合じゃないぞ!」
「まあそうなんですけど、これだけの魔物ってなかなか見た事ないので」
「それはそうだろうが本当に大丈夫なのか?」
「ある程度は殲滅できるとは思いますし、撃ち漏らしは衛兵や冒険者達が何とかしてくれるみたいなので」
「そうだが、とにかくたのむぞ!!」
「はい、では行ってきますね!」
ちょっとコンビニでも行ってくる。そんなノリで外壁に作られた櫓から飛び降りるベルゼ。
一応明記するが、この外壁は前世の建物2階ほどの高さがある。
「ぶっつけ本番だけどある程度は何とかなるだろ」
そう、先日銃の様に弾に見立てた魔法を射出するブラックバレットから思いついた新たな魔法。
両手を迫り来る魔物の群れに向け魔力を高める。
黒い透過した魔力のオーラを両手に集中。
オーラ中に赤い稲妻が走り出す。
イメージするは弾ではなくレーザービーム。
それを迫り来る群れに向け横薙ぎに放出する。
「常闇の流星群」
ベルゼから発せられた暗い黒い言葉。
それとともに真っ黒なレーザーが横薙ぎに放出される。
それは迫り来る魔物にとっては悪魔の光。
体を横薙ぎに斬られ、瞬間に真っ黒な闇に飲まれ爆散する。
多くの者はそのベルゼの纏うオーラに恐怖した。
そして前方から順に続いて消失していく魔物達に戦慄する。
その光景はまるで地獄そのもの。
自らに向けられた訳でもないのにこの場から逃げ出したい。だが恐怖を通り越し、足はガクガク笑い身動きすら出来ない。その恐怖は、もはや自らの死をも覚悟した。
そこは地獄。彼の技はまるで悪魔の所業だった。
そう語るのは後に当時のアルスローを拠点とし活躍した、Aランク冒険者"大空の雷"のメンバー達である。
「ふう〜思ったより上手くいったな。大半を殲滅できたかな。後は他の人に任せても大丈夫かな。」
1000匹の魔物の群れはほぼ壊滅。
悪魔のレーザーから逃れたのはほんの一部だけ。
おそらく50匹も残っていないだろう。
「それにしても周りは静かだな。大丈夫かな?」
もしや、他方面からの奇襲でもあったのか…?
そう思い再び外壁の砦へと戻る。
そこでベルゼが見たものは、恐怖のあまり立ったまま意識を失うもの、口から泡を吹いて倒れているもの、なんとか意識を保っているもの。
「皆さんどうしたんですか?」
ギリギリで意識を保っていたサッゲンに話しかける。
「お、お前の、魔法に恐怖していたんだ…」
「えーそんなつもりなかったんですけど、なんかすいません」
「だ、大丈夫だ。それに耐えている者もいるからな…」
たしかに何人かは額に汗を浮かべているが、無事に意識を保っているようだ。
「こんな状況ですけど…後お任せしても大丈夫ですか?」
「も、もちろんだ!ここまでお膳立てしてもらったからな!あとは任せろ!」
「なら俺はちょっと休ませてもらいますね」
魔力が枯渇した訳ではない。
前にもこういう事があった。
エリースの西の森を吹き飛ばした時だ。
その時も魔物の大半が消滅。
魔力は半分残っていたが、レベルがかなり上昇した。
今回もその際のレベルアップに伴う酔い…なのかな。
ベルゼはそのまま意識を手放した。
♢
「なんだとっ!!!??」
「も、申し訳ありません!!! 呼び寄せた魔物の大半が消失しました…!」
「何故だ!!!1000匹もいたのだぞ!せめて街中に押し寄せる位はできたはずだろうっ!!!」
「ぼ、冒険者のひ、1人が大半を…!それも1発の魔法で消し飛ばしたとの報告が…!!」
「1人で大半をだとっ!?…馬鹿馬鹿しい!どいつだ!そんな化け物じみた事をしたのは!!!」
「目下調査中です!」
「急げ!何としてでもそいつを殺せ!!!」
「はっ!!!」
「くそっ!!! 何でこんな事になるのだ…!!」
殴られた机に置かれていたグラスが床に落ち、中のワインが絨毯を染めていくのだった。
ご覧頂きありがとうございました。
明日からは通常営業となり、更新頻度も夜にのみになってしまいそうですが、よろしくお願いします…!
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