第1話 - 始まりの日 -
はじめまして。
この度、素人ではありますが僕の冒険を書きたいと筆を執らせて頂きました。
ストーリー前半は、最近では良く見かけるようになった、"よくある異世界転生" になってしまうような予感がしますが、筆者の冒険にお付き合い頂ければと思います。
初めての経験で誤字脱字や文章構成に難があるかもしれませんが、どうか暖かい脳内変換でご覧頂けたら幸いです。。
唐突だが恐らく俺は死んだ…はずだったよな?
死んだというのも初めての事だから何とも分からないが、あれで生きてると言われても嘘だろうしな…
俺は大学を出て就職し、俺にはもったいないくらいの彼女も作り結婚を視野に転職をした。
が、転職した会社では、なかなかのパワーハラスメントな上司の下でこき使われていた。
初めての仕事内容、分からない事で毎日のように怒鳴られ、分からない事を聞こうにも露骨に嫌な顔をされる。そんな日々が続いたある日、仕事中に事故で死んだ…はず。
前職で少しだけ経験があって、慣れた作業のはずだったが、パワハラ上司から過去一怒鳴られ、急かされた結果、テンパり過ぎた為に起きた事故だった。応募要項の、未経験者歓迎!先輩が優しく教えます!に騙されたよな。
日頃から常に怒鳴られ、精神的に病んでいた俺の唯一の救いは、仕事から帰宅してからの時間。小説やアニメを見て、友人達とFPSゲームにくれる毎日。そんな時間が日課となり、ストレスフルな日常も本当にギリギリのところで踏みとどまれていたように思う。
俺には勿体ないくらいの彼女もできたが、最近は不仲だったから、余計に現実逃避できるものに依存していた、と思う。
さて、それでだ。
俺は仕事中に同業者からしたらしょうもないミスで…おそらく死んだはずなのに…何故こんな草原に……死後の世界はこういうところなのか……。それとも最近読んでいた小説みたいに、異世界に転生でもしたというのか。
そんな馬鹿げた事を考えていると突然、目の前に、金色に光り目を惹くような楕円の球体が現れる。
「佐々木弥生さん、あなたは27歳でお亡くなりになってしまいました」
なんとも不思議な声?だ。
やっぱり俺は死んでしまったのか…
「残念ながらそうですね。私は来世の案内人。亡くなってしまったあなたは、来世を選択する事が可能です。」
ほう…
死んだらそんな流れで輪廻転生する感じなのか。
最近は転生系のファンタジー小説ばかり読んでたから思いの外あっさり受け入れられてるな…笑
「あなたの場合は少し状況が異なります。こちらの不手際であなたの運命が変わってしまった試して、私が出てきました。普通の方は否応なしに勝手に来世に飛ばされます。」
そうなんだ…
ん、不手際…?
「はい。運命の誤操作により、あなたの運命が必要以上に悪い方へと変わってしまい、結果お亡くなりにさせてしまいました。大変申し訳なく思ってます。」
ど、どういう事だってばよ……?
「詳細の説明は省きますが、あなたの運命が起こりうる悪い流れへと変わってしまいました。例を挙げるなら、親戚が亡くなったり、実家が火事に見舞われたり、上司に恵まれず、更には自身の死ですね。」
まてまて…
確かに色々あったが、運命が変わってなかったら俺は彼女と結婚して幸せになれたの…?
「あ、それは無かったので心配しないでください」
今笑いながら言っただろ!
それにしても彼女とは結婚できなかったのかあ…
色々ありすぎてそろそろお祓いにでも行こうと考えてたからなあ。まあ死んでしまったものは変わらないから仕方ない…と割り切れるのでははいよな。。。
「本当に申し訳ありません。話を進めさせて頂いても…?」
あ、どうぞ
「その救済という訳ではないのですが、来世を選ぶ権利と、選んだ世界で使える特典を授けるために私がきました。」
テンプレ…!?
「来世ですが、あなたの前世にあたる地球でスタートするか、新しい世界でスタートするかを選択できます。」
新しい世界はどんなところなの?
「3つの選択肢があります。1つ目は宇宙世界。銀河間で戦争が行われてる時代です。頑張れば銀河で、のし上がれます。最近、地球の方にはこちらが最も人気ですね。」
それ某宇宙戦争映画的な感じでは…?
「そうですね。なので人気なのかと。2つ目は創造の世界。地球でいう恐竜とか石器時代より前。文明の、ぶの字もないですが、のし上がれるのは確実ですよ。」
うわーそれは色々としんどそう…
「最後は冒険の世界。魔法はもちろん、人類の敵である魔王という概念も存在します。これはアホほど強くなるので、のし上がるのは困難ですね。」
テンプレ…!!
魔法の世界がいいです!!!
「……分かりました。」
何その間は。
いーじゃん!幾度となく夢に見たまほーのせかい!!!
夜寝る前に起きたら魔法の世界に転生してないかなと何度願ったことか!!!!
死んだら魔法の世界とかテンプレだけど!!!いいじゃないか!!!!!
「今後成る魔王は、全人類が束になっても勝てないと思われます。それゆえ、のし上がる事が出来ないと思いますが、それでも良いのですか?」
マジか…
魔王さいつよなのか
…ってか何でのし上がらせようとしてるの…
「魔王は強くなります。特に新たな魔王は歴代最強の予定です。人間の頑張り次第でどうにか倒せるかもしれませんけど。一応、種は芽吹いているので摘み取られる前に成長して貰えれば、あるいは…って感じですね。」
ふーむ…
よく分かんないけど可能性があるならそちらを選びたいかな。夢にまで見た世界だし。
「……分かりました。では、冒険の世界で使える特典を付与致します。次お目覚めになる時はその世界ですから頑張って生きてくださいね」
ありがとう…
ところで特典とは?
「秘密です」
秘密なんかい!
その辺はまあなんとかなるのかな。
ところでなんだけど、ゆくゆくのし上がれたとして最終章あたりで、実はあなたみたいな神が黒幕で戦うって事は?
「何ですかそれ。どの世界にも神と呼ばれる存在はいますが、成り上がった者を崇めて呼んでるくらいですね。我々は神ではありませんし、戦う理由はありませんよ」
テンプレじゃない…だと…?
流石に小説とかアニメの見過ぎか…
分かりました。どうもありがとうございます。
「はい。では良い来世になる事を願ってます」
ご覧頂きありがとうございます。
今後も随時更新していきますのでお付き合いをお願いしたく思います。