あとがき。
ついに完結ですー
今まで本当にありがとうございました。
さて、後書きという事なのですが、大した話は持ってません(笑)
が、少しだけお話しさせてもらいたいと思います。
ただ……願う、というタイトルはフィーリングでつけましたw
だからこそ、ただ……願うという思いはヒーロー役の朝霧琢磨ではなく他の大切な人たちに向ける気持ちとなったのです。
前・中・後と物語を分けるなら、前・中はほとんど実央の家族問題や、感情に関する問題になってしまいました。
青谷実央は理想的な人物に思えて、「何かが欠けてる」少女だったと思います。
その何かがきっと感情的なもので、特に自分に対する愛に欠けた少女でした。
想いあう人たちを見て、人に大切に想われ、人に好かれ、人を好きになり、自分を好きになってほしいと思う事で、彼女は自分への愛を取り戻していったと思います。
後半に入って恋愛モードに突入して……何度も何度も牧瀬とくっつけたい……と思う毎日でした。
そっちの方が正直書きやすいし、ストーリーも作りやすい。
それでも朝霧琢磨にこだわったのは、話の途中で私が彼を青谷実央にとっての唯一の存在として扱ったからです。
青谷実央自身が強いキャラのせいか彼女の周りにはなんだかんだ言って彼女に優しく甘い人たちばかりでした。
そんな中で、わが道を行く人間で、ある意味彼女と似ていて、ある意味彼女と正反対の人物でした。
第24話。覚えてるでしょうか?
「…俺はただ気に食わなかっただけだ。」
「無視されることが。冷たく電話切られることが気に食わなかった。」
実央が朱音・玲衣・愛央の問題で悩んで皆の連絡を無視して牧瀬と朝霧琢磨が家に押しかけた後、公園で朝霧琢磨が言った言葉です。
この時に私は青谷実央には朝霧琢磨しかいない、と思いました。
青谷実央という少女は離れる事を許容してしまう、寂しい一面を持っていました。
そんな彼女に牧瀬は優しすぎる。
朝霧琢磨は青谷実央が離れる事をよしとしても、彼がよしとしない。
悪く言えば我儘な朝霧琢磨という人物は青谷実央とは違う面で強い、本当の意味で青谷実央の足りない部分を補う事が出来る唯一の人物だったのです。
と、言うわけで朝霧琢磨と青谷実央をくっつけよう!と決意したのですが2人の性格上、青谷実央が自分の気持ちに気付いてしまえば割とあっさりとおさまってしまうという事は目に見えていたので、気持ちに気がつくまでを頑張って引っ張りましたw
志乃子ちゃんは実は一番気が強いキャラかもしれませんw
私は彼女の強さがとても好きです。
彼女は誰とくっつくんでしょうねー?
朱音は――おバカさん、をイメージして書いたのですが、志乃子の登場や実央の天然ボケなどにより、だんだん突っ込みキャラになってしまいました。w
でも、まっすぐにキラキラといつまでも少女のようなのがやっぱり朱音だなぁと思います。
姫野は、あまり予定にないキャラでした。
ただ、朱音も志乃子も実央にそんなに強く言わないので、こうツッケンドンとした人がいてほしいなぁと思ってできた子ですw
牧瀬には可哀想な事をしたなぁと思います。
実央が牧瀬の告白をはっきり断るシーンは自分で書いててもちょっと悲しかったです。
朝霧琢磨は――散々語ったので、割愛。w
愛央はお姉ちゃんらしくないけど、ここぞではお姉ちゃん!を意識して書いたつもりなのですが……書けていただろうか(^_^;)
玲衣さんはとても人間らしい人だったと思います。
ぐだぐだぐだぐだ悩む姿はそれでこそ人間だよねーとか思ってましたw
由樹君も予定にないキャラだったけど、結構重要なところ来ましたね。
私の中で由樹と朱音は似ているイメージです。
朱音は永遠の少女で、由樹は永遠の少年w
本当は登場させたキャラ皆について語りたいのですが、いい加減長くなってきたのでここらへんで^^
またお会いできることを楽しみにしています。
もし良ければ、この小説の中のこのキャラのお話が見たい!というのを言ってもらえると嬉しいです。
なければ独断と偏見で決定しますw