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詩集

檻の中の夢

作者: ロースト

いつから、捕らわれてしまったの?

いつから、


流した涙は忘れないというのに。

帰ることを忘れてしまった小鳥は

檻の中の楽園を夢見る


偽りだと、知っているのに

いつから、


暖かい陽射しが優しく包み込むように見守ってくれる

平和に安寧を覚えて、安堵を感じ、

見えなくなってしまった。


ダメよ

警鐘が頭の中で幾度も鳴る

目を逸らしてはダメ

警告が度々繰り返される


事実を、知っている。

受け止められているわ。

それなのに、私は此処に浸っている。

ドロドロに溶けてしまいそうなほど、依存して、

居心地の良さに、全てを預けてしまう。

逆らえない、心の底からの、願望。欲求。


何もかもを投げ打ってでも此処を守るわ。

此処以外の現実なら、私にはイラナイ

拒絶、否定。何でもいいわ……

そんなことに意味は無いの。


厳しく、辛く、残酷な、痛々しい現実に立ち返るぐらいならば、

愛しい人のいる美しい虚像の世界に還るわ。


愛しい小鳥はいつから、飛ぶことを止めた?

いつから、飼われることに幸せを覚えてしまった――――?


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