エスカレート
私はお尻を触られ揉まれても一切反応せず自分の仕事だけをした。
すると今度は後ろから私の腰を掴んで自身の腰を動かす事をやり始めた。
はたから見たら立ちバックの体制になる。
それでも私は心を無にしていた。
しばらくすると体だけで無く言葉のセクハラも言い始めた。
「子供欲しいなら俺の種をあげるよ」
「いらないです」
いつものらりくらりと誤魔化していたが、思わず私は即答した。
なにせ店長は妻子持ちであるにもかかわらず言って来たのだ。
「本当は欲しいくせに」
「本当にいらないです(気持ち悪い!)」
それでも言い続ける店長にニッコリ笑い断言し、心の中で毒づいた。
それからは度々言われる様になりその度に拒否し続けた。
会社の寮に呼ばれたが更に上の上司、主任の【山口 勇気】が居たため行く事になった。
「お前の眉毛ぼうぼうじゃん!
俺が剃ってやるよ!」
「やってもらいなよ!」
「イヤイヤイヤ!
大丈夫です!友達にやって貰うので!」
最初は仕事の話しをしていたが店長がいきなり言い出し、主任まで同調した。
私はひきつった笑いで拒否したが壁まで追い詰められ、両膝に乗られ身動きが取れない体制になり眉毛を剃られた。
「うん!良くなった!」
「小野、良かったな!」
2人は満足そうに笑顔で言ったが私は赤くなった膝を見つめていた。
その後解散になったが痣になった両膝を見つめながら私は迂闊に寮に行った自分を責めた。
そして周りからはカウンターで見えないセクハラ行為は毎日行われた。
休憩時間には店長自身の膝に私の腰を掴んで座らせたり、逆に私の膝に乗るようになった。