ローレスタウンは雨晒し
来ましたローレスタウン〇〇シリーズ〜!!!いつまで続くかな?流石に、結構早めに終わらせときたい…ははは。
第六十七章
突然、街中を豪雨が襲った。
「えっ!!いや、踊らないけど!!!」
ディケは驚いているのか、誘いを断っているのか、とにかく叫んだ。
「天空魔法…でも街中に降らせてるって事は、コントロール技術は高くない…ってことだ…」
「そうなの?でもほら、すごい広範囲だよ?」
ゾーシの言葉に、ディケは疑問をこぼす。
「天空魔法は元々広範囲の魔法なんだ…小さなエリアだけに魔法を使うことができてこそ、卓越していると言える…」
「つまり、得意っていうのは嘘ってことか!」
ディケはなるほど!と言うように、ポンと手をうった。
「ぐはっ…誘いの断りとネタバラシの精神攻撃二連どうも…」
リストスは苦笑し、胸を抑えながら言う。
「まぁ、これでぼくの火は使えなくなっちゃったけど…これからどうするの?」
「自分はまだ手の内を明かしてない…」
ディケとゾーシの言葉に、リストスは笑みを浮かべた。
「誰がショーは終わりだって言ったよ?まだまだこれからだぜ!」
「水性魔法、ハイドロナイブ!!」
リストスが唱えた瞬間、ディケとゾーシの真横スレスレを、何本もの水の刃が掠った。
「ほら、まだまだ材料は沢山ある。今のは一から作ったんじゃなくてこの雨から刃を作ったんだからな。降参するなら今のうちだぜ〜?」
「…なんで当てないんだ…?もしかして、当てられないのか…?」
「そうなんじゃない?ぼくも、火炎のコントロールには苦労したし。」
至って真面目な表情で言うゾーシとディケに、リストスの顔に青筋が浮かぶ。
「違うわっ!!わざと当てないようにしてんだよっ!!」
「あっ!ほら、やっぱり良い人!!」
「なっ…」
ディケの曇り無き目に、リストスは少し怯んだ。
「…材料があるのは、お前だけじゃない…氷結魔法、『とりあえず、お前を凍らせる。』」
「いや技名のセンスどうしっ…って…!!」
リストスの足元が、ゾーシの魔法で凍り始めた。
「げっ!!なるほど、お前は氷結魔法の使い手か…炎と氷、良いんじゃね?」
リストスの言葉に、ゾーシは少しムッとしたが、手の内は明かさなければ明かさないほど優位に立てると思ったので、ここでは黙っておくことにした。
「さて諸君。火炎魔法と、氷結魔法の相性は知っているかな?」
リストスは急に戯けてディケとゾーシに尋ねた。その間も、リストスの足は凍って行く。
「まぁ、直接対決したら、一般的には火炎魔法の方が氷結魔法より強いよね。使い手の実力にも寄るけど。」
ディケがゾーシの方を見ると、ゾーシはコクリと頷いた。もしディケとゾーシが火炎魔法と氷結魔法のみで戦うのなら、勝敗は目に見えている。
「よく出来ました。じゃあ、そんなマスターちゃんにとっておきの物を。驚きをプレゼントしちゃいまーすっ!」
リストスはディケにウインクを飛ばすと、パチンと指を鳴らした。
「はい。火炎魔法、フィオフレーム。…良い名前じゃんか。」
リストスが指を鳴らした手を開くと、そこにはディケの火炎よりは小さいが、確かに炎が灯っていた。
「うげっ!!ぼくの十八番!!っていうか、パクらないでよ!!頑張って技名考えたのにっ!!」
ディケは青ざめてリストスの手を見た。
「あははははっ。ってか熱っ!!早いこと溶かすか…」
リストスは炎を足を凍らせている氷に当てた。氷がどんどんと溶けて行く。
「うっわ足凍傷になってね?!寒っ!!手熱!!足寒!!」
「…お前…」
「あ、やっと気づいたか?」
ゾーシの呟きに、リストスはニヤリと笑った。
争いごとは夜が明けるまで〜♬




