次の街へ!!準備はオーケー?
キングオブコント、サイコー!!!
第六十四章
「ディケさん!ノイさん!!」
「良かった!お二人とも、無事でしたのね!わたくし達は、もう出発できますわ。侯爵邸から出る時、忘れずに馬車に戻って、お代金を払うついで…でもありませんけど、荷物も持って来ましたから。」
アニーはそう言って微笑しながら自分の鞄を持ち上げた。
「ここのお部屋に置いてきた荷物も、ちゃんとあり、ます!」
シェラもにっこりと笑って、自分の鞄をよろよろと持ちあげた。それを、ディケが受け取って持ち直す。
「あ、そういえばさっき、ズリィ侯爵が、右目を抑えてのたうちまわってるのを見たけど、アレって、ゾーシがやったの?」
「あ、それは、わたしが、侯爵さんの近くを通っちゃって、すごくカンカンになって叫んでた侯爵さんを、ゾーシくんがやっつけてくれたんです!」
シェラがふん!っと、頬を膨らませて言った。シェラは、『ズリィ侯爵』という、ディケがつけた謎のあだ名には気づかなかった様だ。
「…これで自分達、本物の犯罪者…」
ゾーシの一言に、リバティマジックの面々は固まった。
ゾーシはその空気を感じながらも、大きめのサイズの上着のポケットからナスビを取り出して、ノイに返した。因みに、このナスビとは、『Navigation super box』のことであって、決っしてゾーシはノイから渡された野菜のナスビを、ずっとダボダボの上着のポケットに入れて肌身離さず持ち歩いていわけではない。
「…国を敵にまわしてしまいましたからね…あ、そういえば、先ほどの…ディケのお兄さんは…」
「お兄様?!お、王国騎士団の中にいたんですの?!」
ナスビを袋に入れながら言ったノイの言葉に、アニーは目を見開いた。因みに、このナスビとは、『Navigation super box』のことであって、決っしてノイは野菜のナスビを三つ目の袋に突っ込んで江戸の町の野菜売りみたいになろうとしたわけではない。
「ええっとね…兄貴…オーガスタスは、王国騎士団長なんだ…あはは。まだ若いんだけど、剣の腕を見込まれて…」
「えっ!!す、すごいです!!ディケさんのお兄様、すごい人だった、んですね!!」
「いやー…」
ディケは困った、と言うように頬をかいた。
「…じゃあ、マスターも、貴族なのか…?」
「えっ。」
「王国騎士団団長って事は、マスターの兄さんも、爵位は持ってるんだろ?」
「あー…」
ゾーシはディケをじっと見つめ、ディケはスッと目を逸らした。
「えっと…」
「ディケ、ゾーシ、移動しましょう!もっと遠くに行かないと、すぐに見つかります!」
ノイが遮り、ウィグズリー邸の方角を指差した。
「そ、そうだね!行こう!次に目指すのは…どこが良い?」
ディケはノイに視線を向ける。
「少し危険ではありますが…条約で王国騎士団の立ち入りが禁止されている、国境近くのローレスタウンはどうでしょうか?」
「ローレスタウン?!あそこは、極悪な犯罪者達が集まる、無法地帯と両親には聞かされました!そんな危ない所…」
「アニー姉さんとシェラペティーは、自分が守る。」
ゾーシはアニーを見つめて宣言した。その声色は、真剣だ。
「でもっ…シェラだって…」
「アニー、わたしは大丈夫、です!ゾーシ君も強いし、滅悪の光を使えば犯罪者さんたちなんて、どガーン!です!!」
「まっ、また変な擬音を……でも、あなたがそう言うなら…」
アニーはシェラを見つめ、そして、ゾーシに視線を動かす。少年は深く頷いた。
「はぁ…もう、皆さん無鉄砲すぎますわよ…」
アニーは空を仰いでそうこぼした。だが、その表情は笑っている。
「あ、でもほら、いざとなったらアニーとシェラが喧嘩してくれれば、万事解…」
「「あぁーーーーーーーーーーっ!!それは無理!!!!!」」
ディケの提案は、ノイとゾーシの雄叫びによってかき消されたのだった。
なんか長い文を書きたい…どうしたものか…
まだギルドメンバーは、構想の中では、全員揃ってません。なので、ちょっとキャラ紹介とか今やると、他のキャラ達の説明が遅れるので、ゾーシくんも、新しいメンバーも、まとめて後でやっちゃいます。はい。そゆことで!今生の別れ!!




