愛は、どの人間の心にも存在している。抱えられるのは、その意味を真に知る者だけ。
愛は、どの人間の心にも存在している。抱えられるのは、その意味を真に知る者だけ。教訓〜!!!(私にも意味はわかんない〜!!!)
第五十九章
「すっ、すごっ!!何あれ!!狼?!」
「ゾーシの瞳と同じ、白と黒ですね…何か、関係があるのでしょうか?」
「もうノイ、そんな分析とかしてないで、普通に凄い、って思いなよ!」
「いえ、それはもう、確かに凄いですよ?ですが、あんな召喚魔法、どういう仕組みなのか、気になるじゃないですか。」
ディケとノイは呑気に討論を始めた。
「シェラ、見てはいけませんよ、あぁっ!なんて残酷なのかしら…」
「ちょっとアニー?!何、何が起こってるん、ですか?悪徳侯爵さんは?見えない、ですっ!!」
アニーはシェラの両目を手で覆って、シェラが今起こっている無惨な出来事を把握出来ないようにしているが、当の自分はガッツリ見ている。
「ぐあっ!!このっ、ゾーシ、私を怒らせたな!!この馬鹿息子がっ!!!」
「もう自分はお前の息子じゃない!!自分を商売道具にしたお前を、親と思うわけがないだろっ!!」
侯爵は二匹の狼に引っ掛かれ、噛みつかれ、もう服も身体もボロボロだ。
「ふざけるなっ!!!子供は親の言うことだけを聞いておけ!!衣食住を与えてやったというのに、あんな風に、恩を仇で返してっ…!!」
侯爵は腕を振り回して狼たちを追い払った。マブロとレフコ、狼の兄妹はゾーシの隣へ駆け戻る。
「…ありがとう、兄さん、姉さん。」
『本当に良いのか?腕ぐらい、簡単に噛みちぎれるが?』
『足でも良いけどね。あぁ、右目にしよう。両目とも見えないと、さぞ苦労するだろうよ。』
『そりゃあ良い!あの闘技場に居たデカい肉の塊とお揃いだな!』
『はははっ。そうだそうだ。二人仲良くさせてやろうじゃないか!』
兄妹達はゾーシに、まるで悪魔かの様に語りかける。怒りの感情が抑えきれない二匹は、野生の狼と然程変わらない状態だ。
「良いんだ。四肢も、右目も、後で自分が剥ぎ取るから。」
だが、ゾーシの怒りは、そんな二匹にも劣ってはいなかった。
『くははっ、流石俺の弟。』
『アタシの弟でもあるんだよ、マブロ。』
「うん。怒りの代償は、左目だけじゃ足りない。自分は、もう、人間を信じられない。リバティマジック以外の人間を。自分は…この、ピコ・サルペントの息子、ゾーシ・サルペントは、自分を認めてくれた。助けてくれた。褒めてくれた。そして、自由にしてくれた。この、リバティマジックを守る!!お前は自分の仲間を傷つけた!!許さない!!」
ゾーシは叫んで走り出した。狼の兄妹達もゾーシに続く。侯爵は拳銃を構えている。
「そんな事は知るかっ!!お前は私の息子だ!!黙って親の言う事を聞いていろ!!ゾーシ・ウィグズリーッ!!」
「自分は、ゾーシ・サルペントだ!!自分の親は、ピコ母さん、ただ一人っ!!!」
二匹の狼はゾーシの指示で侯爵に飛びかかった。体勢を崩した侯爵に、ゾーシは馬乗りになる。腰に差していた短剣を引き抜き、頭上に掲げた。侯爵の手足は、しっかりと兄妹たちが押さえつけている。
「っ!やっ、やめろっ、ゾーシ!!」
侯爵は叫び声をあげ、もがく。
「この剣は、自分がお前の左目をくり抜いた時に奪った物だ!!」
ゾーシは勢いよく探検を侯爵に向かって振り下ろした。
愛は、どの人間の心にも存在している。抱えられるのは、その意味を真に知る者だけ。教訓〜!!!(私にも意味はわかんない〜!!!)
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