それじゃあキミ、いってみよう!!
パラディゾ姉妹の喧嘩、ノイの武術、ゾーシの無知、ディケの無茶振りなど、盛りだくさんな章でーす☆
第五十三章
「うぎゃああっ!!」
「何してるっ!!」
「早く捕まえろ!!」
「ぐあぁっ!!」
「にっ、逃げろっ!!」
「いやどっちだよっ!!」
「逃げて捕まえろ!」
「は、はぁっ?!」
ウィグズリー侯爵邸は、ディケ達がカチこむ前からかなりの大混乱状態であった。
「なっ、何か騒がしいですけど…」
「何かあったのかな?」
アニーとディケは顔を見合わせる。
「あの人じゃないか…?」
ゾーシが二人を見上げて言った。
「あっ!!あれっ!!」
シェラが邸宅内を指差して叫んだ。他の三人もシェラの指の先に視線を向ける。
「ノイっ!!」
「ディケ?!皆さんも!!」
言った瞬間、ノイに向かっていった男が投げ技でどこかへ飛ばされる。
「わお。」
ゾーシが一言、呟く。彼がノイの洗練された武術を見るのは、これが初めてだった。
「ええっと、ぼく達、そっち側に行きたいんだけど、どうしたらいいかな?」
ディケがノイに、マイペースに声をかけた。そう、ディケはB型である。
「やっ!一本!!はぁっ!あ、そうですね、蝶番があるので、それを壊せば簡単に入れると思います!」
ノイは次々にやってくる、メイドや執事や騎士達を、気絶させたり、投げ飛ばしたり、剣を素手で折ったりしながら言った。
「蝶番かぁ…誰か、ピッキングとか出来る人がいたら良かったんだけどなぁ…」
「そんな奴がギルドにいるのは、安心できないけどな…」
ゾーシがすかさずツッこんだが、ディケは気にしない。
「じゃあ、アニー、いってみよう!!」
「えっ?!わ、わたくしですか?!無理ですわよ!?」
アニーがブンブンと首を振ったので、ディケの視線はシェラに向いた。
「シェラ、蝶番、壊せる?」
「えっ。えっと、トライはしてみ、ます、けど…」
シェラは子ウサギの檻をアニーに手渡して、素直に門に近づいて行く。
『天流回復魔法、第二ステージ、一光、滅悪の光』
シェラは蝶番に手をかざすと、ゆっくりと唱えた。周りが白い光に包まれる。皆が目を開くと、そこには何も変わりがない、しっかりと門を閉ざしている蝶番があった。
「…だめ、でした。」
シェラは舌を出して笑う。それを見てアニーは、呆れた様に言った。
「それはそうでしょうね…だって、『滅悪の光』は、邪気を放っている物、例えば魔物などにしか効果がないんだもの。生きていない物に使ったって、効果は皆無よ。」
「むぅ!!アニーなんて、何もしてなかったくせに!!」
「わたくしは現実を見て、できないと判断したからやらなかっただけよ!!シェラ、あなたは魔力をただ、無駄に消費しただけ!」
「なっ、わっ、わたしの方がアニーより魔力多いもん!!」
「それは生まれつきでしょう!!生まれてから今日まであなたの魔力値には一切変化がないじゃないの!!その点、わたくしは着々と成長しているわ!!」
「それはアニーの体が大きいからでしょ!!デデデっ、デクノボウ!!」
「で、木偶の棒?!なんて言葉を!!どこで覚えてきたのよ!!」
パラディゾ姉妹の喧嘩は段々と激しくなっていき、ついにはお互いの髪や服を引っ張り始めた。ディケのノイはそれを知らん顔でいたが、ゾーシは無知ゆえに止めに入る。
「や、止めろよ…」
ゾーシがシェラの肩に手を置いた瞬間、ゾーシの体が吹き飛んで門に勢いよくぶつかる。
最初から少しもろくなっていたのか、門は蝶番を破壊して大きく開いた。飛んできたゾーシは、無事ノイに受け止められた。
「なっ、なんで触れただけで…」
ゾーシは目を回しながら呟く。それを聞いたノイも、微笑を浮かべた。
「パラディゾ令嬢達の喧嘩を止めることが出来る方は、余程の御方なのでしょう。」
「うんうん、でも、この世界に存在してるのかも疑問だけどね…」
ディケも頷く。だが、その間もパラディゾ姉妹の喧嘩は終わることを知らなかった。
リバティマジックメンバーの血液型紹介☆
ディケ B型 ノイ AB型 アニー AB型 シェラ O型 ゾーシ A型
意外だったかな?それとも、予想通りだったかな?
アニーはね、かなり迷いました。けど、なんか、A型は違うかな、でも、A型感があるな、と、思ったので、AB型です!シェラは安定のO型で〜
まだメンバーも増えるから、全員揃ったらその時また紹介しようかな☆




