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自由!リバティマジック!  作者: 神崎きのこ
ウィグズリー侯爵邸へのカチコミ編
52/67

突撃開始!!馬車に揺られてゴワーと叫べ!!

シェラいと尊きかな…

第五十二章


「さぁっ!!乗り込む!!準備は良いかぁ?!」

「うぉう!ディケさん、海賊みたい、です!!」

「ゾーシさんが、まだいらっしゃってないみたいですけれど…」

リバティマジックの女子メンバーは宿屋の正面で一連の会話を繰り広げていた。シェラの手には、檻の中の子ウサギがある。


「えっ、ゾーシがいないと、どこに行ったら良いのか分かんないよっ!?」

「えっ、そんな!!ノイさん、死んじゃう…!!」

「シェ、シェラ、そんな物騒なこと言わないで!そのモーシアさんを、今から助けに行くんでしょう?」


「…待たせた…」

「ゾーシくん!」

シェラがぽてぽてとゾーシに駆け寄る。照れ隠しか、ゾーシはシェラから目を逸らした。


「みんなお腹いっぱい?魔力も大丈夫?準備OK?」

「うん!」

「ええ。」

「…ん。」


3人はうなずき、ディケは誇らしげに胸を張った。


「さぁ、サブマスター、ノイ・モーシア救出作戦開始だー!!ってことでゾーシ、道案内お願い!さぁ、元気よく歩くぞー!!」


「…馬車に乗った方が早い。」

「え?」



 そんなこんなで、ノイ・モーシアを除くリバティマジックの面々は、馬車に揺られてウィグズリー侯爵邸へと向かっていた。


「なんか、楽してる感が否めないよ…」

ディケは苦笑いを浮かべる。


「でっ、ですが、早ければ早いだけ良いですわよ!ノイさんの救出は、時間との戦いでもありますから!」

「えっ、でも、救出って、こう、ドバーって走って、バーンって門の前に立って、ゴワーって叫び、ます、よね?」

「ぐふっ…」

アニーはディケを慰めようとしたが、シェラの天然発言によりディケの精神はさらに抉られた。


「なっ、なんなの?!その、ドバーとか、ゴワーって言うのは!」

「ドバーって走って、バーンって登場して、ゴワーって叫ぶ、んです!!」

「いや全く分からないわ!!」

「自分も……」


「えっ?ぼくはシェラの言いたいこと、分かるけどなぁ。ドガーンって来て、ゴバーンって言う!!」

「…」

アニーの脳内では、こんな疑問が渦巻いていた。


    ーモーシアさんは…何と言っているのか分かるのかしら…


「…もうすぐ着く…ほら…」

ゾーシは突然そう言うと馬車の窓の外を指差した。その方向には、大きな邸宅が聳え立っている。


「わっ、私たちの家より大きい、です…!?」

「身分の差、と言うより、貧富の差でしょうね…お父様達は、よく領民の方々を招いて豪華なご馳走と共にパーティーを開いていましたから。」


「おぉ!!パラディゾ侯爵家凄い!!」

「わっ、わたくしは何もしていませんから。」

「アニー照れて、ます〜」

「っ!!シェラっ!!」

「あははっ」


 楽しそうに会話する3人の少女達は、今から悪の侯爵にの屋敷に乗り込み、宣戦布告をする様には見えなかった。

    だが、するのだ。四人は顔を引き締めて、ウィグズリー侯爵邸の前に降り立った。


イエーい凸開始ー!!

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