あなたの目の色は何色かな☆
あなたの目の色は何色ですかぁ???私の目の色は、教えられませーん。個人情報に繋がるので☆
第四十八章
「「ディケさんっ!!ディケさんっ!!」」
「アニー…シェラ…?」
「起きたっ!!ディケさん、起きたよっ!!アニー!!」
「ええ、本当に良かったですわ!!ディケさん、起き上がることはできます?」
「こっ、ここは…」
ディケは体を起こす。どうやら宿屋にいるらしい。アニーとシェラはベッドの横に、ゾーシは扉の近くに立っている。
「あれ…ノイは…?」
ディケの問いかけに、みな複雑そうな表情をした。壁側のベッドの脇のテーブルに乗っていた子ウサギも、その赤い瞳を揺らした。
数十秒後、アニーがついに口を開いた。
「ゾーシさんからお話は聞きました。賭博闘技場で瀕死の状態だったディケさんを、ノイさんとゾーシさんが助けたと。ノイさんは敵の足止めで、闘技場に残ったそうです。ゾーシさんは、ここまでディケさんを運んできて下さったのです。」
「ノイが…ぶ、無事かな…?」
「…分かりません…ノイさんのナスビも、ここにありますし…」
そう言って、アニーは青いナスビを差し出す。因みに、このナスビとは、フレッシュで青々しいナスビではなく、ノイの青いカバーが付いた『Navigation Super Box』である。
「ノイ…」
ディケはうつむく。アニーもシェラも、表情は暗い。
「…あの闘技場は、ルドルフ。ウィグズリーという貴族が投資している…アイツは、ファイターのスカウトも仕事の一つだ…気に入った人間は、屋敷に連れて行かれる…」
ゾーシはディケのベッドに近づいた。
「自分は、その場所を知ってる…あの人が、屋敷に連れて行かれたかはわからないが…希望はある…」
「ほ、ほんと?!行こっ、ノイを助けに!早く!!」
「でっ、でも、今は真夜中ですし、ディケさんも完全には回復していないんですよ!?」
アニーが言う。シェラも、ウトウトと、今にも眠りにつきそうだ。
「…万全の状態で行ったほうが、勝率も上がる……マスター、決断しろ。」
ゾーシは真っ直ぐにディケを見た。白い左目が光る。
「…分かった。明日!早朝!我らリバティマジックのサブマスター、ノイ・モーシアの救出作戦を開始する!今は、ゆっくり休んで戦いに備えよう!!」
「明日、といいますか、もう今日ですけれどね。」
アニーはツッコミを入れたが、その表情は凛としている。
「「「マスターの仰せのままに」」」
ディケを除く三人の言葉が揃う。アニーはシェラを抱えあげると、壁に沿ったベッドに優しく降ろした。ゾーシがそれに毛布をそっとかける。
「ゾーシさん、あなたもお休みになって。もう一部屋、ノイさんの為に取ってあったので。」
「…わかった…」
ゾーシは素直にうなずくと、アニーから鍵を受け取った。
「ディケさん、安心してお休みになって下さい。マスターはあなたですけれど、今ここでの最年長は私です。ノイさんの代わりに、しっかり皆さんをサポートしますわ。」
アニーの言葉に、ディケは目を細める。
「うん、ありがとう、アニー。ぼく、きみのアジュガ色の瞳、好きだよ。」
「あら。わたくしも、ディケさんのリコリス色の瞳、憧れますわよ?」
二人は揃って笑う。
早朝から、決闘だ。
アジュガは薄紫の花、リコリスはオレンジ色の花です。ゾーシの言い回し、是非真似してみてくださいね!!




