対話を試みることは大切な志である。⇦名言(?)
()の中で話している言葉は、小声です!ふふふ!急に「」が使えなくなった訳じゃありません!!
第四十六章
「あっ…」
「なっ!!」
賭博闘技場の前で、二人は出会った。
「ゾ、ゾーシ?!」
ノイは叫んだ。
(しっ!静かに…人が来る…)
(あっ、すみません…でも、ゾーシ、何故貴方がここに?)
(…同じ…)
そう言ってゾーシは不甲斐ないという様に俯く。その目線の先には、白ウサギ。
(こいつ…話そうとしたら、すぐ逃げて…)
ゾーシの近くにいる白ウサギはノイが追いかけてきた白ウサギに近づくと、くるくるとその周りを回り始めた。
(…これは…オスだ…で、そっちのはメス…)
ゾーシは二匹のウサギの側にしゃがみ込むと、何やらクンクン言い始めた。ノイが怪訝そうにそれを見ていると、ゾーシは顔を赤くし、慌てて取り繕った。
(ち、ちがっ、別に変なことをしてる訳じゃっ…たっ、対話を…試みようと…っその、自分、動物の言葉とか、ある程度ならわかるからっ…)
完全に慌てている。ノイは吹き出しそうな衝動を、必死に抑えた。
数分後、ゾーシはノイにウサギ達から聞いたことを話し始めた。
(なるほど…ディケはその、奇妙な男に連れ去られたと…ですが、ディケは火炎魔法の使い手です。その男は、ディケよりも魔法に優れていたのでしょうか?)
(…いや…ウサギ達によると、そいつは…魔法を使う素振りも見せず、手をかざしただけで気絶させたらしい…)
(手をかざしただけで…?そんなことが、ありえるんですか?強い魔法なら、大きな代償が伴うはずですが…)
その言葉に、ゾーシは頷く。
(仮説だけど…目に…秘密があるのかもしれない…魔力が強い奴は、目が他人と違うから…)
(そうかもしれませんね…ですが、今は考えている場合ではありません!ここにディケがいると、ウサギ達は言っているんですよね?)
ゾーシは頷く。
(なら、乗り込みましょう!ディケを取り戻すのです!!私たち二人で!!)
(え、いやちょっと二人って…)
(もちろん、私と貴方の二人です!さぁ、参りましょう!ゾーシ!!)
ノイに半ば無理やり引っ張られ、ゾーシは巨大な建物、賭博闘技場へ、再び再び足を踏み入れたのだった。
ノイくんも押しが強いところありますねぇ…年上ノイくんと、年下ゾーシの絡みは萌える…




