初見殺しはマジでウザい。あぁー!!セーブがぁー!!!
なんか題名またやばいな…いやぁ、せっかく一息ついたと思ったら急に出てくる変な壁なんなん?あとさ、ロードまだなのに死んだり。マジであれはウザいですよね。
第四十二章
『なな、なんと!!避けました!!初見殺し、ルール無視のグレゴリオの拳を!!避けたー!!』
ディケは目に当たるか当たらないかの場所にあるグレゴリオの腕を両手で掴む。そのままその筋肉質な腕を鉄棒の様に使ってグレゴリオの顎を蹴り上げた。
「ふぅっ、ぼくは小柄だ。だから、キミみたいに大きい人の馬鹿力を上手く利用する方法なら、ノイほど上手くできるかはアレだけど、いくらでも知ってるよ。まぁ、後は動体視力かな。」
ディケは余裕を持って微笑む。ギルドを作ると決めたのだ。この国を変えてみせると。マスターの自分が弱いわけにはいかない。
「…なかなかやるな。」
グレゴリオは蹴られた顎をさすって言う。赤くはなっているものの、気絶するまでには至らなかった様だ。
「ええっ、この靴、かなり硬いんだよ?!すっごく重いし、戦闘向きだと思ったんだけどなぁ…」
ディケはがっかりして彼女の靴を見る。彼女の髪と同じ、赤い、ヒールがついたパンプスだ。
「…」
グレゴリオは間の抜けたディケの様子に、少し目を見開いた。だが、すぐに傷が付いた目を閉じる。
「魔法は使わねェのか?3年前のガキは最初から飛ばしてたぞ?」
グレゴリオは鼻で笑い、ディケを挑発する。
「…あのさぁ、さっきから、3年前3年前って、ぼくは全然関係ないじゃん!その子がここを壊滅させたのが事実だとして、それがぼくにどう関係するのさ?早く解放してくれない?ぼく、人探しで忙しいんだよね。」
「…ガキ…」
「ガキなんてさ!!ぼくにはちゃんとした名前があるんだよ!!ぼくは仲間たちからこう呼ばれてるんだ。ディケって。」
「…よし、ディケ、よく説明してやろう。この賭博闘技場のルールをな。」
グレゴリオはフェンスの中を歩幅大きく、ゆっくりと歩き出した。
「ここは夜、毎月2回目の金曜日にだけ開かれる、闇の闘技場だ。今だけは、身分は関係ねェ。ただ、勝負の勝敗を正しく見極められた奴が正義だ。」
グレゴリオは歩きながら続ける。
「掛け金は自分の好きなだけベットしていい。俺たちファイターは、客に勝敗を賭けてもらう。例えばだ、客Aが俺に賭けていたとする。そして、俺が勝てば客は賭け金に決まった利子が付いたものを手に入れられるってわけだ。逆に、お前に賭けた客Bは賭けた金全部を取られる。」
グレゴリオはそこまで言って盛大に笑った。そして、スッとディケの耳元に口を近づける。
「ただし、俺に賭けてる奴はこの場に大勢いるだろう。その場合、利子はガクッと下がる。客はもうけることができねぇってわけだ。だが、それは俺たち胴元も同じこと。だからだ、大勢がお前に賭けて、最終的には俺が勝つ舞台を作りたい。ディケ、本気を見せてくれよ。なぁ?」
ディケは後ろに跳ぶ。ゾワッと背中が凍った気がしたからだ。自分が見せ物になっている。それは自分がフェンスに囲われているのを見た時点で理解していたつもりだった。だが、そうだ。ディケの命一つで、大金が動く。
グレゴリオ、そして主催者は金が欲しいのだ。ディケを散々痛めつけて、希望を見せて、そして終わらせる。それが、賭博闘技場だ。
ー負ける訳にはいかない…ぼくは帰らなきゃ、この国を、変えてみせるんだ!!
ディケはぎゅっと拳を握った。
ルール説明、少しややこしかったかな。まぁ、普通の賭け事と同じですね、普通に考えて、こうですね。




