召喚魔法、アンデッドスピリット!!
ゾーシ、奮闘!!!! 回想、まだ続きます!
第三十七章
「…おい。ガキ。死にたくなかったら今すぐ逃げろ。ここは賭博闘技場だ。ガキの来る所じゃねェ。」
男に耳元で囁かれた。ゾーシには訳がわからなかった。いきなり殴ってくるかと思えば、逃げろ?何がしたいんだ。この男は。
「ゾーシ。戦え。」
領主の声がどこからか聞こえた。周りを見回す。錆びたフェンスの反対側に、何人もの仮面の人間がいた。領主の男はどこか、高い所から、ゾーシの方を見ている。
「召喚魔法を使え。私はお前に300万かけている。負けたら承知しない。」
「父さん…父さん!!これはどういう事?!なんでこんな所に自分を連れてきたんだ?!なんで…っ」
また殴られた。巨体の男がこちらに近づいてくる。
「早く逃げろって言ってんだろ。俺に殺されたいのか?」
「っ…なんだよ、お前!!逃げろなんて、どこから逃げればいいんだっ…」
今度は腹を蹴られた。
「黙れ。俺は仕事中なんだ。邪魔するな。」
「っ…」
ゾーシは立ち上がった。
「逃げろ、なんて言われて素直に逃げるかっ!!3度も自分に攻撃して、ただで済むと思うなよ!!」
ゾーシは勢いよく地面に手を降ろした。
「召喚魔法!!」
紫色に光る魔法陣から、沢山の鳥たちが飛び出してきた。
「いけ!!アイツを攻撃しろっ!!」
ゾーシは叫んで巨体の男を指差す。フェンスの向こう側がおおっとざわついた。
「クソっ…逃げろって言っただろがッ…」
巨体の男は腕を振り回しながらゾーシに向かって来る。ゾーシは鳥たちに指示を出しながらゆっくりと後退した。しかし、小さなリングの中でゾーシが小さな鳥たちと、巨体の男に太刀打ちするのは難しいことだった。ついに男は端に追い込まれたゾーシの肩に手を置き、数発顔面を殴った。ゾーシは口の中を切り、血を吐く。
「すまねェがもう観客は大盛りあがりだ。次でお前は死ぬ。スキを作ってやるから小鳥供に俺を攻撃させろ。」
男が言った時、男の攻撃の手が弱くなった。
ゾーシは悔しい気持ちを押し殺して鳥を操作した。鳥たちが男を錯乱する…様に、客席からはみえただろう。男はゾーシにニッと笑ってみせると、立ち上がって辺りを焦っているかの様に回り始めた。ゾーシは悔しさで拳を強く握りしめた。
ーこんな所で自分は死ぬのか?逃げろと言ったり、自分を殴ったり、態とやられているフリをする様なふざけた男に殺されるのか?そんなの、嫌だ…そんな人生の終わり方…嫌だ…母さん、母さん、助けて…
黒い両目を閉じたゾーシの頭に、ピコの言葉が響いた。
『死ぬんじゃないよ、ゾーシ。兄妹が居なくなっても、あたしが居なくなっても、人生を諦めたくなっても、死ぬんじゃないよ。…ゾーシ、いいことを教えてあげようね。…これは…禁忌の魔法だから、大きな代償が伴う。…本当に自分の身が危なくなった時だけに使うんだよ。…死者を呼び出せる魔法さ。呼び出したい人のことを、しっかりと思い浮かべるんだよ。アンタを、助けてくれるからね。ただ、こう唱えるだけ。……』
「召喚魔法、アンデッドスピリット!!」
ゾーシの活躍に、ご期待!!うぅ、可愛すぎるよゾーシ!!ごめんね、めっちゃ痛い思いとか、怖い思いとかさせて!!なんなんだ私の性格!!完全にイッちゃってるよ!!私!!あ、YouTubeの方もご贔屓に〜。今宣伝やめい!!!




