反対意見なんて、あるはずがなかろうて!
投稿遅れました。なんで遅れたんだっけ。なんか、覚えてないです。すいません。疲れた…眠い…
第二十六章
「そんなことないよ。アニーが男の気を引いてくれたから、魔力を溜める時間が作れたんだ。」
「あ、ええっと…妹を助けてくださり、ありがとうございました。ディケさん。」
「ディケ、その…」
アニーとノイが戸惑ったように喋り出す。
「ごめん!二人とも!」
そう言ったかと思うと、ディケは大きく頭を下げた。
「さっきはその、頭に血がガァーって昇っちゃって、自分でもよく分かんなくて…ほんと、ごめん!!」
二人は突然の出来事に、数秒間声を出すことが出来なかった。
「あ、あ、いや、大丈夫です、よ。結果的に、怪我人も出ませんでしたし、ね?」
「そうですわ!それに、火炎魔法でシェラのことも助けてくれましたし…」
「あの、あの子は、だ…あ、どなた、ですか…?」
不意にノイに抱えられていたシェラが口を開いた。伸ばした指の先には先ほど氷結魔法でディケの投げた火球を凍らせた少年、ゾーシがいた。年はシェラと同じかそれ以上か、背丈は小さく、目元を隠すほど長く伸びた銀髪が特徴的だ。
「そういえば…あのー!ノイのこと助けてくれて、ありがとう!!」
ディケが両手でメガホンの形を作ってゾーシへ呼びかけた。
ゾーシはずっとこちらの様子を伺っていた様で、目が合う(正確には、あったと思われる。前髪があって目がよく見えない)と、さっと顔を背けてしまった。
「……に……けた……け……ない…」
何かを言っている様だが、遠すぎて、あるいは声が小さすぎて聞こえない。
「え?なんて?よく聞こえない…」
ディケは恐れを知らずゾーシに近づいていった。ゾーシはビクリと肩を震わせてディケから距離をとる。
「ちょっと聞こえなくて…もう一回言ってくれる?」
ディケは笑顔で近づいて行くが、ゾーシもどんどん距離を取る。因みにこの間、ディケに炎の渦で捕獲されていた大男は地面をズルズルと引き摺られている。
「…だから、別に助けた訳じゃないって言ったんだ!!兎が危なかったから、ちょっと飛び出しただけで…」
ゾーシは歩みを止めると声を荒げてそう言った。
ー急にめっちゃ喋るやん…
ノイは目を細めてゾーシを見た。
「兎?あっ!そうだった!早く檻から出してあげなきゃ!」
ディケはすぐさま炎の渦に囚われている大男から檻を奪い取ると、ゾーシに手渡した。
「はい。きちんと家族の所に戻してあげないとね。でも、何処から来たんだろう…」
「コイツ…まだ子供…一人じゃ無理…」
ーえっ…ちゃんと喋れるならちゃんと喋った方がいいんじゃないか…?
ノイは合理的にそう考えてしまったが、ゾーシの面目を保つため、口には出さなかった。
「うーん…よしっ、リバティマジックのみんな!この兎を、家族の元に戻してあげよう!反対意見のある人は?」
「いいえ。マスターのご意志のままに。」
「ええ。もちろん反論なんて、そんなものないですわ。言われなくとも。」
「わたしも、兎さん、助けたい、です!!ひとりぼっちなんて、可哀想!!」
「これぞぼくのギルドメンバー!!それじゃ、手伝ってくれる?ゾーシ!」
個人ギルドリバティマジック、そのギルドマスターディケの言葉に、ゾーシはこくりと頷いた。
ディケ、ノイ・モーシア、アナクティシー、シェラペティー・パラディゾ、そしてゾーシの5人は、子兎の家族を探すべく、歩みを進めた。
一方、ディケからクソ野郎呼ばわりされ、冷たい目を向けられ、挙句少女を人質に取った割にはいとも簡単に奪還されてしまった大男は、側の大木に括り付けられ、そんな5人を、恨めしそうに見ていたのだった。
眠いぃいいいいいいいいいい




