表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自由!リバティマジック!  作者: 神崎きのこ
四人での活動開始! 〜五人目への道〜
25/67

シェラを人質にするなんて、なんて小癪なやつなんだ!!

伏線貼ってます。あはは。探さなくて良いよ。読み進めていけば、どういうことかわかるから。

第二十五章


 「シアンヘルフィオガ・レオ」

 ディケがそう唱えた直後、ディケの手の中でゆらゆらと揺れていた青い炎が大きく燃え上がった。


  ー熱いっ!!ここまで熱気が…!!


 ノイはディケから更に距離を取った。彼女の掌の上でどんどんと大きくなる火の玉に、退くことしか出来なかったからだ。


「殺してやるよ。」


 冷たい目で言い放ったディケは、仲間が周りに、しかも一人は被害を被る場所にいるという事実を忘れているかのように青い火球を投げた。

 ノイはすぐに動いたが、間に合わない。巨大な火玉が、ノイの体に触れようという刹那…


「氷結魔法」

 少年から発せられたと思われる幼くも凛とした声がノイの耳に届いたかと思うと、彼の目の前で炎が凍りついていた。


 ノイが驚いて体を動かせずにいると、小柄な少年がノイの前に、ディケと向き合う様に立った。

「動物…いじめる…駄目だ…」


「ここ、怖い、です…」

「しーっ!首を突っ込むことは得策ではないわよ。…この状況では特に。」

「…」

 ディケは後ろでそんなやり取りをするパラディゾ姉妹とは対照的に、その氷の様な目で刺すように少年を見据えていた。青く光る大きな炎が徐々に少年が出した氷を溶かして行く。


 ノイはその様子を見て急いで立ち上がった。

「あ、あ、貴方、何者ですか…?!」

「自分は…ゾーシ…アイスレイクの守護者…」

 ノイの問いに、ゾーシと名乗った少年は静かに答えた。


  ーアイスレイク?アイスレイクの森のことか?だが、あの森は3年ほど前に違法ハンター達によって滅ぼされたはずだが守護者とは…?


 ノイは必死に頭を回してこの状況を整理しようとしたが、あまりにも沢山の事が同時に起こり、流石のノイでもいつも通りには思考を巡らせることができなかった。


「お前、…動物、離せ。」

 ゾーシはキッと後ろを振り返ると腰を抜かして地面にへたり込んでいる男に言い放った。

自分の3倍ほどの体を持つ大男にも尻込みしないその姿勢に、ノイは呑気に感心してしまった。


「離せ。」

黙ったままで動かない男に、ゾーシが再び言う。


「は、はははっ。ちょっと魔法が使えるからって調子に乗るんじゃねぇぞチビガキどもが!」

 男がそんな虚勢をはりながら立ち上がった。その手には小さな兎が入った籠をしっかりと握りしめている。どうやらゾーシの言葉に従う気はなさそうだ。


「おらっ!!」

 男はバッと走り出すとその動きを阻止しようとしたノイとゾーシの横を走り去り、ディケの後ろに立っていたアニーを押し退けてシェラの手首を掴んだ。そのまま少女の体を持ち上げる。


「シェラ!!わたくしの妹を放しなさい!!この無礼者!!」

 アニーは叫ぶと何処から出したのか、藤色の宝石が付いた短刀を構えた。


「待ってください、アニー!危険です!」

 ノイは急いでアニーに駆け寄った。チラリと後ろを盗み見てディケの様子を探る。ディケはその場に立ち止まったまま鋭い瞳だけを大男に向けていた。


「はははっ。そうだぞ、お嬢ちゃん。この可愛い可愛い妹を傷つけられたくなかったらその物騒な物をしまうんだなぁ!!」

 男が哄笑すると、アニーは悔しそうな顔をして大人しく短剣をノイに手渡した。ノイは男に見えるようにその短剣を腰に下げている袋の一つにしまった。


  ーディケは戦闘中に少し気性が荒くなる所があるのは見受けられたが、この様に冷ややかに嫌悪を表すのは初めてだな…先ほどから様子がおかしく…はっ!!王が貶された後からか?!


 ノイはさらに考えを廻らせ…ようと思ったが、思い直して思考を停止した。


  ー何度同じことを繰り返せば気が済むんだノイ・モーシア!ディケが語りたくないと言っていることを、勝手に詮索するなんて…!!

 「どうされました?モーシアさん?…何か解決策はが思いつきまして?」

 「えっ、あ、その…えっとひとまず、ここは相手の出方を見て…」


 「ノイ、アニー、ちょっとしゃがんで。」

 小声で話し合っていた二人はその声に頭をかがめた。直後、二人の頭上を真っ赤な炎が真っ直ぐに通過した。


 「んなっ?!ああ、あちぃっ!!!」

 大男の体は炎の渦に巻きつけられ、それを引き起こした張本人、ディケはその渦を手繰り寄せる動作をした。

 「ノイ!シェラを!!」

 「はいっ!!任せてください!!」

 男が引っ張られるのと同時にバランスを崩し、自由になったシェラをすかさずノイが受け止める。


 「あ、ありがとう、ございます!!ディケさん、ノイさん!アニー!」


 「…わたくしは何もしていませんわ。ただここに突っ立っていただけ。お礼はディケさんとモーシアさんだけに…」

 アニーがそう言ってそっぽを向くと、それを否定する言葉を、意外にもディケが口にした。


 「そんなことないよ。」


アイスレイクの守護者。ゾーシくん!!!実は、ゾーシくん、ゾーシィってタイプしないと、ゾー氏になるんですよ。めんどいよね。正直、改名させたい。ゾーシィ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ