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自由!リバティマジック!  作者: 神崎きのこ
四人での活動開始! 〜五人目への道〜
19/67

おーのー!!犯罪者が増えました。

新章でーす。シェラちゃんとアニーちゃんが仲間になりました〜。(犯罪者も増えました〜。)

第十九章


 「重い…です…」

 「…この荷物を用意したのはあなたですわよ。」

 「だって全部必要だと、思って…」

 「こんな鞄、わたくしはとても二つも持てないわ。自分で頑張りなさい。」

 「でも、アニー…」


 シェラペティーとアナクティシーがそんな会話を繰り返しながら歩くその少し前を、ディケとノイは小声で話しながら歩いていた。


 「大変そう…だね。」

 「できればお手伝いしたいのですが…本当に申し訳ありません…」

 そう言って両手で顔を覆ったノイは、ディケに抱えられていた。



 「…ちょっと、面倒くさいメンバーを入れちゃったかも…」

 ディケは困り顔で空を仰いだ。




  話は数時間前に遡る。


 ディケはシェラペティーの、ノイはアナクティシーの旅行鞄を持ってパラディゾの領地を歩いていた。後ろから誰かが駆け寄ってくる。


 「名乗るのが遅くなり、申し訳ありません。わたくしはアナクティシー・パラディゾ。リカヴァー・パラディゾの長女です。少し長いので…もし、宜しかったら妹と同様に、アニーと呼んで下さいませ。不束者ですが、どうぞよろしくお願いしますわ。」

 そう言って頭を下げたのは、白髪に藤色の瞳の少女、アニーだった。彼女の背は一般的な女性よりも高く、シェラペティーと並ぶとその長身が目立つ。


 「わたしはシェラ。あの、回復魔法が、得意、です!なんでも任せて、下さい!」

 妹のシェラも姉の後を追って駆けてくる。


 「そんな事言って。あなたの力だけでは及ばない事は沢山ありますのよ。」

 「むぅ!そんな事ない、です!!わたしはアニーよりも、魔法上手いもん!!」

 「なっ?!そ、それは生まれつきの才能にかぎってでしょう!あなたは自分の能力を過信し過ぎですのよ!」

 「そんなことないっ!!もうっ、アニーのバカッ!!」


 「バ、バカ?!なんて言葉を!!それでもパラディゾ家の令嬢なんですの?!」

 「パラディゾとか、れいじょーとか、アニーはそればっかりでうるさいよ!!」

 「なんですって?!自分の家でしょう?!もっとマリオの一族だという誇りをっ…!!」

 アニーとシェラの言い合いはヒートアップして行き、とうとうディケとノイが止めに入った。


 「ちょ、ちょっと二人とも止めなよ。」

 「そうですよ。ここは大通りですし、馬車も通ります、危険で…」

 そうノイが言いかけた瞬間、馬の蹄と車輪の音が聞こえて来た。


 「!!ほら、危ないですから、もっと端に寄りましょう。」

 ノイはそう言ってシェラに手を伸ばした。その瞬間…


 「触らないで!!今、アニーに私の凄さをっ…」

 シェラがノイの体を強く突き飛ばした。



 「ヒヒーンッ!!」

 馬の大きな声と、ドンッと鈍い音が聞こえた。沈黙が流れる。



 「ノノノノノノノノノノイッ?!だ、大丈夫?!いや、大丈夫じゃないよね!!うわっ、なんか骨出てない…?」

 ディケが慌ててノイに駆け寄って喋りかける。


 「どどどどどどどどどどどどどうしましょう!!シェ、シェラ、あなた、人を、殺っ…」

 アニーが青ざめてシェラを見る。


 「…」


 「シェ、シェラ?聞いていますの?」

 「シェラ、どうしたの?!」


 アニーとディケが黙ったままのシェラの顔を覗き込むと、立ったまま気を失っている様で白目を向いていた。



 「「あーっ!!!!!!!!!」」


 二人の叫び声は、パラディゾ領地の彼方まで響き渡ったのだった。


シェラとアニーの鞄の中身を紹介させていただきます。ちなみに、詰めたのはシェラです。姉の部屋にあった物を、本当にテキトーに詰めてきました。机の上や、ベッドの上にあったもの。


アニー(姉・白髪のストレートロング)

二、三冊の本(辞書も含む)。替えの靴、服、その他諸々の身に付けるもの。筆記用具、日記帳。父が持たせてくれたコンパス、懐中時計。札束の入った財布。包帯、絆創膏、湿布などの救急セット。手鏡。藤色の猫のぬいぐるみ。



シェラ(妹・白髪のふわふわロング)

大量の本(漫画、雑誌も含む)。替えの靴、服、その他諸々の身に付けるもの。色鉛筆、スケッチブック。母親が持たせてくれたクッキー。くし、リンス&シャンプー。家族写真。桃色の兎のぬいぐるみ。

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