フレイムソード!The END!!ワッハッハ
わぁ。ノイくん。わっぁ。あの、ちょっと、言うことない。
第十章
「ディケ、怪我はっ?!」
「無い……えっ、ノイっ!!」
ディケが見たものは、血が滴るノイの体に突き刺さった幾多ものガラスの破片だった。ノイはガラスが割れる寸前、瞬時にディケを無数のガラスと鳥たちから庇ったのだった。
「私は大丈夫です。エンチャントの回復魔法が使えますので。ただ、これは他人には使うことが出来無いので、万が一ディケに怪我でもされたら…」
そう言った瞬間、ノイの背中に強烈な痛みが走った。後ろを振り向くと、鳥たちがノイを引っ掻いたり突いたり、声をあげながら騒々しく飛び回っていた。
「ここから早く離れましょうっ!!」
ノイはそう言うとディケの手を引いて店の外へと走り出した。
ー流石に追いかけては…
そう思って振り返った瞬間、ノイの瞳には沢山の鳥たちが自分達を目指してハヤブサの様に…実際にハヤブサも、だが、飛んで来る光景が写った。
「あ、あの鳥たち、ぼくたちを追いかけて来てないっ?!」
ディケも振り返ると、目を見開いてノイに聞いた。
「その様ですね…これはかなり不味い状況です…」
ディケとノイは、死に物狂いで街中を走り抜けた。途中、追いついてきた鳥たちを、手で払ったり、火炎で倒したりと、攻防を続けたが、軽傷ではあるものの二人の傷は増えて行く一方だった。
「このままでは私達の体力が削れていく呑みで最後には…」
ノイが呟いた瞬間、ディケがその歩みを止めた。
「…ぼくが、どうにかするよ。」
「ディケ?!危険です、下がって!!」
ディケはノイの言葉を無視して、戦闘の構えを取った。
「出来ることをしないなんて、先生の教えに反してる!!だからぼくは、今、ここで鳥達を全滅させる!!」
ディケはそう言い放つと鳥の大群を真っ直ぐに見据え、両手から炎をだした。
「ディケ、鳥たちを虐めるのは法律違反で…」
ノイの言葉を遮るように、ディケは前に一歩、大きく踏み出す。
「フィオフレーム!!かかってこい!!文字通り、丸焼きにしてやるっ!!」
ディオが大きく腕を振ると、炎の線が横一文字に鳥たちに向かっていった。何羽かはその熱にやられて地面に落ちたが、大きい鳥達は変わらずディケたちに向かってきた。
「くっ…火力が弱すぎる…っ」
ディケは悔しさで唇を噛み締めた。
「え、エンチャント!!ディケの火炎魔法に威力増加の付与を!!」
「ノイ?!」
ディケが隣を見ると、ノイが優しく微笑んでいた。
ー何だかいつもより炎が熱くなった…?
ディケがもう一度腕を振ると、今度は大きい鳥も何羽か地面に落ちた。
「威力が上がってる!?これ、ノイの魔法?!」
「ええ。エンチャント!私の体に状態回復の付与!!」
ノイがそう言った瞬間、全身にあったノイの傷が綺麗に治った。
「わぁ!!それがさっき言ってた、回復魔法?ぼく、火炎魔法しか上手く使えなくて…他にも色々試したんだけど、ダメだった…」
ディケがそう言って首を落とすと、ノイが、
「しっかり!!私は攻撃魔法が使えませんので、貴女しかアタック出来る人がおりません!言うならば、アタッカーですね。」
「アタッカー?!かっこいい!!それじゃ、行くよっ!!ヘルフィオガ!!」
ディケが呪文を唱えると、ディケの周りに無数の大きな火の玉が現れた。
「魔力消費はフィオフレームの非にならないけど、張り切っちゃう!!いっけー!!」
ディケは両腕を振り回すと鳥たちに次々と巨大な火の玉を投げつけた。
「サポートします!!エンチャント!!鳥たちに重量増加の付与!!」
ノイがそう唱えると、一気に鳥達のスピードが落ち、中には地面に落ちる鳥もいた。
「ありがとう!!それじゃ、決めちゃおっかな!ノイ、威力増加、もっと頼める?」
「承知しましたが…私の魔力は、このエンチャントで尽きてしまうかと…一撃で、決められますか?」
「もちろん!!ぼくに任せてよ!!やっちゃって!ノイ!!」
「エンチャント!!ディケの魔法に威力増加の付与を!!」
「製造魔法!剣!火炎魔法!ラファイア!!」
ディオの右手に剣が、左手に少し小さな炎が現れた。
「合体魔術!!」
ディケは自分の身体ほどの大きさの剣を掲げる。
「火炎乃剣!!ジ・エンドだ!!」
ディケは剣に炎を纏わせると、その剣を大きく振った。
技名のネーミングセンス皆無やな笑えるww




