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アイドルとアニメの相違点と共通点またそれぞれでの私個人の見解

作者: スケルトン

一作者としての見解ですので、予めご了承ください

 アイドルが好きな人を指す言葉として「オタク」と「ファン」が存在するが明確な違いはないと感じるし考えている。どちらも〈アイドルのことが好き〉なわけだから彼に対しては同義として良いと感じる。ただ私は「オタク」はマイナスのイメージを伴い「ファン」にはプラスとイメージを伴うのではないかと考える。例えば乃木坂46の白石麻衣が好きなならば〈乃木坂オタク〉の〈白石麻衣推し〉となるが、女優の有村架純や広瀬すずが好きな人は〈有村架純のファン〉〈広瀬すずのファン〉という呼び分けが無意識にされていたりする。「アイドルオタク」と聞くと昔のAKB48を連想する人が多いが故に太っていて気持ちの悪いイメージがどうしても付随してしまう。しかし最近のアイドルオタクには女オタと呼ばれている、女性のアイドルオタクも増えてきている。(特に乃木坂46や欅坂46)

 乃木坂46とは清楚で綺麗なお嬢様といったイメージが強い時期があった。というのも、乃木坂46は初期の頃は清楚で綺麗なお嬢様といったイメージを売りにしていたからである。これが人気の原因に直結しているかは不明だがAKB48にはこういった要素はあまりないしかし乃木坂46にはある。現在、世間が乃木坂46に対してどのようなイメージを持っているかは不明である。(私自身世間がアイドルをどのように捉えているか興味がないため)。制服や衣装のスカート丈は全てひざ下、週刊誌の巻頭グラビアに載っても水着は一切なし。これらに乃木坂の魅力があると私は考える。そしてこういった部分に女性ファンを獲得した原因があるのだと思う。世の中で〈乃木坂46〉の名を聞いたことがない人はいないのではないかと思えるまで成長した。東京ドーム公演を2日間成し遂げ、計8万人を動員し、さらには去年のレコード大賞最優秀賞をも受賞した。3年前は「乃木坂48」なんて間違いが多々あり認知度の低さは言わずもがなだったが今では到底考えることが出来なくなるまで成長した。

 ここで乃木坂46についての具体的な内容を記そう。西野七瀬は今では人気のメンバーだが結成当初は歌のフォーメーションは最後列じわじわと人気が出始め今では雑誌「non-noノンノ」の専属モデル。センターの経験回数はグループ一。初期の人気を知っている私からするとここまで化けると思いもしなかったので、実に恐ろしい。白石麻衣は初期の頃から人気があった希少なメンバーであるが、センター経験はそれほど多くない。雑誌の専属モデルがグループの中でいち早く決まったこともあり女性ファンがかなり多い。最後に橋本奈々未(愛称:ななみん)、彼女は乃木坂の中でも伝説と言えるだろう。オーディションに応募した理由が「ロケ弁が食べられるから」である。それほどまでに彼女はお金に困っていた人なのである。ここが他のアイドルとは違う私が彼女を推すポイントである。彼女は2016/2/21自身の誕生日を機にグループを卒業、芸能界を引退した。私は橋本奈々未唯一人を推してきたが故にもう乃木坂には興味は無い。現在は欅坂46に興味がある。橋本奈々未の最後の握手会には極寒の中8時間待ち。(お前らななみんが卒業、引退するからなんとかで獲物に群がるハイエナのように寄ってたかって握手しやがって)とか思っていたが気にしたところで周りがどうなるわけでもないので無視、そう私はスルーするのである。

 欅坂46は乃木坂46の妹分として結成されたグループである。このグループは乃木坂46とは異なりかなり特殊なグループと言えるだろう。(というか今までのアイドル史の中でも唯一無二の存在である)先ず歌っている曲の歌詞である。デビューシングルの「サイレントマジョリティー」は「ただ黙ってマジョリティーに流されてもいいのか」というメッセージが込められている曲であり、その後次々とメッセージ性の強い曲が出てきた。次にダンス、彼女たちは一切笑わずかなりハードな振り付けを踊る。これもまた人気の理由だろう。

 乃木坂46は清楚でお嬢様な昭和のアイドル、欅坂46は今までにあったアイドル観を壊しにきている感じである。

 握手会やライブなどのイベントに参加する人としない人で2パターンのオタクが存在する。参加しない人たちはテレビや雑誌で見るだけで十分といった人たちと、もう1パターンはイベントに参加するオタクたち。会場に行きメンバーと握手をする。よく言われるのは「どのくらい握手できるの?」や「付き合えもしないヤレるわけでもないのになんでお金を掛けるの?」や「握手した後は手洗う?」といった質問は嫌という程されたし、聞いてきた。時間に関していえば場合による。というのも握手会には二種類存在する。一つは全国握手会(通称:全握)。これはメンバーがシングルの衣装で一人または二人で一レーンになっているのでレーンに並び握手をするといった感じである。これはシングルを買えばされでも参加できるため人数に歯止めが効かない為人気メンバーは時間が短いし、人気がないメンバーは逆に握手時間が長い。握手会のレーンは途切れたら〈終了〉といった形式になっている。列の長さと人気の有る無しはある程度、正の相関関係を包括する。ここでいっておきたいのは握手会だけがアイドルの全てでは無い。次に個別握手会(通称:個握)。事前に申し込みを行い当選した枚数だけ握手するといった形式である。人数を運営側が把握しているので秒数は少し長い。そしてこの握手会に人生をかけているんじゃ無いかと思っているし雨ほどの大金を払う奴が少なからずいる。(具体的には何万という単位である)握手会では公式グッズとして〈生写真〉が販売されている。会場周辺ではそれのトレードがファンの間で行われている。この光景を見る度に私は〈アイドルオタク〉が気持ち悪いと感じてしまう。(自分自身もオタクなのだが)だって社会人にもなって、たかが写真に必死なのである。俯瞰していると笑える。そうしてこういう人にはなりたく無いと思わせてくれるのだから「気持ち悪い」とか言わずに感謝でもしておくのが正しいのかもしれない。彼らには推しメンの写真でも与えれば骨を得た犬のように「きゃんきゃん」と吠えでもして喜んでくれるのだろうか。(実際にそのようなことがあったら病院に行くことを推奨しよう)次に「付き合えるわけでも無いの……(以下省略)」これも耳にタコができるくらい聞いた。私の考えはアイドルと話すのは趣味の一環と考えている。(しかし、橋本奈々未が卒業、引退した際はなんとも言えぬ虚無感に苛まれたわけだが)付き合いたいとも、結婚したいとも、ヤリたいとも思わない。文字通り趣味の一環である。身も蓋もない言い方をすると趣味の対象が無機物か有機物かの違いである。好きなことにお金をかけているだけである。周囲の人たちが無料のスマホのゲームに課金をしているのと同じだと考えている。いずれしなくなるゲーム、いずれ疎遠になる趣味にお金をかけているのだから同値だろう。

 ここまで述べると、「何故、そこまで割り切れるの?」という質問がくる。私は乃木坂46や欅坂46の良さの一つとして〈コミュニケーションを取ることが可能である〉ことだと考える。私はただ人と話すのが比較的好きである。それは自分の話を聞いて欲しいだけでは無い。だからと言って、その辺の女子見たく「あー、それわかる〜」とかいう上辺だけの共感が欲しいわけでも無い。唯自分の意見を述べたい。そしてそれに対しての賛否は一応聞くが「聞き手はこういうところに賛成し、共感するんだ。そしてここは反対で否定するんだ。」といった感じであまり気にせずすぐ流す。私はこういうことがしたい。それならクラスメイトでも良いのでは無いかと言われそうだが、私の周りのクラスメイトはやたらと〈共感〉を求めているように感じる。「俺はこう思うけど君はどう?」といった質問に対して私が自分の意見を述べると「否定ばっかりしやがって」といった類の時答えが毎回返ってくる。私は自分の意見をただ述べただけで否定したつもりはないのだが、〈否定〉と捉えてしまわれては仕方がない自分の考えが100%伝わる方がおかしい。それ故にクラスメイトと話すことは避けアイドルとコミュニケーションを取ることを選んだ。(このままでは将来職場での人間関係が円滑にならないのではないかと危惧しているが……)アイドルはファンとの交流が仕事の一つでもあるので私自身の意見を聞いてくれるし彼女自身の意見を発してくれる。彼女たちからすると私なんて何万といるファンの中の一人だから自分の考えと相違していても気に留めていない。

これくらい割り切れた関係が私の理想であると今は考えている。つまり身の周りに自分は自分、他人は他人だから考え方や価値観にズレが生じているのは別におかしくない。むしろ当たり前とまで思う人がいたら私のアイドルに対する接し方は変わっていたかもしれない。最後に「握手した後に手を洗う」かどうかは人によるだろう。握手後、手を嗅ぎ「めっちゃいい匂いする」とかいい豚も同然な行動をする人もおれば、何事もなかったかのように手を洗う仏も同然な人も存在する。私は前文でも述べたように握手をするというよりはコミュニケーションを取るための場と考えているのではっきりいってどうでもいい。唯メンバーと交流する場がそれしかないから参加しているだけである。

 ここで私が考える、握手を求める人とコミュニケーションを求める人との相違点を述べよう。握手に重きをおく人たちは恐らく恋人同然という扱い方をしているだろう。よくある男女間でのスキンシップと一緒だろう。好きな人とは手を繋ぎたいし、キスもしたい。中には性交したい、そして自分との子を産みたいと考えている人がいるかもしれないいやいるだろう。(実際推しのことを嫁呼ばわりしている人がいる)しかしそんなことできるはずもないのでせめてもの握手ということになっているのだろう。彼らは握手目的なので話す内容はその場で考えるらしい。一方、コミュニケーションを重視する私たち。(といっても私は同族に会ったことがないので次からは〈私〉と表記する)こちらは理解され難いだろう。先ず、顔で選ぶことはない。皆、可愛いし美人なのだから。私は容姿では選ばないと先ほど述べたばかりだが、とりあえずショートボブのメンバーに目をつける。その後、それらメンバーについて色々調べる。(といっても各アイドル番組を拝見するだけ)そして興味、または惹かれた、憧れといった内容(具体的には彼女たちの考え方や価値観、頭の良さなど)が強く感じたメンバーが私の推しメンとなる。(少なくとも私はそうやって推しメンを決めてきた)これはアイドルだけに言えたことではない。日常生活でもそうである。自分にはないものを持っておりそれを私が渇望していれば相手のことを知りたくなる。これは恋心ではなく好奇心や探究心の一種である。そのため私がもっと〈知りたい〉と思える彼女は現れていない。

 私みたいなタイプの場合、握手会で話すネタはとても重要である。私は日々推しメンと共通の話題探しに必死なのである。先ずブログをチェック。彼女たちが薦めるものは全て取り入れる。オタクはいろんな意味でチョロい。インフルエンサーとしてはかなりの効果がある。そしてそれらを握手会に持ち込む。このような流れである。私も橋本奈々未が訪れた北海道にある海鮮丼の店に高校の修学旅行を利用して立ち寄ったほどである。

 私は握手会に行くたびに同族嫌悪に陥る。それは周囲を見ていると気持ち悪くてしょうがない。自分も周りとなんら変わりない一オタクなのだがどうしても軽蔑してしまう。そのため同士での話し合いは嫌いだ。

 話は変わって次は〈アニメオタク〉について述べよう。アニメオタク(通称:アニオタ)はアイドルオタクとはかなり生態が異なっている。アニメオタクは同志間でのコミュニティがあまりない。これは〈アニメオタク〉といっても様々な種類(属性)(ジャンル)があるからである。アニメを見るときオタクたちは作画、ストーリー、声優、キャラクター、ジャンル、といった様々な要素のうち各々が重きを置く事柄によって視点の捉え方が変化する。そのため同じアニメを見ていても見方が違うためコミュニティを作りたがらないのではないかと私は考える。

 作画だけでアニメを選択する人は皆無だろう。作画がよければこのアニメは〈少し好印象を得る〉ことぐらいの上方補正がかかるだけだろう。が作画(絵)が良いと世の男性諸君はアニメキャラ(二次元)に恋することが多々ある。日々男ども〈チョロすぎないか?〉と私は感じている。

 次にストーリー。これを重視する人が大半を占めるだろう。アニメは謂わば小説(物語)(フィクション)なわけだからストーリーがゴミ(駄作)だと売れないし、ファンも寄り付かない。

 そして声優。私はこの項目を最重視する。好きな声優、推している声優、知っている声優が出演していればとりあえず見る。ストーリーが面白いかどうかや、作画が良い、といった項目は二の次、三の次である。女性の方が声優を重視する傾向にあると感じている。男性は話が面白ければ、ストーリー展開がよければOKといった感じである。楽しみ方など人それぞれ、三者三様、十人十色である。キャラに恋するが声優は知らないという奴がごまんといる。「俺(私)はキャラが好きなだけあって声優になんぞ興味は微塵もない」とかいうなら私は気にしないし、「あ、そうなんだー」となるが「このキャラクターの声が好き」とかいっているにもかかわらず声優は知らないとか言ってる奴は「頭おかしいんじゃないか」と思うが言ってる本人は何にもおかしくないと思っているんだからここは無視しておこう。世の中自分の考え方、価値観で生きている人が圧倒的にマジョリティー、多数派なのだから。ここで自分の価値観を押し付けるのは間違っているだろう。

 最後にジャンル。アニメには様々なジャンルがある。学園もの、日常系、アクション、ロボット、異世界、女性(男性)キャラクターオンリーの話、スポーツものなどなど。男性は好みが分かれるが女性はそうではないらしい。というのも心理学によると男性は自分だけが「この作品の良さを知っている。」女性は「みんなが好きって言ってるから私も好き。」という心理が働くらしい。よって女性の方が共感を求めるから好みのジャンルが分かれないのだろうか。

 最近ではアニメソング(通称:アニソン)人気だったりもする。大衆が知っている曲と言えば「残酷な天使のテーゼ」が有名ではないだろうか。この曲はカラオケに行くといつもランキング上位に入っている。私もアニメ本編は知らないが曲は知っている。と言った状態である。毎年夏にはアニソンだけのライブが代々木第一体育館で三日間開催され全国から観客が押し寄せるのだから人気のほどは言わずもがなだろう。最近ではLiSAや藍井エイルがミュージックステーション(通称:Mステ)に出演するほどだから世間からも相当認められ認知されているのだろう。

 〈アイドルオタク〉と〈アニメオタク〉について私が考えるのは、アイドルは〈嫁〉、〈彼女〉に近く、アニメは宗教に近い。が故にアイドルオタクは競争意識が潜在的にあるのではないかと感じる。アイドルの場合は競争意識、独占欲が強く現れていると私は感じると先ほど述べたが、それはアイドルは現実に存在する。存在するため、〈握手会〉や〈ライブ〉と言ったイベントごとに参加すれば直接見ること、触れ合うこと、コミュニケーションを取ることができる。人は少し自分の思い通りのことがあるとすぐ調子に乗ってしまい自分の欲が出てしまう。一回、握手することができたから次も行きたい。ライブに初めて行った。楽しかったから次も参加しよう。この傾向はギャンブル中毒に陥るダメ人間と同じ思考回路である。少し話が逸れてしまったが、このように中途半端に自分の望みが叶うと「もっと彼女のことを知りたい」みたいな欲が出て、同志間で喧嘩とまでは言わないが「俺の方が彼女のことを知っている」と思っている人がちらほら見られる。具体的に言うと、自分の推しメンタオル(推しているメンバーの名前がプリントされたタオル)を体に巻きつける。ライブ会場や握手会会場で推しの名前を叫ぶ(嫁コール)と言った奇行に走る輩がいる。愛情表現は個人の自由だが周りにも少しは気を配って欲しいものであると私は常々思う。他にも新参者が古参勢にどこかファンになった時期が遅いだけで古参者の方が愛が強いと感じているから新参者は「愛の深さに好きになった時期や期間は関係ない」と言うのだろう。実際に私のクラスメイトがそのようなことを言っているのだから新参者はこのような感情を持っているのだろう。私は古参勢だし、愛情表現なんて人それぞれだから気にしないが、やはり独占欲というものは少なからず、というかかなり出てしまっている。そういった事柄からアイドルオタク間はとてもドロドロしていて、妬みっぽく、嫉妬深く、面倒くさいと私は感じる。一方、アニメオタクやアニメキャラに恋していて住む次元が一つ低い奴らは取り合いや奪い合いをしない。なぜならアニメのキャラは創作物であり量産できるからであろう。「アニメキャラなんて現実にいないのに恋するとかおかしいんじゃないの」とアイドルオタクはアニメオタクによく言っている。これに対してアニメオタクは「俺の心の中にいるんだよ」と反発している。この光景は偶に見かける。確かに自分が存在すると思えば存在するし、 存在しないと思えば存在しないのだから宗教と同じである。宗教も「神を信じる者には救いの手を差し伸べてくださる」みたいな感じだったはずだからである。キリスト教のキリスト、仏教のブッタ、釈迦、釈尊と同じ。念仏を唱えるだけの宗教と同じである。自分の意思のままに信じる者に恋しているのだから脳内一面のお花畑が広がっている彼らは羨ましい。このようなことから考えるとアニメオタクはアイドルオタクよりも同志間が平和だと感じる。


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