第一話 転生
ドーモ、はじめまして、狐鴉=サンです。
いろんな主人公無双ものの小説を読んでいたら、自分で書いてみたくなり、投稿しました。駄文ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
「ほーら、お父さんだぞ〜」
最初に聞こえたのは、そんな野太い猫なで声だった。
(いや、だれだよ)
なぜか目が開かないので確認できないが、全く聞いたことのない声だった。
「奥さん、やったね!男の子だよ!」
今度は女性の声だ。聞いたことない声なのは変わらず。
(いったいどうなってるんだ?)
俺は確か学校帰りのバスで本読んでる途中に寝てたはず・・・
(って、あれ?なんか体が上手く動かない!?)
誰かもわからない人達(さっきの二人以外の声もするが、上手く聞こえない)になぜか囲まれており、体は上手く動かないという状態に、軽くパニックを起こす。
「あうあ、うああ! (お、おれはどうなってるんだ!だれかおしえてくれ!) っうあ? (って、え?)」
「ほらぼうや、大丈夫だから、よーしよーし」
(えっ?えっ?)
声を上げようとして、全く喋れないことに気づきさらにパニックになったとき、新しく聞く声とともに、ヒョイと誰かに持ち上げられる。
(あっ、なんか柔らか・・・って、え!?ナンデ!?だれ!?)
「ほらあんたら!ぼうやがびっくりしてるでしょうが!騒ぐんなら他所へいってな!」
「うおっ、わかった、わかったから投げんな!危ないだろぶげっ!?」
(投げる!?ってか何投げたのか知らんが当たったよな今!?)
「ちょっ!奥さん!あんたまだ出産直後なんだから動いちゃだめだよ!」
目が見えないので状況がよく分からないが、なんか騒がしい。しかし、それよりも・・・
(なんか、体が動かないってゆーか、縮んだような感じ・・・?)
まさか知らないうちに事故に巻き込まれて四肢欠損でもしたのか、と一瞬かんがえるが、それにしては短いながらも手足の先や指の感覚はある。これではまるで・・・
(まさかな・・・いやいや、そんなあるわけない。どこのおとぎ話だよ。やれやれ、友人の読んでたラノベに影響されすぎたな)
などと考えつつ、ようやくうっすらと開きそうな目を自分を抱いている人(声は女性)にむける。
「よしよし、今はゆっくりとお休み」
かなり美人なひとが、おれを抱いてベッドにいた。
(・・・)
おれはそっと目を閉じ、
「ああああああああああああ!!(なんでやねぇぇぇぇぇん!)」
「ええええええ!?ちょっ!だれかー!?」
全力で突っ込んだ。
拝啓、親父、お袋、妹よ。
おれはどうやら転生したらしい。
1000字以上書くのって割と難しい・・・