パーティー爆誕?
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「はぁ……」
機能同様、酒場の椅子に座りパーティーに加わってくれる人を待つ。
「今日来なかったら明日1人で潜ろう……」
しかし、一人で潜ると言っても簡単なことではない。ダンジョンで出てくるモンスターに対しての能力が効く時間や、どんな音楽を演奏すればモンスターにダメージを与えることが出来るのかすら分かっていないのである。仮にわかったとしても狭いダンジョンの中で出来るかどうかわからない、未知数の世界になってくる。
(ダメージを与える曲ってなんなんだよそもそも……)
そんな曲あったか?そもそも音楽っていうのは人を傷つけるものなんかじゃないのである。
「あのぉ……すいません……あの張り紙を貼った方ですか……?」
「あぁ、はい、そうですが……」
目の前にいるのは青髪ロングで腰に短剣を装備している。
昨日のような輩が頭に浮かぶ、そんな人じゃ無いことを祈る。
「パーティーメンバー募集の件で話したいのですが……」
キター!!これはやったゾイ!
「えぇ!どうぞこちらへ!」
そうして俺らは話始めた。
この女の子の名前はミナ、家名などはないらしい。
「実は私、冒険者になったばっかりで、誰にも相手にされずに困っていて……」
と言うのも、基本命のやり取りをするダンジョン潜り、出来れば腕の立つ人材を得たいし、そういうパーティーに入りたい。
俺やミナさんみたいなルーキーは基本相手にされないことが多いのである。
「実は俺もでして……、ミナさんはその腰の短剣を使うんですか?」
「あっ、はい。えーっと……」
「あぁ、俺の名前ね、新城遊里って言うんだ。ちなみに遊里が名前ね。」
「ユウリさんはどんな武器をお使いになるんですか?」
「俺はこれだよ。」
テーブルの上にハーモニカを出す。
「俺の能力は音楽を演奏して、モンスターや人に影響を与えることが出来るんだ。だから基本的に後衛になると思う。職種は演奏者。ミナさんは?」
「私は短剣士です。じゃあ、私が前衛になるとしてもう数人メンバーが欲しいですね……」
「そうだよなぁ……まぁ、俺達みたいな人は少ないから、今日はとりあえず2人でダンジョンに潜ってみようか?」
「はい!」
初めてのダンジョン……ワクワクするぜ?




