初めと言えば……
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次の日。俺は硬いベットの上で起きた。
「眠っちまってたのか……」
気がついたら既にもう太陽の位置がだいぶ高い。結構な時間を寝ていたのだろう
(ここからどうすっかな……)
正直この世界のことは何もわからない、わかっているのは冒険者として生計を立てているものが大半だと言うこと位だ。
(冒険者になるにはどこへ行けば良いんだ?)
とりあえず俺は宿屋の主人に話を聞くことにした。
「あの~、すいません。」
「おぉ、あんたか!昨日の怪我人は大丈夫だったかい!?」
アルトさんのことであろう、ドタバタしていたせいであまり状況を話せていなかったしな。
「あぁ、あの人なら無事だと思う。昨日もうここを出ていったよ。」
「そうか!大事じゃなくて良かったよ。」
結構な怪我だったけどな……
「そう言えば、なんか用みたいだったが?」
「あぁ!そうだ、冒険者になる為にはどこへ行ったらいいんですか?」
「なんだ、あんた冒険者志望か、それなら簡単だ、この宿を出た向かい側にギルドがある。そこへ行って受付で冒険者志望だ、と言えばすぐ聞きつけてくれるさ。」
「ありがとう、早速行ってくるよ」
そう言って出ていこうとした時、宿の主人に呼び止められた。
「あんた、武器も道具も持ってなさそうだけど、大丈夫かい?」
「言われて見れば……」
とりあえず、俺の能力上楽器は持っておかないとな。
「ありがとう、おっさん!」
「おう、気をつけて行ってこいよ!」
さぁ、最初の目的地は楽器を売っている店、かな。




