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初ダンジョン!

遅れました!すいません!

感想、コメント、修正等ありましたらよろしくお願いします!

「なんかジメジメしてますね……」


「まぁ、洞窟みたいな感じだしな……」


今いるのはナノルダンジョン1階層、ナノルダンジョンと言うのはこの街にある初心者向けのダンジョン、別名ルーキーホールって呼ばれている。全5階層で構築されていて、あまり深くなく、モンスターも危険度の低いモンスターばかりだそうだ。


「まずは一回戦闘をしてみて、連携とかを掴めんでいこう。」


「わかりました。」


「出来れば最初は三匹くらいが丁度いいかな。」


と言うのも、連携や戦闘の立ち回りがわからない以上、沢山のモンスターと1度に戦うのは危険だ。手がつけれなくなって囲まれたりしたら最悪の場合死ぬかもしれない。


「あそこにスライムさんが三匹いますよ。」


「それじゃ、ミナさんが前衛、俺が後衛で。」


「はい!」


ミナさんが影から近づく、そして俺はミナさんと離れて別方向からハーモニカを吹く。


「~♪」


スライム達が気づいてこちらに向かってくる。最初の演奏は囮になるためである。

スライム達は後ろのミナさんたちに気づいていない。


「はぁっ!」


ミナさんがスライムを1匹倒す。残り2匹となった。


「さてと、次は……この曲かな。~♪」


俺がまた演奏を始める。


「!なんだか力が湧いてきました!不思議な感じ……凄いです!」


そう言いつつスライム2匹のうち片方を凄い速さで切り刻む。

俺が演奏したのは天国と地獄、よく運動会の徒競走やリレーで流れている曲である。ヤル気が出そうな音楽と言えばまずこれが思いついた。


「やぁっ!」


最後の1匹も呆気なく絶命した。周りにはスライムがドロップしたスライムコアとスライムゼリーが数個、散らばっていた。それを集める。


「どうだった?俺の能力は?」


「凄いです!なんだか、いつも以上に力もスピードもあったような気がします!」


「そうか、なら良かった。でも、俺自身がどうやって攻撃するかが問題なんだよな……」


「ユウリさんの能力は攻撃が出来ないんですか?」


「出来ないというわけじゃないんだけど……そういう曲を演奏出来なくて。なんとか昨日のうちに対象を選ぶことぐらいまではできるようになったんだけど……」


無差別にこの能力が周りに影響を与えると支障をきたす事が沢山ありそうだから、宿の人に協力してもらって練習をした、結果、意識をすればすぐにでも対象を選択できるようだ。頭の中で誰に使いたいかを思い浮かべながら演奏するとそうなる。逆に何も考えずに演奏をすると全員に影響がでるという所まで理解をした。


「それじゃあ、もう少し1階層でお互いの事を確認したら2階層に向かおうか。」


「はいっ!」


元気よくミナさんが返事をする。パーティーを組めたことが嬉しかったんだろう。

そんなことを思いながら俺らは数度戦闘を重ねた。

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