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お昼徘徊1日パート3

どうぞお座り下さい。

先日はメールの方ありがとうございました。いやいや本当に、お金がそろそろなくなってきたんで現金輸送車でも襲うところでしたよ。映画のヒートみたくバンバンバンバンって、あっ冗談ですよ。でも、どうやってうちみたいな弱小探偵事務所知ったんですか?

「…………えっ、あっ、インターネットで検索してホームページを見まして。それこそ色々な探偵事務所があったのですが、さすがに探偵事務所は大げさというか、離婚の証拠集めとかではないので、だったら便利屋さんにお願いしようかと。えっと、すみません、探偵事務所だったんですか?」

あーホームページですか。確か昔作ったきりほったらかしてありますね。確かにそのときは便利屋でしたね。昔、便利屋のドラマがあって、知ってます?瑛太と松田龍平が出てたやつ。カッコいいんですよ。これだ!って思って勢いではじめたんですが、便利屋の仕事ってきついし次第に熱がさめてきてたんですよ。でこれからどうしよっかと思っていたら、たまたま観た映画がインヒアレントヴァイスで、よしこれから僕は探偵だ!と思ったんで探偵を名乗ってるんですよ、ってまぁ、今もほとんど便利屋ですけど。もうマジで引っ越しの手伝いとか網戸の張り替えとかゴミの整理とかがほとんどですよ。ちゃんとした探偵の仕事なんて本当初めてです。でも安心して下さい。ノウハウはバッチリですから。ってしゃべりすぎですよねー、でもなんかホームページ生きてると思ったら嬉しくて。更新しようかな。

あっすみません。話しが脱線しまくりで。

「…………………………………………あっ、それで今回のお願いというのはあの、浮気調査ほど大げさじゃなくて、今までは週末、一緒に出掛けたりしていたのに最近はめっきりそういう事がなくなって…、仕事だとか付き合いだとか理由を言って出ていくので、何処で何してるのか知りたいだけなんです。」

なるほど。そういう事ですか。でも旦那さんを尾行してみて知らなくても良い事を知ることになるかもしれないですね、浮気とかではなくても。

そこのところはしっかり考えてみてからでも遅くはないですよ。

自ら進んで相手の見たくない部分を探したがるのはアイドルオタクの方々です。その辺の感情は阿部和重さんが小説で見事に表現されています。ぜひぜひお読み、

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