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2-4 今日はやけに驚かれます★

大変長らくお待たせしました。

本当にすみませんorz

絵があるので見たくない人は表示をOFFにしましょう

文中に出てくる料理方は作者が作ってるものなのでつかえます。

意外と美味しいですよ。

俺が聖魔法を使うと優しく暖かい光が少女をふんわりと包んだ。

その情景を見て俺はとっさに思った。


これ、ジブリのあれににてね!


だが、ここにつっこむ人はいない。

少女の体の傷は癒えたものの放置していくこともできない。

仕方なく俺は少女をおぶることにした。

女の子一人おぶれないほど俺は弱くない。

これでも鍛えてるつもりだ。


俺はそろそろ行こうと思ったがあることを忘れていた。

あの大刀どうすんの?

大刀を持ち上げてみてやっとわかるが、 これ、予想以上におもいわ。

どれくらいおもいかって?

自分で考えな。

まぁ、2メートルぐらいの刀を想像してみ、軽いと思うか?

持てないことはないが少しスピードがおちるだろう。

これじゃつくのは夕方になるだろうな。

俺は走り出した。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇


走り出してから数時間がたつ。

少女は未だに目が覚めない。

それほど疲れがたまっていたのろう。

一時間ごとに休憩をとっている。

その時に上級治療(アスピリン)をかけているため、体の傷もきれいさっぱり消えたはずだ。

一応言っておくが、俺はロリコンではないからな!

それに歳は同じだから大丈夫だ!



そういえば途中であの狼を見つけたぞ。

解体して素材は異空間にしまい、少しだけ肉は焼いて食べて、残りも異空間にしまった。

狼の肉は固いが不味くはなかった。


この世界の食べ物は正直言うと滅茶苦茶不味い。

パンはボロボロだし、料理の味は不味いし固いし...

離乳食がマジで一番美味しいかもしれない。

だが領主になれば独り暮らしだ!

料理を好き放題作れるのだ!

料理人の道も悪くないかもしれないな。


そう思い走っていると大きなレンガの外壁が見えてきた。

そしてそこには大きな字でこう掘られている...


大森林の先にある町

マーメル


と。

その壁はざっと30メートルほど高い。

さらに壁には小さな扉と鈴がおかれていた。

これで呼ぶのか?

俺は取り敢えずならしてみることにした。


ここが俺の新しい家か...

ふと俺はおもう。

きっとここでたくさんのことを見て、たくさんの体験をして、たくさんの人と出会うだろう。

そんな日だからなのか、それともそんな日でもなのか空は青くて、雲は白くて、太陽が煌めく。


「そして今日も平凡だ!」


俺はゆっくりと開いていく扉の先に足を運んだ。



「大森林の先の村、マーメルにようこそいらっしゃいました」


扉をくぐるとたくさんの人が一斉に頭を下げた。

村人であろう人の服はものすごくぼろく体も骨がみえるぐらいまで痩せ細ったものまでいた。

村の建物もぼろぼろで、土も痩せていた。

そして村人は顔をあげて俺を見るなりあり得ないものでもあるかのように驚いた。

たしかに血まみれの少年が血まみれの少女と大刀をかかえていたら怖いけどね。

死んでないからね!

そして村人の中から一人の老人が出てきてた。


「すみませぬがどちら様でしょうか」


老人は頭を下げながら言う。

なんかすごく悪い気がしてくるし早く終わらせよう。


「えっと、おr...僕はこういうものです」


俺はポケットから金色飾りがついてる文字のきざまれた紫の宝石のネックレスみたいなものを取り出した。

これは領主であることを示すものらしい。

そして俺が村人がおかしいのに気づいたときには村人すでに固まっていた。


俺、なんかやらかしたか?


◇◆◇◆◇◆◇◆◇


しばらくして気を戻した村人は何かをこそこそ話しだし、最終的に領章を確認し、本物だと判断された。

そして老人が代表者として出てきた。

どうもこの老人は偉い人か何からしい。


「これはこれはリオール様、領主様とは知らず大変失礼いたしました」


「いえいえ、こちらこそ。ところでこの村に私が暫く住まえる家などございませんか?旅の友が少し怪我しておりまして」


そうだ、俺は家が必要だ。

家をたてられなくはないが、家具を揃えたりたてたりと時間が必要だ。ダメなら野宿になるがこの少女が心配だ。


「リオール様は先代のお屋敷に住まうことになっております。ふるびていますが、この村は見ての通り、山と森、さらに海に囲まれており商隊も一ヶ月に一度しか来ません。それに重税もかかっており建て直しができる状態ではございません。ご了承ください」


「「「ご了承ください」」」


老人に続き村人たちも頭を下げた。

この村の惨状を見れば大体は悟っていたが、説明してくれたのはありがたい。

あと家があることもありがたい。

俺は取り敢えず考えた策で応じることにした。


「暫く、村が改善されるまでの間、自分たちで生活環境を整え、治安もまもるのであれば、税金は無くそうと思います」


「「「!!!」」」


「正気でございますか?」


俺の言葉に老人だけは冷静であった。


「ああ、税とはもとは生活環境の改善、公共施設の設置、治安の維持のためのお金です。でもこの村はそれ以前の問題です。なのでまずは村を整えてからのほうがいいのです」


「しかし、「僕は大丈夫です。食料もありますし、家ももらえましたし」...ではご厚意に甘えさせていただきます」


「ありがとうございます」


「ありがとうございます」


村人が各々に感謝の言葉をいってくる。

さらには泣き出す人までいた。

なんだか心が暖かくなる。


「静粛に!リオール様が困っておられます。では、紹介させていただきます。私はこの村の村長を勤めておる、ドミニフ・イヴともうします。こちらは娘のベルです」


「こんにちは、ベルよ。本当はモアにお屋敷までつれていってもらうつもりだったんだけど何処かに行っちゃったのよ。あっ、モアっていうのは私のバカ娘のことね」


「はい、よろしくお願いします。ところで僕の家はどちらでしょうか。つれもいるので」


「そうねっ、ごめんなさい。リオール様のいえはあの赤い屋根のお屋敷よ。大きいからよく見えるわ」


ベルさんは指差しながらそういった。

その先には他の家より頭が一つほど高い立派な屋敷があった。


「あれですね。ではいって参ります」


「私がつれていく「大丈夫です」...」


俺は村長から鍵をもらい屋敷のあるほうに走り出した。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇


この村は確かに重税にくるしんでいたようだ。

ボロボロのとこが多いし所々に小さなつちぼこがある。

お墓なのだろう。

それともこの村で育ててる作物は

カルシュが約三十%

カルシュとは日本でいう甜菜だ。

この世界と日本では名称が違うのは普通のことだ。


例としてじゃがいもをあげてみよう。

日本でじゃがいもがそう呼ばれるようになったのはただの聞き間違いだ。

昔、外国から輸入したときにこれはになかとたずねて、ジャカルタのいもといわれ勝手に勘違いしただけなのだ。

ジャカルタという国がこの世界にないからもちろんじゃがいも何て名前にはならないのだ。


そうそう、続きだ。

続けて多いのは約二十%カロトでさっきも話したじゃがいもだ。

そして人参ならぬニジン、とうもろこしならぬモロコウ、そして名が普通の小麦が残りを示している。キビトウは特に少ない。


そして多いカルシュとカロトはクズいもとよばれる。

カルシュが砂糖になるなど知らないし、カロトも料理方を知らないから使えない。さらに芽に毒があるから長持ちもしない。まさにクズいもだが俺は料理方を知っているから宝の山だ。

そんなことを考え走っていると突然声をかけられた。


「どこの貴族かわからないけど、私を追って求婚しにきたのね!そうなのです!私がモアなのですよ」


セミロングの韓紅色の髪をヒロインによくあるようなツーサイドアップにした女の子が敬礼のポーズでたっていた。


「違います。道、急いでるので」


また行こうとするとモアが呼び止めた。


「あなた誰なのです?名前ぐらいなのってよ!」


「これは失礼。お...あー、僕はセオルド・アルリアが息子、アルリア家四男。リオール・アルリアです。あっ、この村?領?の領主です」

挿絵(By みてみん)


にっこりと微笑み別れを告げ、俺はまた早々と走り出した。

そういえば村長の孫もモアという名前だった気がする。

サボっていたが、こういうことは行って置いた方が人生経験も豊富になるとあとに言っておこう。

そんなことより今はこの子の方が重要だ。

おぶっている女の子をちらっと見てまた前を向く。

おぶってからかなり時間が立つがあまりに動かないものだから死体かと思ってしまったこともあるが息はちゃんとしているようだ。

俺が子供だからいいけど、もし俺が大人だったら誘拐犯にしか見えなかっただろう。さらに服が血で濡れているとか絶対牢屋行きだろう。

一応いっておくが俺は前世も今世も犯罪に手を染めたことはないからな。あと、ロリコンでもない。仮に恋をしたにしても俺も子供だからセーフだ。まさに「見た目は子供、頭脳は大人」だ。

あの名探偵だけの特許だとおもったら大違いだ。というか灰○もそうだよな。中国とかでは大ブレイクしているが見てる人ってそんないないよね。とか言いながらも妹と見ていたのだ。

っとそんなことよりモアに出会う前に戻るが、税をなくしてくれたお礼に村のおばあちゃんにカルシュとカロトをいっぱい分けてもらった。

もちろん申し訳ないから家から持ち出してきた塩を一袋わけた。

塩はどうやら高級品らしいから使えるだろう。

他にも、小麦粉、ハム、パセリ、チーズ、バター、コショウ、牛乳、パン、たまごとかいろいろ持ってきた。俺も家の人だから問題はない。ちなみにパンは俺作の柔らかいやつだ。あとは森でひろった薬草とかキノコとか木ノ実とかだろう。鑑定で毒がないことはすべて確認済みだ。何個か食べたら笑ってしまうワライダケがあるが大丈夫だろう。

そんな風に食材のことを考えていると家の前についた。

温かみのある赤い屋根の二階建ての家だ。庭は雑草が長くのびてしまっているけど切れば綺麗になるだろう。

金色のベルがついた扉を村長からもらった鍵で開けた。

カラン、カラン

心地よい音を金色のベルが奏でた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


家の中はほこりがつもっていて、あきらかに長年使われていなかった。

家具は白色を主張としていて綺麗だった。

ちなみに俺の好きな色は白と黒と赤である。

銀髪の少女を二階にある部屋のベットに寝かせ、俺は掃除の用意をはじめた。

この家の一回はキッチン、ダイニングルーム、リビングと客室らしきところがあった。ダイニングルームとリビングはくっついていてかなり広々としている。

階段を上がって二回には個室が5つありそのうちの一つは特に広く、ベランダに出てみると外の景色が綺麗に見える。

今は辺鄙にある何もない村だけど、いつかは来たことを自慢したくなるほど綺麗な村いや都市にしたい。俺はそう思った。

外を眺めるのもいいけどもうすぐ日がくれる。ほこりまみれの寝るのもやだから早く掃除しよう。

取り敢えず二階の中で倉庫みたいに扱われている部屋にあった掃除用具や使えそうなものを取り出す。部屋は一応自分の部屋(今決めた)と少女が寝てる部屋を箒ではいて、キッチンやダイニング、リビングを片付けて行く。途中で気がついたけど魔法でやると凄い早く終わった。庭の草も風刃(エアカッター)でサクッと切ってだいぶ綺麗になった。魔法でやったといえどもかなり疲れた。まだまだやることがあるけれどお腹が空いたので夕飯を食べてからやることにする。


それではリオールの簡単クッキングです。

今日の夕飯はポテトグラタンです。

材料:じゃがいも(カロト)、ハム、パン、塩コショウ、バター、牛乳、パセリ、チーズ、小麦粉 です。


まずはじゃがいもを薄切りにして、ハムとパンは小さく切っておきます。

じゃがいもは芽が出てないか注意しましょう。

そして鍋でじゃがいもを柔らかくなるまで茹でます。

茹でてる間にフライパンらしきものでバターを溶かし、ハムと小麦粉を弱火で炒めます。そして牛乳や塩コショウをいれます。

しっかり混ざったら味を調節して水をきったじゃがいもをいれましょう。

じゃがいもも混ざったら、切ったパンをしいたグラタン(であろう)にいれて薄く焦げめがつくまで窯で焼きます。約10から20分ぐらいで完成です。

ちなみにグラタンは4つ作ってある。謎空間(エニグマスペース)にいれておけばいつでも食べられるし少ないより多い方がいいともいう。


しばらくたってグラタンのいい匂いがしはめた。

すると、二階から、足音が聞こえてきて、どんどんどんどんちかづいてくる……

キャーッまさにホラーだよ!

いや、ただ単にあの少女が目を覚まして階段おりてるだけなんだけどね。少女が一階についたかと思えば、突然床にへたり込み大きな声で叫んだ。


「お腹すきましたーーー!」


どうやら今日の食卓は賑わいそうです。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


約20分ぐらい立って焦げ目がついてきたのでそろそろいいだらう。

それにこれ以上待たせるとご近所迷惑になりかねない。

俺は食器でカチャカチャやっている少女の方を見て「はぁー」とため息をついた。


グラタンはちょっと焼き目がついていてちょうど良く、それだけではものたりなさそうなのでパンとサラダも追加した。

ちなみに仕上げにバジルをする潰したのをかけるのだ。

そして目の前の少女はすごい勢いでグラタンやパンを頬張って行く。


「さりふぉどは*#%もsりま¥&へんで%^*た」


口いっぱいに頬張りながらしゃべていてなんと言っているかよくわからない。めっちゃ気になるどーしよう。あーもうっ


「しゃべるかどちらかにしなさい」


「じゃあ食べます!あっ、おかわりお願いしまーす」


一瞬もためらいを見せなく「食べる」とえらんだ。花より団子こういうことか。ていうかもうパン6つたべてるよね。まだ食べるの! ?

とおもいながらも謎空間からパンをだしていく。


「はい」


「あっどーも、あと森で切掛ちゃって本当にすみません」


「いや別にいいけど、ていうか反省してないでしょ!俺はリオール・アルリア。気軽にリオって呼べばいいよ」


「いえ、そーいうわけには(もぐ)&¥ませんリオ様。あっ私フウっていいますー!」


「だからしゃべるか食べるかどちらかにしなさい」


「はーい、あっリオ様食べないならそれ、もらっていいですか?」


「お前もう3皿食べただろう!てか、食べるから!」


そうこいつは今度食べるつもりのやつをすべて食べてしまったのだ。

カップラーメンよりお手軽で健康な俺の保存食……


「にしても美味いですね」


『美味しい』と言われるのは作る側として嬉しいのだが……

そういいながら俺のグラタンに手を延ばしていたので「ビシッ」と頭をチョップした。何というか、こいつはめっちゃ残念な美人だ。一緒に食べただけだけどわかる、残念すぎる。


「いてっ、もうリオ様なにするんですかー」


「いてっじゃないよ!これは俺のだ!ていうかノリかるいな。そんな簡単に人に名前なのって、食べていいのか?毒でも入ってるかもしれないぞ」


「えー、いいじゃないですかー、減るものじゃないですし「いや減るよ」まぁそんなちまちましてたらきらわれますよ。「お前がズボラなんだろ……」あと、かるいっていいますけど、そんなかるくないですよ。出会った当初のことを憶えるてますよね。それに今こうしてるのは助けてくれたしいい人だってことがわかったからですよ」


「何でそう思うんだ?」


「勘ですよ、結構あたるんですよー!それにリオ様、殺気放ってないですし。生物ってだいたい、わずかながらに殺気放っているんですよ。目には常に宿っているんですよ。なのにリオ様は今、全くない。とんだお人よしです。」


何かと重たいことを「すごいでしょー」とみせびらかしているかのように堂々と言う。本当に馬鹿なのかと思うかもしれないがそうではない。もし俺にそれが感じられるのだったら、とうの昔に引きこもってるか、人間不信になっていただろう。

そんな世界で生きられるフウは本当にすごい、そしてそれを感づかれないように振舞う。本当に大人びている。普通の娘じゃあり得ないだろう。


「そっか、それはどうもありがとう」


「あはは、こちらこそ!あとこの家にすましてください」


「はぁ?えっ?ごめん、なんて言った?耳が悪くて」


今、あり得ないことが聞こえたが気のせいだ。この歳でもう耳が悪いのか。耳鼻科行こっ


「ですから、家広いですし住ましてください。今日からリオ様の忠実な従者です」


「…………?」


今なんか付け足されなかった?んっ?なんか不気味なことばが聞こえた気がする。いや聞こえた、もう気のせいで済ませられない。好奇心は猫をも殺す。好奇心じゃないけど……

固まった俺のことなんて知らずフウはどんどん勝って話を進ませる。


「無言は肯定ってききましたし「えっ」okってことですね!「いや……えっ」やったーわーい」


「いやいやいや、いいなんて言ってないよ!俺何も言ってないよ!」


「知りません。前言撤回はなしです」


「だから言ってないって、話聞け!」


こうしてフウは見事にリオの従者になったとさ。

めでたしめでたし。

いやいやいや全然めでたくないよ。


感想、お気に入り、評価、なんでもください。

コメントは来週中に返します。

活動報告には旅行記…風邪と花粉症についてとドラマ「白衣の美女とふとながあし(意訳)」についてなんかも載せます。

因みに作者の好物がグラタンです。

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