3月2日
人はたまに自分の意志とは違う行動をとることがある。
頭ではダメと分かっているのに犯罪を犯してしまったり、自分ではやりたくないことを無理やりやらされたり
さまざまな理由で自分の意志を超えた行動をすることがある。
--これもそれなのだろうか?
僕は何気なしに夕食後軽い運動をするために家を出た。
そして気づいたらあの路地裏にいたのである。
そしてやはり目の前にはメイドが落ちていた、落ちていたのだが…
「…なんでそんなに胸開いているんだ?」
昨日のメイド服とは違い、今、目の前の美少女がきているメイド服は胸を強調するような
派手なメイド服だったのである。
僕をうつろな目で見ていたメイドは僕の声を聴くと
「…この」
「……?」
「おっぱい星人め!!!!!!!!!!」
ひどい言われようである。
「ちょっとまってくれ、僕はそんなんじゃない。おっぱい星人ではないんだ」
「嘘をおっしゃい! 現にさっき、私の胸を凝視してたじゃない!!」
「違うんだ。これは男としての本能に従っているだけなんだ。決して僕が特別おっぱいが好きなわけじゃないんだよ」
「そ、そう…ま、まぁ? あんたの言い分もわからなくもないわ…でも、なんでいま私の胸をもんでいるのかしら?」
「違うんだ。これは男としての本n…「そんなわけないでしょ!」…はい、すみません。でもこのけしからんおっぱいが悪いんです」
もともと人形のような美少女が、さらにおっぱいを強調するような服を着ているのだ。
これはもめと言っているようなものである。だから仕方ない。うん。
「うん。 じゃないわよ!! はぁ…はぁ…」
「……なんで興奮してるんだ?」
「疲れてるのよ!」
それはご苦労なことだ。
「! あ、あんたねえ…! ま、まぁ、いいわ? それより私はあなたに用事があるのよ」
目の前のメイドは落ち着いたのか、乱れた服を整えながらそんなことを言ってきた。
しかし、用事とはなんだろうか? 僕は、メイド、しかもこんな美少女との関わりなんてなかったはずだが
「用事、いえ、お願いと言ったほうがいいのかしら」
いや、待てよ…もしかしたら昨日何も言わずに立ち去ったことに怒っているのではないだろうか?
「昨日あんたをみて、こう、胸がねチクッとしたのよ、それでね」
確かに昨日の僕の行為は見捨てたように見えるかもしれない。その行為に対し、目の前のメイドが怒ってもなにもおかしくはない
ふむ……そうか……なら、
「あんたが…ってちょっと? 聞いてる?」
「……」
「……何かしら、このお金は」
「これで勘弁してください…!」
「え?! ちょっとどうしたのよ! え? なんで土下座してるの? ちょっと!」
「お金で解決できないことはない…ふぅ、さてそろそろ帰るか」
ああ、僕のギザ10が…。
「ちょっと待ちなさいよ! って、本当にいっちゃうの!? ま、まちなs…やっぱり早いわねあんた!! …!」
後ろで何か聞こえるが気のせいだろう。
かくして、尊い犠牲(ギザ10)を払い、僕は難を逃れたのだった。