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新転地

 そこは、白くて四角い建物だった。抽象的だといわれるかもしれないが、


そう表現するより他にない。窓は特に見当たらず、門と扉だけが


しっかりしている、妙な建物。


 だから、俺がこんな事を口走ってしまったのも、仕方が無いと思う。


「誰のセンスだ・・・・・・?」


「私ですけど・・・なにか?」


「いや、別に・・・・・・。」


 シャオだったか・・・・・・。笑顔が怖いよ。目が据わってるよ。


言われてみれば随分と新しかった。


「さあ、入りましょうか。」


「ああ。」


 立派な扉を開く。すると、目の前にあったのは、休憩所だった。


3階までの吹き抜けになっており、その天井が高い部分は机と椅子が立ち


並んでいる。吹き抜けではない前後左右は、書棚があり、どこもぎっしりと


本がつめられている。1階部分は1部屋のようだった。


 そして、屋内は外観と同じく・・・・・・白一色。


 外見だけでなく中まで真っ白だとは・・・。しかし、中には窓があった。


デュライアはその疑問を素直に口にする。


「それは、魔術です。ここは、魔術をかけた本人(わたし)が許可した人物にしか


見えないようになっているんです。しかし、窓で光が反射すると、


反射光によってそこに建物があるとばれてしまうでしょう?だから、外からは


窓が見えないようになってるんです。まあ、サンカトルクに知られています


から、気休めにしかならないでしょうが・・・。」


「無いよりはマシだろう?」


「そうだといいんですが。」


シャオが、軽い口調でいう。


 そんな話をしていると、前を歩いていたシャオが突然立ち止まった。


どうやら目的の部屋に着いたらしい。そこは図書室のようだった。


1階部分にあれだけ本があったのに、まだあるらしい。


 シャオは図書室に入り、その膨大な書物には目もくれず、部屋の奥の


放送器具のようなものに近づいていった。そして、放送器具の電源を


入れる。彼は、デュライアに背を向け、器具をいじりながらデュライアに


話しかけてくる。


「今から、私の仲間たちを紹介しますね。」



という感じです。

ありがとうございました!

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