枯葉と地球
並木通りを黙々と歩いている
私の歩調に合わせるように地球も回っている
地球が回っているから私も歩いている
地球と私は一体であり不即不離であるもの
枯葉を踏み潰した時に奏でる音は
ふと日々の日常に感じることのない非日常
秋の置き忘れた自然の副産物は
誰に知られることもなくひっそりと消えて行くのに
私がこの現実界に音を出すことで呼び戻してしまう
世界はあまりに広く
私はあまりにも小さい
この壮大なスケールの自然と共に生きていくのなら
壮大な夢を持っていないと釣り合わない
夢は何処までも広くすることが出来
夢は何処までも深くすることも出来る
その地球に生まれていながら私という存在は
なんとまあ
ちっぽけな存在として生きているのだろ




