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女を信じることは難しい  作者: ミュー
3/3

進という男

「おい!」


「ったく 人の話も聞かないで行きやがって」


俺の名前は佐久間 潤


進の親友だ。あいつとはもうかれこれ10年くらいの付き合いになる。


小学生の頃〜

あいつは俺が太ってて、いじめられてたときに俺のことを庇ってくれたんだ。そしていつもこう言った


「デブならデブなりに楽しくいこーぜっ」


まあ最初は、いや、今も何言ってるのか意味が分からないんだが...まあ俺を励ましてくれてるのだけは分かったんだからそれで良い。


進はいつも元気だったが、ある日事件が起きた。


それはクラスでクイーンというあだ名をつけられていた百合(ゆり)とその友達に告白罰ゲームをされた事だ。

それを受け進は、あまりのショックに次の日から学校に来なくなった...

俺はそれを噂で聞いて、めっちゃイラついた。


だから真相をクイーンに聞いてみると、本当だって言いやがったんだ。だから思わずクイーンの顔をビンタしちゃったんだよな、それで俺は保護者同伴の呼び出しをくらった。


めっちゃ怒られたけど俺は後悔してはいなかった、あいつはビンタされるだけのことをやったんだからな、まあそれで余計に怒られたんが....

俺はその後、何回か進の家に行ったんだが、毎回玄関で「今は会えない」って言われたんだよな。

そんで1年がだって今日で卒業..もう進とは会えないのか〜、俺は遠くの中学校に行くからな。

なんて思ってたら進?が来たんだよ!

今でもあの時のことはよく覚えてる。

教室にモデルみたいなやつが入ってきたんだからな。


そしてそいつはクイーンの前まで歩いて行ったんだ。

そして何故かわからないが俯いてショック?を受けていた。

俺は本当に進か?って思ってたら、チャイムが鳴って先生が入ってきた。

卒業式が終わった後、進に今まで何をしてたのか、そしてなんでさっきクイーンの前まで歩いて行ったのかを聞いた。

すると進は

「あいつは俺がデブだったから告白罰ゲームをやったんだと思って痩せて見返してやろうと思ったんだ」

と言った。それで俺がじゃぁなんでさっきショックを受けているような感じだったんだって聞いたら、


「あいつ俺の顔見てキモって言ったんだ」


「え?それって..」


「いや、もう良いんだ。忘れる事にするよ」


進は勘違いをしていた。クイーンがキモって言ったのは進にではなく教室を飛び回ってたGに言ったんだ。ちなみに俺らの学校では、よくGが出る。

それを偶然進の前で言って親が勘違いしたんだろう。

俺は進にそのことを言おうとしたんだが、結局その誤解も解けず、あいつは告白されるたびにそれを罰ゲームだと思い続けている。

はっきり言って痩せた進のはマジでイケメンになった。

本当に月と鼈って感じだ小学生の時がすっぽんだったら今は月を通り越して太陽位の差だけどな。



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