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女を信じることは難しい  作者: ミュー
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ショック

俺は思ったよ

どんなに頑張ったとしても意味のないこともあるのだと....

俺はあまりのショックに、もうこの学校辞めて転校しようかなって思ったんだけどなんとその日俺の卒業式だったんだよね。


いやーびっくりだよ...

学校行ってキモって言われてショック受けてたら、卒業式始まるぞーって先生に言われたんだからね。


卒業して俺は地元の中学には通わない事にした。 

遠くに行けば誰も俺のことを知らないはず‼︎


「そこで楽しく過ごすんだ‼︎」


そう自分に言い聞かせ、遠くの中学に行き卒業し、今の学校にいる訳なんだが...

中、高と相変わらず俺は告白罰ゲームをされ続けた。

今この告白だってこの高校に来て大体7回目くらいの告白だ。


まあここでようやく俺の長い回想は終わりで今に戻ろう。


「無理」


俺がそう言うと、相手の女子はそれに驚いたようにして、


「何がいけないのかな? 私進君のためならなんでもするし...性格がダメならなおすよ?私...本気だもん‼︎」


あーはいはいそんなに本気アピールしなかで良いから。どーせ罰ゲームって分かってんだからね〜


その日の俺は普段よりイラついていたためいつもは言わないことを言った


「君は、そんなに俺をいじめて楽しいか?どうせ廊下に君の仲間がいるんだろう?」


「え、え、何のこと?」


「ふん、もうとっくに気づいてるよ。これは告白の罰ゲームなんだろ?もう俺に関わってこないでくれるかな。君にも事情があるだろうから別に告白受け入れたって事にしても良い、じゃあな」


俺はそう言って教室を出た。後ろを見るとその女子が何やら泣いているように見えるが、罰ゲームの告白が失敗したら代わりに何か他のことを罰ゲームとしてさせられるから怖くて泣いているんだろう...

そうだってこれは罰ゲームだからね。


あるいは俺のことを笑うのを必死に抑えているのかもしれない....


今日は気分が悪い、、

俺がさっきイラついてたのは漫画の発売日なのにも関わらず、放課後呼び出されたからだ。だがそんなこともうどうでも良い。


「俺の大好きな漫画"異世界行きたくてテレビに突撃したらマジで異世界行けました"

の発売日なのだ!」


俺は隠れオタクだ。そして1人の時と友達の前だと口調がだいぶ変わる。今まで数々の異世界系漫画・小説を読んできたがこれは別格で面白い‼︎


俺はスキップしながら本屋へと行こうとして


「おい!まてよ“進"」 


後ろから俺を呼ぶ声が聞かれた


「ん?」

後ろを振り返ってみるとそこには俺の少ない友人の1人の “佐久間 潤"が立っていた。こいつは偶然俺と同じタイミングで同じ小学校から遠くの中学校に行き、同じ高校に進んだ小学校時代からの親友だ。


「どうした?潤、俺は今からテレビ男(異世界行きたくてテレビに突撃したらマジで異世界行けました)を買いにいくんで急いでるんだが?」


「いくら親友のお前でも今の俺は止められないぞ?」


「いや別に?そんな大層な用事はねぇよ。ただなんで今日お前が放課後教室に呼び出されたのか気になってな」


俺ははついさっきのことを思い出し、苦いものを噛み潰したような顔をしてこう言った。


「いつものだよ」


「ああ、いつものか....くっくっく...」


「あー!お前笑いやがったな!こっちがどれだけショックを受けたかも知らないで!もういい俺は書店に急ぐんでなじゃあな!」


「あ!おいまてよー」


ふ、今の俺にはもう何も聞こえないぜ!

さあ書店に急ごうじゃないか‼︎








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