最高の出会いの後の最悪な出会い
あれから結局剣田は、背に腹はかえられないと女性用指定制服を着ていた。その後先生の車に乗ったが、結局学校についたのは9時05分だった。俺達は校長室に行って事情を説明した。校長先生は意外と良い人だった「それは災難だったね」とだけ言って深くは聞こうとしなかった、校長は「遅れても困るだろうから行っていい」と言って俺達は校長室を後にした。その後剣田は教室に向かい俺は先生に職員室まで案内してもらった。先生は他の場所に用事があると言って先生とも別れた。そして今俺は職員室の前にいる。転校初日に遅刻したのに、どんな顔して入ったら良いんだ、すごく中に入りづらい。でもいつまでも入らなかったらあっちにも迷惑がかると思ったので、思い切って中に入る。
「遅れてすいません、今来ました。転校生の」
あれ誰もいない、何でだ、流石に授業中って言っても全員居ないなんてことはないだろう
「もしかして君が、三谷 晴人君?」
急に後ろから物音も立てずその人は現れた。見た目はちょと筋肉質の髪は短い何故かずっとニッコリしてる男性だ。失礼ながらちょと不気味と感じてしまった。
「遅刻はダメだよ、って言っても僕も遅刻した口なんだけどね」
「先生ちょうど良かった、他の教員はどこに行ったんですか」
「それがごめんね、僕も今日が初めてなんだよ。職員室に来てくれとしか聞いてなくてね」
そうだったのかなら、当然俺の教室も分からないよなって何で俺の名前を知ってるんだよ。こいつはまさかあいつの所のって考えすぎだな。知らない土地に来ると誰もが怪しく見えてくる。俺の生き方の悪さが問題か。問題を起こすのも大概にしとこう。まぁ聞くだけ聞いとこう。
「俺の名前って誰かに聞いたんですかー」
「そうだね、一度来た時に聞いたよ、生徒で2年に転入してくるってね」
聞くんじゃなかった俺は年齢は17だが訳あって俺は高校を1年浪人して入って来ている。つまり俺は高校1年生なのだ。やばいな急に焦ってきた、もし狙いが俺なら最悪ここにも居られなくなる。
「どうしたんだい、急に黙り込んで」
俺が2年生のまま話を終わらせれば嘘だとすぐバレるだろう。そして正体がバレたと思って一気に俺を消そうとするだろう。なら答えは1つ
「先生それ聞き間違いですよ、俺は高校一年ですよ」
もういっそ正直に言うだ、シンプルイズベスト!
「いやすまなかったね、恥ずかしい思いをさせてしまって17歳と聞いていたもんだから」
「良いですよ、慣れてるんで」
あれ、やっぱり普通の先生か、まぁそんなに関わらないようにしよっと。
「三谷君いるーごめん忘れてた今ヒーローに来てもらって体育館で話を聞いてるんだったよ」
職員室に続く廊下の奥から俺と剣田で助けた先生が叫びながらこっちに走ってきていた。
「じゃあ、行こうか君とは仲良くやれそうだよ。また話そうねDー323《みつや》君」
「な、なんのことですか?」
最悪だこいつはあいつの実験体の1人だ。
こいつと俺はDのダーウィンのファミリーだ