友情は形のない何か
相変わらず今日も、飽きずに俺にちょっかい掛けてくるよなこいつらも。花形さんの姿が見えないな、悪役も風は引くのかな、いや役じゃ無いなあれは筋金入りの悪党だな、うん間違いないっと時間だな座らないと
「痛っ」何だよ尻が痛いっての、あいつら何、置いたんだよ。嘘だろこれ画鋲か..いや違うこれは、釘だ!釘を能力で鋭く小さくしてやがる。明らかに前とは違う、段階を一気に駆け上がってる花形は本気で、俺を落とすつもりだ。
「おい三谷、何立ってるんだ早く席に付け、授業始まるぞー」
先生来てたのか、まぁこの事は、被害の無い授業中に考えるか、流石に椅子に仕掛けはもう無いよな、疑心暗鬼になりそうだ。「痛っ」え!何で、椅子にまだ細工があるのか。
「はぁー三谷、立っているのが好きなら廊下に立ってろ」
「はい、すみません」
教室にいるのは危険だな一旦外に行こう。それにしてもクラスの連中は誰も表情一つ変えようとしない、笑ったり、心配そうな目を向けたり。あれは多分自分は関係ない、皆んなが勝手にやってるだけって目を逸らしてるだろうな、まぁそれが一般的な考えだよな。
これが続くと本当に危ないな、俺の能力は、見た人の最大1分の未来を見る力、その人自体の過去は見えない。仕掛ける前に見れれば大丈夫だけど、まず無理だろう。そんなに接近できてしかも1分後の未来を見てバレないように逃げる、そんなに上手くいく訳が無いよな。これは根本からどうにかしないといけないな。
まず何でヒートアップしたんだよ!はぁー考えても良い答えは出ないだろうな、図書室行っていじめの対策本でも探すか。
授業中に図書室にいるってなんか新鮮だな、なんかすごく落ち着く。しかも貸切ときたら、もうやりたい放題したくなっちゃうな...流石に浮かれ過ぎだな。
さぁーいじめ対策本探すぞーっと、これとか分かりやすそうだな(いじめ何それ美味しいの?)なんてタイトルだ見た目に騙された、だが見た目で判断するのもどうかと思う見るだけ見るか。
いじめられる人達は弱い人が多い、それは肉体的ではなく精神面での事だ、つまりはそこを鍛えて行けばいじめを、乗り越える力を手に入れることができるのだ。じゃあこれから読者にはレッスンを行う、それを乗り越えて強靭な精神力を身につけて、いじめに打ち勝とう。
レッスン1 体を鍛えよう
うん、分かったこれダメなやつだ。まずおかしいだろ肉体的に鍛えるのではなく、精神を鍛えると言っておいて、レッスン1、最初の最初から肉体的に強くなろうとしてるじゃないか。はぁーもう一個こっちの方の本を見てみるか(いじめ対策本!)この本はタイトルからして力を感じる、これを見たらなんとかできる気がする。
いじめられる人間は引っ込み思案な人が多いでしょう、それ故に何もできないのです。じゃあどうするかそれは簡単なのです、いじめられるレベルにもよりますが、やめてくれと直接言うという事です。簡単と思うかも知れませんが、これは思ったより難しい事で、いざ言おうとしても目を見たら勇気は逃げていくものです。これが出来ればあなたにちょっかいを、出す連中はやめてくれるでしょう。それでもやめないという場合は、お金を払いましょう、諦める時も勇気は必要なものです、勇気が逃げないだけマシと思いましょう。それではこの表を見ましょう。高額バイトランキング!
いやいや、喜ばせといて絶望を見せてくるなよ、何が諦めるも勇気だ、そんな勇気はいらん。
やっぱり自分で解決した方が良さそうだな、取り敢えず高額バイトでも確かめとくか。
「授業中の図書室に、私以外の人が居るのは珍しいな」
黒髪ロングでちょと強気、これは面倒見の良いお姉さんに違いないな。
「何だね、私の顔にゴミでもついてるのかね。」
顔が近い!何で最近は良くも悪くも出会いが多いんだよ。まぁ悪い気はしないな。(花形以外)
「あなたは、よく来るんですか」
「ん、まぁ図書室にはよく来るよ、授業に出ても暇なものだからね」
「勉強が、得意だからとかですか」
「まぁ、そんなところさ」
なんなんだ、このクールで美しい生物は果たして人間なのだろうか。いや分かったダーウィンの言っていた、進化論とはこの事なのかも知れない。
「君は何をしに図書室に来たんだい」
いじめられてるんで対策本探しに来ましたー、なんて言える訳ねぇ、恥ずかし過ぎてどうして良いのか分からないと思う。
「いや、授業中にちょと問題があって、廊下に立たされちゃたんです」
「そうだったのか、君は元気いっぱいな少年だな。」
やっぱり面倒見の良いお姉さんタイプだったな。
「もし良かったらだが、授業が終わるまで君のおかしな話を聞かせてくれないか。」
この人多分、1人なのもそんなに好きじゃないのかもな、全く意外だな。
「僕で良ければ、話し相手になりますよ」
でも話す事なんて、何一つ無いんだが、取り敢えず高額バイトの話でも持ち込もうか。
「高額バイトランキング1位な〜んだ!」
いや、アホかコミュ障て言う域を超えてるぞ、言い方って言うものがあったはずだぞ。
「ふっ、君って奴はやっぱりおかしな奴だな。君みたいなバカさん嫌いじゃ無いよ」
おぉ!分からんが好印象だったらしい、こんな感じで話を振っていけば良いんだな。よぉ〜し行くぞー!
そう思って話そうとしたが時間が来たみたいだった、チャイムの音が鳴るのが聞こえたからだ。
「じゃあ、さよならだ少年。楽しかったぞ」
「は、はいさよなら」
終わり方は呆気なかった、期待した俺がアホだったのかも知れない、結局名前も聞けないまま終わった。
「はぁー教室に帰るか」
だがどうしよう教室に帰ったところで何からすれば、良いのかが皆目見当がつかない取り敢えず花形が居ないから堕天使をマークで良いだろう。
教室に来てみたが堕天使も居ない、と言うか俺をいじめて居たグループが居ない。いやそれだけじゃなかった、もう1人いないのだ俺の前にいじめられていた華菱だ。嫌な予感しかしない、これはもしかすると、もしかするな。
「おい三谷、花形がお前呼んでたぞ。早く二丁目の廃屋まで来いってさ、俺は伝えたからな。」
最悪な未来しか見えないな。花の成長スピードを上げる能力、限界があると良いけど無いならちょと厳しいぞ。だが行かなきゃいけないんだろ、逃げる勇気も必要か。いやそんなのは勇気って言わないよな、考え過ぎだなさっさと行って解決して来るか。
「花形やっぱりやめようぜ、流石にこれはやばいって」
「何達也怖気付いたの、逃げるって言うなら達也もタダじゃおかないわよ」
「に..逃げはしないけど」
「そんなにビビらなくてもいいのよ、遊んでたら怪我したって言わせればいいだけじゃない」
「今からそんなに、激しい遊びをするだ花形さん」
「三谷来るの遅いから、華菱さんと先に遊んでたのよ。まぁ今は疲れて寝ちゃてるけどね」
華菱すまんだがもうちょと待ってくれ。こいつらと一緒で俺だって、話し合いで終わらせるつもりはないからな、常に持ち歩いてる鉄板入り特性指開き手袋!こいつがあれば攻撃力アップだ。俺がこいつを持ってきたからには負けはあり得ない多分。
「達也さっき逃げようてしてたよね、あいつの足達也折ってきてよ」
「はぁ!なんで俺がそんな事しなきゃいけないんだよ」
「出来るよね〜達也く〜ん。逆らったらどうなるか分からないなんて言わないよね」
「クソやればいいんだろ。三谷俺を恨むなよ」
「お前みたいな三流恨むどころか、覚えねぇよ」
俺は正直こう言う男は嫌いだ、自分の意見や意志を貫けず人のせいにするこう言う奴が。だがちょとだけワクワクしてる俺もいるのが恥ずかしい
「ボコボコにして目を覚まさせてやるよ」
「あんまり調子に乗んなよな、吹っ切ったぜボコボコにしてやんよ」
達也って言ってたっけこいつには悪いけど俺の能力で一発で終わらせてもらうぜ。未来を照らせ「勝利の発想」分かったこいつは身体能力強化型だ、一気に突撃してくるから、そこに合わせて顎を殴って脳を揺らす。
「一回死ねや、みつやぁぁあ」
突進してきた最初に右の大振り、そこに合わせて俺の渾身の一撃をこいつの顎に打つ。
「三谷一発で終わらせてやるよ」
きた右の大振り、これを避けて一発入れたらこいつは再起不能だ。
「悪いな達也って人、一発で終わるのはお前だ」
「う、やばい避けれねぇ」
「知ってるよ、見てたからな」
俺の渾身の一撃は達也の顎に綺麗に決まった、もちろん立てるはずもなく倒れて痙攣している。
「後はお前達2人だぜ、やめるなら今しかないぞ」
正直この2人を相手にはしたくない。花形の能力は花の成長速度を上げる。これは避けるのはかなり苦労するだろう、そして堕天使さんあの人の能力が多分俺の椅子に細工をしたあれだろう鉄を自由自在に変化させる。何度も言うが俺は見るだけなんだよ、避けるのにも体力を使うし、体力が切れたらもう未来も見れない、補足をするが案外俺の能力は体力を使う、あまり使い過ぎるのはしたくない。
「だってチヨどうする?」
「ゆみ分かってるのに聞く、もちろんやめないよ」
「だよね、そう言うと思った」
まぁそうなるよね。やるなら早く終わらせたいとな、ヒーローが駆けつけてきたら明らかに俺が不利だろう
「じゃあ三谷、ゆっくり痛みつけてやるよ」
「やれるもんならやってみろよ」
こいつはどう動く、「勝利の発想」花の蔦を伸ばして俺を捉えるつもりか堕天使事ゆみは動く気配はない。
「行って可愛い花ちゃん達」
マジか、思ったより早くて多いな。くるタイミングは覚えているタイミングに合わせて避けるだけだ。
「うまく踊るけどいつまで続くかなぁ」
ドS感、かもし出しやがって腹がたつぜ。堕天使さんは相変わらず何もしないな、いやまさかもう何かをしているのか、よく見るとこの蔦、釘が練り込まれてやがる。こいつらは本格的に俺を潰すつもりだったのかよ、まぁ分かってはいたがここまではっきり分かると、心が痛むな。だがやられてばかりではない、ちょとずつでいい近づいていければそれでいい。後ちょとで行けるぞ、思ったより早く終わりそうだ。痛っガラスでも踏んだのか
「ゆみ今よ、やって」
その掛け声と同時に俺の足を針が貫通した、踏んだのはガラスではなく針だったようだ。これはやばい身動きがとれない。蔓がくる避けれない
「捕まえたわよ三谷」
くそ足と腕が完全に拘束された、どうする針が腕や足に食い込むが引っ張ってちぎるか、いやでもまだ何処に何を仕掛けているかわからない。下手に動けないな。
「どうしたの三谷さっきまでの、威勢の良さは何処に行ったのかしらね」
ここでかっこよく決め台詞でも言えたらカッコいいんだろうが俺にはできない。何せさっきまで勝てると思っていたからだ、これは明らかに俺が悪いあいつらを馬鹿にしすぎていた。はぁこの後何されるんだろ超絶怖いんだけど。
「ゆみ念のため手足に、釘刺しといて」
「あいよ」
嘘だろお前ら流石にそこまではしないよな。針の準備してやがるこれはマジだな、ここからどうする反撃の隙を待っていても、こっちの体力が削られるだけだ。
「三谷、何でここにいるの」
最悪なタイミングで起きたな華菱、いやでも不幸中の幸いかもしれない。あいつの能力がちょと便利なら俺を助けてもらい必死で逃げよう。
「三谷、血だらけ何で」
「華菱、寝てたらよかったのにね、今からあんたの前で、助けてくれた三谷をゆっくり苦しめて上げる」
華菱を助けに来たのに、華菱に頼ってしまってるな、そんなんじゃダメなのは分かってる。なら意地でもどうにかするしかないよな。だけどやっぱりできることはない、せめて華菱1人でも逃がせれば気持ちが楽になるんだけどな。
「やめて」
「何?、やめてそんなの聞くわけないでしょ。こいつの次はあんたよ華菱」
花形の蔓が、さらに深く俺の手足を強く縛っていく。
血を流しすぎたかな、意識が朦朧としてきた。
「やめて」
「だから、何回も言わせんなよ」
「やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて」
「ちょとチヨ、壊れちゃたよヤバいんじゃない」
「ゆみこいつに、先に針刺しちゃて」
こんなに、俺を思ってくれてる奴を助けられないなんて俺は嫌だ。
「ごめんね。動くと違う場所に刺さるかも」
ゆみが針を振りかざした、その瞬間針状の鉄は宙へ舞った。
切れた鉄が落ちると同時にそれは姿を現した。それは華菱の影から大きく伸びていた。悪魔とはこの影を言うのだろう。
「華菱鏡花ちゃん、久しぶりって聞こえてないか〜。周りのみんなには自己紹介、鏡花ちゃんのストレスが極限に達したら現れるクロちゃんでぇ〜す」
「何なのよこれ、まさかあの、華菱が出したの?」
「ゆみ、ちょとやばいんじゃない?」
何だよこの状況、予想外の存在クロ。そして肝心の華菱が気を失ったままだ。だがあのクロとやら、スピードが速かった、しかも鉄を切るだけの切断力も、も持ち合わせていた。しかも自立型の能力とはまた面倒な、自立型は能力者本人の意思とは関係なく行動するので制御できない。つまり華菱が、起きてもこの状況は変わることはない、絶体絶命なのは変わりのないことなのだ。
「ねぇ〜皆さんなんかちょと簡単に切り抜けられると思ってな〜い。誰1人として生かしておくつもりなんかないんだけど」
「な、何言ってんのよこいつ。頭おかしいんじゃないの」
「そうだよ、華菱何調子に乗ってんだよ。逆に痛めつけてやるわよ」
もう駄目だなあいつらは分かってない、あのスピードを見なかったのか、よしかも普通に切断もできる。普通後は死に行くだけだろ、だがそれは普通はの話だ。ここは能力渦巻くヒーロー世界だぜ普通なんかじゃ生きていけないのさ。ちょうど蔦も緩くなってるから抜け出せるな。
「おいクロとか言ったな、お前は今俺たちに絶望を与えたと思ってらだろ。少なくとも俺は絶望なんかしてない、それはお前なんかよりすごい絶望を知ってるからさ」
「威勢のいい餓鬼がいるじゃねぇか、新鮮なうちに食ってやろうか」
「食うなら一瞬で食いな。じゃないと俺がお前を食うぞ」
やっぱりだ、なんかこう言う状況に立つとワクワクしてしまう。どうにも血が騒いで仕方がない、強いて言うなら小学一年生の頃の遠足の前日みたいな感じだ。
「三谷、何であんたが行くのよ」
「当たり前だろ、その為にここまで来た。1つ言っておく死にたくないなら手伝え」
これは1人ではきついなさっさと手伝ってもらおう。
「ゆみさんあなたの能力って、鉄の形を自由自在に変える能力ですよね」
「ま、まぁそうだよ一応」
「ゆみさんにしか出来ないことです。頼んで良いですか」
「良いけど、条件がある」
「分かった条件守るから、俺の手袋の中に鉄板が入ってるから、そこのガラスとくっ付けてゴーグル作ってもらえる」
「できるか分からないけど、やってみる」
なぜゴーグルを使うのかって、話は簡単、常に能力を発生し続けることだ。1分しか見れない能力だが常に見続ければ何十分まで見れる。だが今の体じゃ見れて5分が限界だろう、それ以上は体がもたない。
「出来たよ、三谷、時間ぐらいは稼いでよ、達也を逃すから」
「気に入らないわね、何であんたが仕切ってんのよ」
「もぉチヨ良いからここは逃げた方が絶対良いって」
分かってるよそんな事ぐらい。てかそれが条件かよ。逃げるから犠牲になれって言ってるもんじゃないかよ
「さぁークロちゃん5分以内に片付けてやるよ」
「5分ならクロは1分遊んであげるよ〜」
華菱を助けろ「勝利の発想」。やっぱりクロは宣言通り俺で遊ぶつもりだな。腕を切って足を切って周りをやって最後に俺にとどめを刺そうとしてるな。
「さぁ〜串刺しタイムだ〜」
来た腕を集中的に狙って来ている、一気に懐に入る。
俺の拳がこいつに届くかなんてのは、分からないでも今できるのは、それぐらいのことしかないのだ。
「ちょこまかと動きやがって、予定変更だ一気に殺してやるよ」
未来が変わったヤバい俺を一気に串刺しにする気だ。
クソ足が揺らいだヤバい足をクロに刺された。
「お前は良くやったよヒーローだよ、自分を犠牲にして3人を救ったんだよ。反吐がでる!」
「アホかヒーローってのはなお前みたいなどうしようもねぇ奴も助ける為にいるんだよ」
もう駄目かも知れない、勝てる印象がない、でもやるしかない。ここで死ぬなんて嫌だから、だから生きる為にこの目を使う。
「生きる為に未来を照らしてくれぇぇえ」
「何だ〜この光は何も見えやしない」
何だこの光は、だけど見える俺には華菱の場所が見える、ここを通ればクロに邪魔されず助けられる。頼む届いてくれ、呪われた目じゃないことを証明させてくれ。
「届いてるよ三谷」
「時間切れ〜...次はもうちょと遊ぼうね三谷く〜ん」
初めてヒーローみたいなことができた気がするよ、人を守れた実感ってやつが。
「君たち大丈夫かい?。すごい物音がしてきて見たんだけど、この壊れようすごいなぁ、君たち何があったのか教えてくれないかい。」
あいつら助けを呼びに行ってなかったのかよ、普通助けを呼ぶだろう
「君それよりすごい怪我じゃないか大丈夫かい」
「俺は大丈夫なんせヒーローっすから」
あれから1週間が経った。俺の怪我は病院に治癒力強化の医者がいたおかげで見事に完治した。だが良い事ばかりでは無い、事が学校にバレたのだ。学校側には俺たちは小さな嘘をついた、俺が皆んなに頼んで華菱の力のことを秘密にしてくれと頼んだ、そして結果俺が暴れたと言ってもらう事にした。そう言ったら学校側も流石に嘘と気づいたが、大ごとにしたくなかったので
表向きは信じてくれた。そして一ヶ月後に俺は学校が変わる事にもなった、流石にビルを半壊させた事はカバーしきれないからだとか。だが退学にするのは幾ら何でも可哀想なので理事長の友達が経営している学校に移る事になったのだ。でも俺はこれで良かったと思っている、こうすれば誰も悲しまずハッピーに終わると思っている、何故ってあいつらに頼んだのだ華菱を暴走させないでくれって。もう不安要素もないし、いじめられる事もない、最初に戻るだけのことだ。
「三谷、他の学校行ってもまたゲーセン連れてってくれる?」
「当たり前だろ、いつでも連れてってやるよ」
「なら、今からいく」
「あんたら道の隅っこ歩きなさいよ」
「花形何だよ、約束したじゃねぇか」
「一応私たちは助かったから、華菱は!イジメないけど、あんたはイジメないなんて言ったかしら」
「もぉチヨ相手にするのも面倒だよ。行こ行こ」
「三谷、リベンジマッチ待ってるからな」
学校が変わらなかったら、俺はどうなっていたことやら。考えたくもないな、次の学校では今日みたいなのは起こさない。絶対守りきってやる。