いじめ、ダメ絶対!
僕は、学校生活でやってはいけない事をしたようです。それは、リーダー格的存在の花形 チヨさんに歯向かった事です。花形さんは、花屋の娘で能力は確か植物の成長速度を速める事ができるらしい、細かい性格などは知らない、ただこれから詳しく知る事になりそうです。1つ分かる事と言えば花形さんは絶対天国には行けないって事ですかね。
「でさ〜三谷が、お前に何が分かる〜ってちょー怖かったんだから」
「三谷ってあのぼっちの奴かよ、そんな痛い事言ってたのかよ、ちょともう一回やってくれよ笑笑」
殺してくれ〜俺を殺せ〜。こんなの耐えられる訳がない、恥ずかしすぎる。
「もぉチヨやめなよ、ちょと可哀想だよ」
ん?確かあの子は昨日も止めてくれた子だよな、名前は知らんが1つ分かった、あの子は天使だ!多分世界の秩序を守る為に降りて来たんだろう、ありがと天使さん。
「そんなに、中途半端な事は逆効果だよ、やるなら徹底的にいじめなきゃ」
まさかの堕天使でした。てかこの人の方が酷くね、何更に上の段階行こうとしてんだよ。
「おーい席に付け、授業始まるぞ」
授業がきて嬉しくなったのは、小学校の図画工作以来だ、そんぐらいこの状況に安堵している。
特に、何事もなく時は過ぎて今は昼休憩だ、俺は華菱と外で食事をしている。そう華菱と言えば今は派手にいじめられてはない無視ぐらいだ、多分標的が俺自身に変わったからだろう。だが華菱は俺と居る事をやめない、またいじめられるかも知れないのに。ただのアホなのか、それとも凄い良い奴なのか...多分前者だろ。アホにしか思えん。
「華菱、昨日は行けなかったから今日遊ぼう」
だがそんなアホをちょと気に入っている自分もいる
「わーいやったー」
棒読みで言われてもな、嬉しさが全く伝わってこない
「どっか行きたい所でもあったのかよ?」
「うーん、特にない」
「まぁその辺、散歩でもしながら帰るか」
「賛成」
おっと、もう昼休憩終わりの時間だな、そろそろ帰らないと授業に遅れるな。
「華菱、もう時間になるから帰るか」
「待って、あと少しで食べ終わる」
何度も言うがこいつは、やっぱりアホかも知れない。
放課後になったが、俺に悪戯を仕掛けて来ようとする奴が居た、俺の能力で先読みして阻止出来たので、今日は平和に帰れそうです。だが問題がある、そう華菱との帰りを、クラスメイトにバレては行けないのだ。
絶対絡まれ、2人いじめの対象になるのが分かるからだ。だから絶対に、バレるわけにはいかないのだ「三谷一緒に、早く帰ろー」フラグ回収あざーす!、こうなる事何となく分かってた気がするよ。こうなれば仕方ない、もう堂々としてやるよ。
「おー!華菱一緒に帰ろうか」
「華菱さんと三谷って、仲良いんだ知らなかったな」
1番バレたくない花形さんにバレちゃたよ、どうするよこの状況。
「三谷、早く」
おいおい、この方を無視はいけねぇ、絶対援軍来ちゃうから、とにかく適当に言って逃げよう。
「そう、仲良かったんだよ、じゃーばいばい」
俺はその場を後にして華菱と教室を出ていった
「この私に、なめた態度とったらどうなるか、教えてあげようじゃない」
なんか今嫌な予感がしたな、勘違いだと良いんだけど
「ゲーセン行ってみるか」
「ゲーセン?知らない、行ってみたい」
「知らないのか、なら俺のUFOキャッチャースキルを見せてやるよ」
俺は自慢ではないが、UFOキャッチャーが得意だ、兄ちゃんが、お小遣いをくれた時に全額費やしてたからな。何たって、うまくいけば100円で大きいお菓子が食えるかなら。久し振りにゲーセンを、赤字にしてやるか
「ほら、ここがゲームセンター略して、ゲーセンだ」
「わぁ、色んな物がいっぱいある」
まぁ、最初は結構ワクワクするよなぁ、やっぱり懐かしいな。またいつか、兄弟で来れると良いな
「ねぇ、三谷あれ取って」
兎のぬいぐるみか、こういうのが好きって予想通りの子供ぶりだな。
「良いぜ、この俺に任せてみな!」
兎よ今、檻から出してやるから、このアームに捕まってくれ。何て言っても捕まらないから実力で取るんだがな。
「ほら取ってやったぞ、凄いだろ」
「うん。凄い、大切にする」
「おう、そうしろ」
こいつと居ると、なぜか妹を思い出してしまう、どうにもほっては置けない。まぁ今はこの事を思い出すのはやめよう、悲しくなるだけだ。
「三谷、三谷次は私がやる」
「500円やるから、無理だけはするなよ」
「分かった」
まぁ今は、楽しもう
「もう、暗くなってきたし帰るか」
「うん」
凄い悲しそうな顔してるな、まぁ結局取れたのは、俺のあげた、あれだけだったしな。
「そんな、落ち込むなって、また連れてきてやるから」
「本当、もう落ち込まない」
単純だな、扱いが簡単で良い事だがな。
「じゃー、また明日な」
「ばいばい」
てか、青春してる場合じゃねー、ヒーロー活動がヤバい、このままだと給料今月3万だぞ。
「確実に死ぬな」
どうするよ、ここ最近平和すぎるしな、いっそのこと
学校にテロリスト来てくれないかな。流石に不謹慎だな今日はもう寝るか。
「三谷、華菱覚悟してなさい、目に物見せてあげるは」