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ランキングヒーロー  作者: かわロン
2/8

ヒーロー活動開始

マダムチャンスから3日。今日も東京は平和です。

今日はどこに向かおうか迷っております、なので今日もお家待機です。

「流石に3日も日記に言い訳はキモいな」

まず悪党は何で宣言しないんだよ何日何時にここ襲いますよって、そしたら俺だってヒーローみたいに登場できるのに。まぁそんな事言ったって、何にも変わらないんだけどね、...今日はパトロールに行ってみるか。


街を徘徊して2時間ちょと安定の平和です。何で!悪党達は何もしないんだよ、何かしても良いだろ!この考え方が悪いのか、俺自身が悪いのかそうなのか。でも実質俺がヒーローやってんのも「おかぁさん見てあれ光が動いてるよ、凄く眩しいね」

「凄いわねヒーローかしらね」

ん、あれかって、おいおいこっちに向かって来る..いや待てあいつ

「おい、そこの光るおっさん止まれ、それ以上走るな」クソ、止まる気配無しかよ意地でも止まってもらうしかないな

「光るおっさん止まらなきゃ殴るぞー!」

「はぁ、はぁ、やってみろー!」

まさかのMおっさんなんだけど。あと少しで捕まえれるけど何か怖くなってきたな、だけど捕まえないとおっさんが危ない

「捕まえたぞ」

「さぁー来るならこいきてみろ!」

男がそう言い切ると三谷と男の目の前をトラックが猛スピードで過ぎて行った。そのトラックは居眠りをしていたわけでも、信号を無視したわけでもない。単純にこの男が信号を見てなかったのだ。

「おっさん大丈夫かよ」

「俺を殴るんじゃないのか!」

え!こいつ何言ってんの訳分からんぞ

「え、あの人、裸のおじさんと何してるのかしら」

「殴るとか犯すって言ってたぞ」

「街中でとかあの2人キモいな」

いやいや、待って犯すって言ってねぇーしそもそもキモいの明らかに1人じゃねぇか

「さぁー来い、2人で、っておいそっちじゃなくこっちにおいでよ」

最悪だ人を助けて変態扱いなんて、耐えられない俺はもう帰る

「はぁーシャイボーイめ」

何でこうなった、これで何も貰えなかったら俺は何のために、何をしたんだ

「分からん、取り敢えず帰るか」

ちなみに俺の能力は「未来視」聞こえは良いが便利じゃない、見た人の最大1分の未来しか見えないからだ。あいつはこの力を「勝利の発想」って名付けた、


補足だよ

今日の変態の能力は、「光る事」ただ服を着ると光が半減。ギリギリ服が見える程度、ただ裸だと光りすぎて見えない。ちなみに彼は普段から露出度が少々高めだ。


今日は災難だった、もう19時じゃねぇか流石にもう俺は疲れたぞ、あんな変態に関わったせいで変に時間のロスしちまった。って言ってもやる事なんかないんだけどね。

「なぁ嬢ちゃんちょと遊んでこうよ」

ん?何だ3人でナンパか、でもあの女の子の制服俺と同じ高校だよな、見過ごす訳にもいかないし、ちょとだけ見て行くか!

「今から帰る」

「そう言わずちょと遊んでこうよ、なぁお前ら」

「そうだぜ、ケイちゃんが言ってんだぜ」

「これ以上は殴られる」

疲れる事が多いな今日は、まぁ文字通りちょと遊んでやるか、まぁ相手は男の俺だがな

「おい、お前たちそこまでにしとけ、ヒーロー様の登場だ!」

「あぁん、何だテメェヒーローだからって、調子こいてるとケイちゃんキレるぞコラァー」

そのケイちゃんお前のことめっちゃ睨んでるぞ

「おい!ケイちゃんの左、右のポケットのナイフは危なくないかい?」

「うぇ!何で分かったんだよこいつ」

「スケスケだからな!」

「は!じゃこいつは、女性の下着を...やられたイヤラシイ事を考えさせてリトル、ケイちゃんをスタンドアップ!させる作戦だったとわ」

そんな作戦は考えてなかったが、面白い奴らだなまず下着想像して立つチェリーがナンパできるかよ

「きょ、今日は許してやろう、あんたと話してる暇はなさそうだ」

ケイちゃん何してん、それより

「ねぇ君、1人で帰れる」

「1人じゃ無いから帰れる」

どう見たって1人にしか見えないけどな、まぁ1人で大丈夫ならいいか

「じゃ、気をつけて」

「じゃー」

何か不思議な子だったな、明日学校だからちょと探してみるかどうせ1人で暇だし、てか今日スーパーの特売日じゃねぇか。

よし学校に来た事だしあの子探してみるか、と思ったが同じクラスだった。だが俺は思った見つかったところで話しかけたって変に思われるだけだと。いつも通りでいいや。それから4時間が過ぎ昼休憩。そこまで一通り見てしまっていたが彼女はいじめられてるのかな?見た感じ授業中、消しカス投げられたり、ノートに落書きをされたりなど、テレビでよく見る虐めの映像が見えた。ちょと話してみようかな、ちょとだけなら大丈夫だろう。名前は何て言うんだろ名札見れば分かるか、華菱?読みづらいな

「ねぇ、はなびしさんで良いのかな?」

彼女は虚ろな目で俺の顔を見て名札を見ると

「みつたに君?」

悲しい目をしているな、昔を思い出すよ

「みつやって読むんだ、初見じゃ分からんよな」

「三谷君も私に痛い事するの」

そうか華菱さんは、人に話しかけられた時は虐められる時だけだと思ってるんだろう、それが普通だと思っているんだ。

「痛い事?、するわけ無いだろ今昼休憩だぞ、飯でも食べようぜ」

華菱は頷いたが相変わらず虚ろな目だった、だが悲しいとは思わなかった。


リアルで教室以外の所で食べるのは初めてだ、こんな事もあるんだな。

「てか華菱は、弁当なんだな」

「うん、昨日の残り物、三谷は?」

「俺はコンビニのパンだよ」

俺は料理が作れんからな、常にコンビニで手に入れている。

「三谷、三谷、今日暇、遊ぼ」

何か急に懐いたな、そんなに嬉しかったのか、まぁ嫌な気はしないな。けど人を簡単に信じる程、天然なのか安らぎが欲しいのか分からんな

「俺をそんなに、信じていいのか?悪い奴かも知れないぞ」

「三谷は、皆んなと違って優しい目に見えた、だから良い」

優しい目ね、兄弟以外で初めて言われたよ、いよいよ華菱に情が湧いて来そうだよ

「あれ何でここに華菱さんがいるの?」

うわー何か来たー、良いところで、虐め主犯格グループらしき人達が来たんだけど。まぁここは平常心で行こう。

「てか私達華菱さん、ちょー探してたんだけど」

「今、三谷君と食べてる」

「あ!、三谷ってあのクラスにハブられてる奴でしょちょーウケるんだけど」

何だよこいつら言いたい放題言いやがって、早くどっかに行ってくれ〜

「てか何で華菱が、こいつといるわけ?」

「三谷君が一緒に食べようって」

ここで言っちゃうそれ、こいつ天然だわ〜

「こいつが!嘘でしょ凄い笑えるんだけど、確か三谷って家の借金が凄すぎて兄弟がバラバラになった奴でしょ」

「お前に何が分かる」

「あ!なんか言った」

「あぁ、言ったよお前に、俺の何が分かるってんだよ」

「何マジになってんだよ、気持ち悪りぃな」

「もうチヨいいよ、行こ」

「あれ三谷の目ってあんな色だったけ」

最悪の気分だよ

「華菱さん今日はごめん、早退するよ」

そう俺には家族は居ないが兄弟はいた、兄と姉そして弟と妹そこに挟まれる俺。最高だった、ずっと続いて欲しかった、だが世界はそんな甘いもんじゃなかった。俺がヒーローをする理由はバラバラになった物を一つにまとめる為の力が欲しかったからだ。だから進むしか無いんだ、止まってたって始まらないから。


はぁー昨日は最悪だった、結局早退したから今日学校が気まずいって。教室前まで来てしまった、もうどうにでもなれ。

「でさ木谷がさぁーって、おいあいつ来たぞ」

おいおい、あからさまに静まり返るなよな、あれ僕の机に花が咲いてるよ、これは何て言う花なんだろうね...はい、僕このクラスの標的になったみたいです。

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