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今都の新興住宅地とその住人

フィクションです。人物・団体・地名・施設等は架空の存在です。

実在する人物・団体・地名・施設等とは一切無関係です。

今都の新興住宅地とその住人 外国製の大型バイクが多数


合併前の今都町が地域の振興と地元土木系業者の為に沼を埋め立てて造った土地。

業者の手抜き工事による埋め立て作業か元が沼地だったからか

非常に湿度が高く、毎年センチ単位で地盤沈下している。


地元の者は住もうとしないが、十数年前に土地を買い取った不動産業者が

『琵琶湖を望む高級住宅地』として売り出した。その後、業者は倒産。


京都まで一駅(特急で)との触れ込みで京都に憧れる土地付き・一戸建てを

求めて定年後の小金持ち(でも大津市で家を買うほどではない)が移住してきた。


夏は涼しいが冬は寒い。路面凍結や積雪・除雪・野生動物(クマ・猿・鹿)の出没。

とにかく市役所・消防・警察にクレームや文句を入れてくる。


「雪が降って除雪車を出したら『家の前に雪の塊が在るからどけに来い』って

クレーム。どけに行ったら『遅い』ってクレーム。どっちにしろクレームやから

最初っから市は除雪車を出さんようにしたんや」(安井)


クレームを入れられたバス会社が路線を廃止した。

理不尽なクレームに嫌気がさしたタクシー・ハイヤーが近寄らない。

住民が利用するホームセンターの店員が全部逃げ出した。

小さな商店街だから値引きしろと数時間粘ってジャガイモ3個を買った。

熟成させた肉を『古い肉赤ら負けろ』と値引きをさせようとした。


…その他、色々な逸話がある。


とにかく土下座をして謝らせるのが好き。謝るのは大嫌い。


元からの今都以外の高嶋市に住む住人からすれば宇宙人のような存在である。

今都ではそれほど珍しいわけでは無い。今都に昔から住む住人も似た様なもの。


この団地の住民の考え方は

「~してはいけない。当然だし解っている。だけど~したいからする」


(例)無免許で運転してはいけない。当然だし解っている。だけど運転したいからする。


見栄を張る者が多い。中古の高級セダンを所有し、地元民の軽自動車を

馬鹿にする。学生や年寄りの乗るミニバイクは貧乏人の象徴だと思っている。


逆にTataniで扱っている大型バイクは成功者の象徴として見ており、

磨く為・他人に自慢をするために買った。


冬の厳しさに音を上げて家を引き払う物が多く、3年以上定住するものは少ない。


大島サイクルの常連を含む市民は『例の団地』『あの団地』と呼んでいるが、

正式な名称は『西近江ヴァヴィロンタウン』である。


ヴァ・ヴィを使ったのはオシャレ感を出す為。

バビロンとは『成功』『繁栄』の意味で不動産業者が付けた名前だが

『富と悪徳で栄える資本主義の象徴』としても使われている事を住民は知らない。


商店街や駅から遠い不便な土地。移動手段がないと住めたものではない。


陸上自衛隊今都駐屯地前で反対活動をしている者が多い。


「平和なんか関係ないわよ!音がうるさいのよ!出て行け!」(ヴァヴィロンタウン住民)


この団地に関しては全くの創作です。モデルとなった場所もありません。

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