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エッセイ 面(ツラ)  作者: 久地祥碁庵
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一話

可笑しな面を沢山見た。拗ねた哲学者の様に不機嫌な面提げて、彼は座っていた。

白い椅子は座面の表皮が剥げ落ち、黄色い面で佇んでいた。

部屋全体がどうにもオカシイと思ったら、床の木板の列びと壁面が合致していないのだね。

壁は四面に建っていて、台形を形作っている。

その台形が面妖さね。

斜めの辺が長いものだから、床の筋目と合わないのさ。

そう、異様な空間は屹度その所為だ。

長四角の机が六ツばかり、整然とは言えない面で列んでいる。

頑として正しく列ぶのは嫌いなのか。まさか、そんなモノなのに。


さあ、ぞろぞろとお出ましだ。

斜視の人が四人もいる。でも、そんなことはどうでもかまやしない。

皆がみな、決まり切った様に同じ出で立ちでお出でなさる。

毎日同じ服装の人は数えるより早く分かる。男は一人年若を除いて全員そうだからさ。

年若と言ったが、其奴も30は越えてるらしいや。

女は、若いのが4人。

そのうち一人を除いて、服装には気を遣ってるらしく身形は一人前だね。

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