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花言葉

作者: 零光

「あぁ…あれだ。それはつまりプレゼントってもので…。」


6月半ばの午後。

突然呼ばれた私を出迎えた彼が手に持っているのは見た事の無い…小さめの花。

花は筒型で黄色っぽい色。

で,その花を持っているのは別に大した関係も無いおさなじみのシュウ。

なんだか不思議な気分。


…そういえば…今日って私誕生日か…。

もう誕生日も18回目。

親もなんだかお祝い気分じゃないし,私だって忘れかけてたし。

覚えやすいのは目の前にいるシュウと誕生日が1日違いだって事。


「それで…いきなり何?今まで俺と被るとか言ってプレゼントなんかくれなかったのにいきなり。それも花なんてシュウにはちょっと…」


「わぁるかったなぁ!どうせ似合わないとか言いたいんだろ!分かってるし!少しは善意を素直に受け取って女の子らしく喜んだらどうだ?」


そりゃ似合いませんとも。

で,その花は要するに誕生日プレゼントって物?


「だかぁら!そうだっての!…くっそ〜ムードもクソもねえ…せっかく…



なんかゴニョゴニョ言ってるよ…。

私どうすりゃいいのかな…。


「とりあえず!これプレゼントだから!…はぁ…俺の努力が…」


まぁ花屋にシュウが入ってるの想像できないし,そこの努力は嬉しいけどね。



「あ,ちょっと…この花の名前って…」


「しぃらべろっ!」


結局その花を私に渡すとさっさと帰っていってしまったシュウ。

調べろって…あんたねぇ…。



もやもやした気分が晴れぬまま家路について両親からの誕生日特有の祝福を受けつつ,この花について調べてみる事にした。


ただ調べようとしても花なんてどう調べていいものか,名前の分からない花を調べるのは暗闇で物を探すようで…。


「どうやって調べろって言うのよ〜〜…シュウめぇ…。」


ん?…そういえば直接聞けばいいんじゃん。

簡単な方法はすぐそばの携帯にあった。


「…なっ…なんだよ!花言葉か?だからそれはだなぁ…」


花言葉?いや…私はそんなもの以前に花の名前が分からないんですが…。


「はぁ?おいおい…名前かよ!くっそ…。」


くっそって…。

大体花の名前を調べろって言われても難しいと思いませんか?シュウさん?


「…もういいや…なんか疲れたよ…全く…すいかずら。もう俺寝るからな。」


切られた。

携帯のディスプレイでは時刻は10時過ぎ。

相変わらずシュウは早寝だなぁ…。


で,この花の名前はすいかずらっと。

…そういえば花言葉がどうとか言ってた様な…。

花言葉ってどんな花にもあるのかな?

スミレは…誠実とか?


結局私はパソコンのモニター上に花専用の検索ページを開いていた。


えぇっと…すいかずらっと…。


パソコン上には色々な花の宣伝やらプレゼント用の花,様々な花がモニター上で綺麗に咲いている。

咲いている…って言うのはおかしいかな?


でもそんな綺麗な花よりも数行の文字列の方が私には強く目に浮かんだ。


忍冬すいかずら

説明書きには季節とかそんな解説があるが,花言葉の欄にはなんとも強烈な文章が。

献身的な愛,愛の絆


…愛って…。

いや…遠まわしって言うか…何て言うか…。


これって遠まわしな告白…?

…わっかりにっくぃなぁ…。


結局。

私はその絆も感じないままこのすいかずらを受け取ってしまった。

それでも,嬉しいものは嬉しかった。

花なんか貰う機会も無かったし,男の人に貰うのは初めてだから。



そんな次の日,シュウの誕生日に私が渡した花。


すいかずら。献身的な愛。

忍冬(すいかずら),献身的な愛。 素晴らしい花言葉ですよね。薔薇(ばら)みたいに情熱的なのも。 でも今回みたいな場合は薔薇よりも忍冬の方がイメージがしっくりしたので。 そんなイメージで作られた今回の文章ですが,何か感想とか評価とか苦情とかありましたら気軽にご指摘お願いします。 それでは。

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― 新着の感想 ―
[一言] 花言葉の告白っていうのが良いですね〜よくある展開だとは思いますが、やっぱり素敵です。 文法的には、会話文の終わりに「。」はいらない、「…」は「……」、「?」や「!」の後はワンスペース空ける、…
[一言] 花言葉での告白は、とてもよい案だったと思いました。しかし、『…』の多様と描写の少なさにより、話の面白味が損なわれていたと感じました。 『……』は二回一組で使う事が普通なので、次から試してみて…
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