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【第二章完結】ゲーマーはゲームのような異世界に転生して最高の人生を掴むようです  作者: 星海亘
第3章 少年少女よ、大志を抱け

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第90話 バグ技?




 中間試験の終わった頃、栄月ホド(六月に相当)二十日、Sクラスの生徒は帰りのホームルームで、担任であるにカルロスの言葉に耳を澄ませていた。


「それから、来月の十日にクラス対抗魔法魔術大会の一学年の部が行われる。魔法攻撃力が最も高い魔法を出した者には最優秀賞が贈られる。また、見た目に拘った者には芸術賞、技巧に優れた者には技巧賞が贈られる。皆、励むように」

「「はい」」

「以上で、ホームルームを終わる。皆、お疲れ様。気を付けて寮に戻るように」

「「はーい」」


 生徒たちは門限の二十一時までの四時間、部活に励む者もいれば、勉学に励んだりする者もいる。はたまた、街に繰り出して買い物を楽しむ生徒もいた。

 ルクスはといえば、最近、国民にも自由の羽が解放されたため、自由の羽を使ってダンジョン攻略に勤しんでいた。

 廃坑ダンジョンの最下層のダンジョンボスをルクスが従魔にしてしまった為、現在、ダンジョンボスは不在だ。そんな最下層に再度到達したらどのような現象が起こるのか?とルクスは気になったのだ。

 自由の羽はダンジョン内でも使用できる。むしろ、行ったことがあるのならば、ダンジョン外からも階層を指定して飛ぶことができる。

 ルクスは王都を出て(王都内では改良された結界により自由の羽が使えない為)、自由の羽を使って廃坑ダンジョンの最下層のボス部屋に転移した。

 すると、ホログラムウインドウが表示された。


[エラー。ダンジョンボスが存在しません。補償として、宝箱が出現します]


 最下層のボス部屋の中央に豪奢な宝箱が出現した。

 ルクスは宝箱を開けると、中には一本の赤い剣があった。


【赤陽剣】

太陽の光を集めて束ねた力を剣にした。

周囲を照らす光を放っている。

邪なる者を祓う力がある。


 ルクスは剣をアイテムボックスに入れてボス部屋の魔法陣に乗って地上に戻った。そして、またボス部屋に自由の羽で潜った。


[エラー。ダンジョンボスが存在しません。補償として、宝箱が出現します]


 ルクスはガッツポーズした。


(やった!出たり入ったりすれば宝箱が再ポップするかもと思ったけど、本当に出るなんて……運が良いな)


 ルクスは宝箱を開けると中には赤い剣が入っていた。先程の赤陽剣と同じ剣だ。


(あと二十回くらいやるか)


 そう考えた通り、ルクスは二十回ボス部屋に入った。宝箱は二十回とも出て、赤陽剣は九回出、あとは全部、星々の飴が出た。

 星々の飴は星の飴と同じ系統だが、星の飴よりレア度が高い。そして、効果も高く、星々の飴を舐めると、十回の限界突破を一気にすることができる。


(前回含め十一本の赤陽剣が出て、あとは星々の飴か……もう、赤陽剣は出ないだろうな。とりあえず、鍛冶屋で限界突破して貰うか)


 同じ剣があるとき、片方の剣を元に、もう片方の剣を素材として限界突破することができる。

 それができるのは鍛冶師だけだ。

 なので、ルクスは自由の羽を使って王都近くに戻ると、王都の酒好き鍛冶屋の元に直行した。


「ドニさん」

「おう、ルー坊か。その制服……学園に入ったのか?」

「はい、学園に入りました。そんなことより、お願いがありまして」


 ルクスはドニに二つの赤陽剣を渡した。


「限界突破して欲しいんですけど」

「おー、限界突破か……ちょっと待ってな」


 ドニは机の上に素材にする赤陽剣を載せ、鍛冶の神である創造の神に祈りを捧げた。すると、赤陽剣は赤い石になった。

 ドニは赤い石を金槌で粉々にし、赤陽剣に粉をかけた。


「【限界突破】」


 と言いながらドニが粉がかかった赤陽剣を金槌で打つと、全ての粉が光になって、赤陽剣に吸収された。


「これで限界突破できたぞ」

「ありがとうございます」


 ルクスは鑑定した。


【赤陽剣☆】

太陽の光を集めて束ねた力を剣にした。

周囲を照らす光を放っている。

邪なる者を祓う力がある。


 ルクスは頷いて、もう九本の赤陽剣を机の上に並べた。


「これもお願いします」


 ドニは目を丸くした。

 仕方ないと溜息を吐いたドニは、創造の神に祈りを捧げる。すると、赤陽剣は九本とも限界突破の素材──赤い石のようになった。

 ドニはその赤い石を粉々にして、赤陽剣にかけ、「【限界突破】」と言いつつ金槌で打つ。


【赤陽剣★】

太陽の光を集めて束ねた力を剣にした。

周囲を照らす光を放っている。

邪なる者を祓う力がある。


「まだ、一つも強化されていないから変わってないぞ」

「はい、なので……」


 ルクスは廃坑ダンジョンでドロップした強化石が沢山入った麻袋を取り出した。

 強化石とは、装備を強化することができる石のことだ。


「これで、強化お願いします」

「限界突破で神聖力が限界なんだが……」


 祈ったり、限界突破をする度にドニは神聖力を消費していたため、神聖力が無くなりそうだった。


「そんなこともあろうかと、聖水を用意してあります」

「はぁ……」


 ドニは溜息をつき、聖水をがぶ飲みした。

 神聖力が回復したのをドニは感じた。


「回復されました?じゃあ、よろしくお願いします」


 ドニは涙がちょちょぎれそうになりつつ強化石を全て粉々にし、赤陽剣にかけて、金槌を打ちつつ、「【強化】」と言った。すると、全ての粉が光になって、赤陽剣に吸収された。

 赤陽剣は百十プラスされた。百十が限界点だ。


【赤陽剣★+110(MAX)】

太陽の光を集めて束ねた力を剣にした。

周囲を照らす光を放っている。

邪なる者を祓う力がある。

強化されたことにより、かなり強い力を持っている。


「ありがとうございます。じゃあ、俺は帰ります」

「おう、しばらく来なくて良いぞ」

「あはは、では、また」


 ルクスは赤い鞘に収まった赤陽剣を携えて帰路に着いた。

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