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【第二章完結】ゲーマーはゲームのような異世界に転生して最高の人生を掴むようです  作者: 星海亘
第3章 少年少女よ、大志を抱け

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第83話 廃坑ダンジョン九十層




 屋敷に戻ってきたルクスたちは一日休みを取って、惰眠を貪ったり、趣味に没頭したり、自由に行動した。

 明くる日。

 ルクスたち黄金の導は九十層あわよくば百層まで潜るべく、大鹿の子らに跨り、ダンジョンにやってきた。

 いつものごとく大鹿の子はアイテムボックスに収納したルクスたちは三日間掛け、九十層までやってきた。

 九十層のボス部屋の扉は八十層のデュラハンのボス部屋の扉よりもおどろおどろしい骸骨などの意匠が施されている。


「開けるよ」

「お、おう……」

「アラン、しゃんとして」


 バートが怯えているアランの背を叩いた。


「分かってる……怖いもんは怖いんだよ!」


 どうやら、アランは骸骨の扉が怖いようだ。


「アラン、がんばれ」


 クラーラがアランを応援する。クラーラは骸骨などは全然平気そうだ。


「うし……頑張る」


 愛しのクラーラに応援されてアランは怖さが少し軽減したようだ。


「行こう」


 大丈夫になったと判断したルクスは扉を開けた。

 部屋の壁のランプに紫の火が宿っていく。

 紫色の光で部屋が照らされた。

 それにより、中央にいる魔物モンスターの威容が浮かび上がる。

 ルクスたちの五倍はある巨体はぼろぼろの真っ黒なローブに包まれている。ローブから覗く腕や顔はよく見ると全て骨だ。手に握られているのは巨大な鎌。その鎌で真正面から斬られてしまったら無事では済まないだろう。


【NO NAME】

死神グリムリーパーと呼ばれる死霊系の魔物モンスター

詳細はこちら→


 ルクスは詳細なステータスは見ない。詳細と言ってもレベルくらいしか分からないからだ。

 ゲームと同じく九十レベルだろう、と思いつつ、ルクスは声を上げた。


「ラエティティア、アスター、シアーシャ、バフを!アランは挑発、クラーラはいつも通り看破お願い」

「「了解」」

「バートは後衛組を守ってね!」

「分かったよ」


 バートは不死鳥の灯火に魔力を込めて発動しつつ、魔法を使った。


「【水壁】」


 大きな水の壁がバートやラエティティア、アスター、シアーシャたちがいる場所を囲った。

 ラエティティアはその場で【夢追う人々に翼を】を歌い始めた。

 アスターは【小妖精の守護】を発動した。この小妖精魔法の効果は『一定時間、運が良くなる』というものだ。

 シアーシャは神聖術【聖なる願い】を発動した。

 ルクスとアラン、クラーラの前衛組はバフを受けて走るスピードが速くなる。

 アランは後衛組から離れ、グリムリーパーの近くまでやってくると盾を構えた。


「【挑発】」


 アランの持っている盾が淡い赤の光に包まれた。

 グリムリーパーは盾に向かって、鎌を振り下ろした。


「ぐぅう」


 アランは鎌によって受けた衝撃で、じりり、と後退した。

 グリムリーパーの攻撃は止まらない。ありとあらゆる方向からグリムリーパーは盾に攻撃を加えた。

 そのたびにアランは後退を余儀なくされる。

 アランが攻撃を受けている間、クラーラが弱点を看破するまで、ルクスは瞑想をしている。


「ルクス!弱点は額だよ!」


 アランが攻撃を受けている間、クラーラは看破に集中していた。


「ありがとう!」


 弱点を知ったルクスは瞑想を止めた。ちなみに、瞑想というスキルは集中力を上げたり、魔力や神聖力、闘気を回復する効果がある。瞑想は簡単に取得できるスキルなので、黄金の導は全員持っているスキルだ。

 ちなみに、神聖力は神聖術などを使うときに消費し、闘気は武器類を扱うジョブのスキルを発動するときに消費する。


「凍れっ!」


 ルクスはグリムリーパーのヘイトを自分に向けさせるため、魔素を使ってグリムリーパーを凍らせた。

 グリムリーパーはすぐに氷を壊して抜け出してきた。

 そして、振り返ってルクスに向かって飛んでいく。

 振り上げた鎌は空中で動きを止めた。

 グリムリーパーは何故、動きが止まったのか分からない様子だ。

 動きを止めたのは勿論、ルクスだ。

 魔素を使って風を操作し、鎌を止めているのだ。


「終わりだ……【刺突】」


 ルクスはグリムリーパーの頭付近まで風属性魔法で飛び上がり、額目掛けて剣技アーツ【刺突】で剣を突き刺した。


ぎえええええ!!


 そんな叫び声を上げて、グリムリーパーは光の粒になって消えた。


[レベルアップしました]


 ホログラムウインドウを一瞥し、ルクスはグリムリーパーのドロップアイテムをアイテムボックスに収納した。


「ルクス、お疲れ」


 近くまでやってきたアランがそう声を掛けた。


「うん、アラン、ナイスだったよ」

「お前もな」


 二人はグータッチした。

 他の仲間もルクスたちのほうに集まってきた。


「んで?百層まで行くのか?」

「皆が大丈夫だったらね」


 集まった仲間たちの了承はすぐに貰えたルクスは、百層に向かった。

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