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【第二章完結】ゲーマーはゲームのような異世界に転生して最高の人生を掴むようです  作者: 星海亘
第2章 色とりどりの日々

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第63話 ヘレナの傑作




 シルウェステルとレヴァナ二人を迎え、黄金の導は一時的に七人となる。

 少し多いが、子供が二人増えたくらいなので、見た目的にはそこまで変わっていないようにルクスは感じた。

 今日は、シルウェステルとレヴァナ二人を含めたパーティーで冒険に出る。

 出発前にルクスはシルウェステルとレヴァナの鑑定結果が掛かれた羊皮紙を再度確認した。


【シルウェステル・アルヒ】

種族︰人族

性別︰男

年齢︰10歳

レベル︰15

ジョブ︰剣士

スキル︰生活魔法 礼儀作法 馬術 水属性魔法 雷属性魔法 光属性魔法 火属性魔法 語学 剣術 剣の心得

称号︰王子

装備︰ミスリル剣 ワイバーンの革鎧 守りの指輪 白薔薇の帽子ホワイトローズ・シルクハット 白薔薇の礼装ホワイトローズ・モーニング 白薔薇の靴ホワイトローズ・レザーシューズ

状態︰良好


セット:白薔薇ホワイトローズシリーズ(効果:精神力に補正が掛かる。状態異常耐性、魔法攻撃耐性が高い)


王子:王国の王子に送られる称号。魅力に補正が掛かる。


【レヴァナ】

種族︰吸血鬼

性別︰女

年齢︰9歳

レベル︰10

ジョブ︰踊り子

スキル︰生活魔法 礼儀作法 血操術 鎌術 火属性魔法 氷属性魔法 闇属性魔法 風属性魔法 舞踏 瞑想

称号︰吸血鬼の真祖

装備︰ミスリルの大鎌 ワイバーンの革鎧 守りの指輪 黒薔薇の髪飾りブラックローズ・バレッタ 黒薔薇の礼装ブラックローズ・マーメイドドレス 黒薔薇の靴ブラックローズ・ヒール

状態︰良好


セット:黒薔薇ブラックローズシリーズ(効果:魅力に補正が掛かる。状態異常耐性、魔法攻撃耐性が高い)


吸血鬼の真祖:吸血鬼の王として相応しい者に贈られる称号。全てのステータスに補正が掛かる。特に魅力が上がる。


 このセット装備の作り主は裁縫王のジョブを持ったヘレナだ。ちなみに、裁縫師から昇格し、三次職だ。

 プレイヤーメイド並みの、否、それ以上に素晴らしい作品だ。

 ちなみに、見た目は礼装だが、動きやすく作られているので、案外戦えるし、元々大人サイズの服にサイズ調節の魔法が掛かっているので、成長しても着れる。

 この魔法を付与したのは、ヘレナが貴族夫人だった頃に懇意にしていた仕立屋のお抱え魔法使いだ。最近、その仕立屋が支店を王都に出店し、ヘレナがそこを訪れて、お抱え魔法使いに魔法を付与して貰うことになったのだという。


 金糸で薔薇の模様が描かれた白を基調とした礼装を纏ったシルウェステルが、使い魔のソルを肩に乗せたルクスに声を掛けた。


「ルクス君……その、僕を含めて、服装が凄く目立っている気がするのだけど」

「気にしたら負けだよ、シルウェステル君。性能はどんな服よりも素晴らしいんだ。どんなに目立っても、この服で戦おう」


 そう言っているルクスは金色の太陽を象徴した模様が描かれた赤と黒を基調とした礼装を纏っている。ルクスのセット装備は【赤陽と影(レッドサン&シャドー)シリーズ】だ。効果は全てのステータスに補正が掛かり、筋力が大幅に上がるし、状態異常耐性、魔法攻撃耐性が高い、というものだ。


「そっか、覚悟を決めたんだね、ルクス君……よし、僕も腹を括るよ」

「友よ……」


 ルクスとシルウェステルが、がっしりと握手した。

 その横で、後からやってきた女子組が和やかに話している。


「レヴァナさん、素敵ですね。似合ってますわ」


 銀色の月を象徴した模様が描かれた青と白を基調としたエンパイアドレスを纏ったラエティティアは、頬を染め、素直にレヴァナを褒める。

 ラエティティアのセット装備は【青月と光(ブルームーン&ライト)シリーズ】だ。効果は全てのステータスに補正が掛かり、魅力が大幅に上がるし、状態異常耐性、魔法攻撃耐性が高い、というものだ。

 レヴァナは銀糸で薔薇が描かれた黒を基調とし、スリットが入ったマーメイドドレスを纏っている。


「ありがとうございます、ラエティティアさん。ラエティティアさんとクラーラさんも素敵です。とても可愛らしいわ」


 素直に賞賛するレヴァナ。褒められたラエティティアとクラーラは嬉しそうに笑った。

 因みに、クラーラはオレンジの風の模様が描かれた鮮やかな黄色のプリンセスラインのドレスを纏っている。

 クラーラのセット装備は【春の風シリーズ】で、素早さに補正が掛かり、状態異常耐性、魔法攻撃耐性が高い。

 和やかな女子組とは対照的なのが、アランとバートだ。

 悲しそうな表情で、鏡に写っている自分たちを眺めていた。


「御者にも衣装」


 アランが言ったのはアルヒ王国のことわざで『身なりを整えれば、どんな人間でも立派に見えるというたとえ』だ。

 馬子にも衣装の馬子の部分を昔の勇者がアルヒ王国の人にも分かりやすくするため、変えたのだろう、とルクスは思っている。


「俺たちだけ、服に着られてる感が拭えないんだけど……」

「うん……」


 ちなみに、アランは紫の風の模様が描かれた鮮やかな黄色のモーニング【秋の風シリーズ】を纏っている。

 効果は精神力に補正が掛かり、状態異常耐性、魔法攻撃耐性が高いというものだ。

 バートはといえば、銀の葉の模様が描かれた深い緑のモーニング【銀葉シリーズ】を纏っている。

 効果は知恵に補正が掛かり、状態異常耐性、魔法攻撃耐性が高いというものだ。


「アラン〜!」

「クラーラ!」


 アランにクラーラが抱きついた。


「どう?似合ってる?」


 クラーラは無邪気にアランに問う。


「似合ってる、凄く、綺麗で可愛い」


 アランは頬を真っ赤に染めつつ、頷いて言葉を紡いだ。


「ふふ、嬉しい」


 クラーラは花が綻ぶように微笑んで、アランの頬に口付けた。

 アランは石像のように固まった。


「アラン?」

「……うん、大丈夫」


 度重なるクラーラのスキンシップにより、少しだけ慣れていたアランは、気絶せずにすんだ。

 その様子を見ていたレヴァナとラエティティアは各々の想い人の元に向かった。


「ルクス様、私のドレス姿、どうでしょうか?」

「勿論、似合ってるよ。月の精霊みたいだよ。……俺の元から離れないように手を握らないとって思った」


 そう言ってルクスは、少々ぎこちなくラエティティアの手を取り、甲に口付けた。耳が赤い。

 ラエティティアは顔が真っ赤だ。

 初心な二人だった。


「シルウェステル様、私のドレス姿はどうですか?」

「素敵だよ、レヴァナ。薔薇の妖精も裸足で逃げるくらい、君は輝いてる。他の男に見られたくないよ……」


 シルウェステルはレヴァナの手を取って口付け、腰に手を回した。

 二人は熱く見つめ合っている。今にも口付けしそうな雰囲気でラブラブだ。


「いずれ僕も恋人を作るんだ……!」


 血涙を流しそうなくらいバートは悲しみ、悔しがっていた。


「ま、いずれ恋人ができるよ、バート」

「そうそう、諦めるな、バート」


 小妖精のアスターとシアーシャの二人はバートを励ます。二人もセット装備を纏っている。

 アスターは緑の花の模様が描かれた桜色のモーニング、【緑花シリーズ】。

 効果は素早さが上がり、状態異常耐性、魔法攻撃耐性が高い。

 シアーシャは黄色の花の模様が描かれた桜色のベルラインのドレス、【黄花シリーズ】。

 効果は神聖力が上がり、状態異常耐性、魔法攻撃耐性が高い。

 ちなみにシアーシャのレベルは五で、ジョブは神官だ。


「よし、そろそろ落ち着いたかな?」

「「大丈夫です」」

「じゃあ、ダンジョンでレベリング、頑張ろう!」

「「おー」」

「しゅっぱーつ!」


 ルクスたちは小鹿の背に乗り、シルウェステルとレヴァナは持参した仔馬の背に乗った。ルクスの使い魔であるソルは上空を飛んで、彼らを追いかける。

 そして、彼らは一陣の風のように街を通り抜け、草原を駆けた。

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