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【第二章完結】ゲーマーはゲームのような異世界に転生して最高の人生を掴むようです  作者: 星海亘
第2章 色とりどりの日々

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第57話 みんなで冒険者ギルド





 冒険者ギルドにやってきた一行は、フリッツのいる受付にやってきた。


「やぁ、昨日ぶりだね、ルクス君、でも丁度良かった」

「え?」

「ギルドマスターとの稽古の予定が決まったよ。予定表を持ってくるから、ちょっと待っていて」


 フリッツは奥の部屋から羊皮紙を持ってきた。

 羊皮紙には、一ヶ月のカレンダーが記載されていて、所々、赤で丸が付いている。


「赤丸が付いた日が稽古の日だよ。時間は二時からを予定しているんだけど、大丈夫かな?」

「大丈夫です」

「じゃあ、予定組んでおくね。その羊皮紙はルクス君用だからあげるよ」

「ありがとうございます」

「あ、ルクス君も用があったよね、ごめんね」

「大丈夫ですよ、フリッツさん。えっと、用はこの三人を冒険者にして、クランに入れて欲しいんです」

「うん、分かった。では、申込書に記載お願いします」


 フリッツは申込書である羊皮紙をヴォルフとアデリナとヘレナに渡した。

 ヴォルフとアデリナとヘレナは貸し出された羽ペンのペン先をインク壺に浸し、申込書に書き込み始めた。


「代筆はいらなそうだね」

「はい」


 平民には文字を書けない者も多い。実はヴォルフとアデリナは元々簡単な文字しか書けなかったが、ベネディクトゥスに暇なときに読み書きを教わっているので、基本的なことは書ける。

 書き終えた三人は申込書をフリッツに渡した。


「では、ギルドカードを作って参ります」


 奥の部屋に入ったフリッツは、暫くして鉄のカードを持って戻ってきた。


「はい、これが皆さんのギルドカードです。クラン【自由の翼】のメンバーとしても登録しました」

「「ありがとうございます」」


 三人は鉄級アイアンランクのギルドカードを受け取った。


「フリッツさん、聞いても良いですか?」

「なにかな?ルクス君」

「ギルドカードってどうやって作ってるんですか?」

「まあ、魔導具で文字を刻んでいるね。でも、ギルドカードはそれだけじゃないよ、特殊な加工も施されているから、偽造は不可能に近いね」

「そうなんですか」

「ま、偽造するにもお金と時間が掛かるだろうから、する馬鹿はいないよ」

「確かに」

「さて、ルクス君たちは依頼を受けて行くかい?」

「んー、そうですね、大人組にはパーティーを組んで貰って、依頼を受けて貰いましょう」

「仰せのままに、ルクス様」

「ベネディクトゥス、堅いよ」


 フリッツはへりくだるベネディクトゥスを見て、ルクスにこそっと話しかけた。


「もしかして、ルクス君、良いとこのお坊ちゃん?」

「(爵位は持っているし)まぁ、そんなところです」


 ルクスは苦笑した。フリッツは納得したような表情を浮かべた。


「では、さっとパーティーを組みましょう」

「あなた、そんなに急ぐと事を仕損じますわ」


 ヘレナがベネディクトゥスをいさめる。


「そうですよ、ベネディクトゥスさん」

「同感だ」


 アデリナとヴォルフもヘレナを支持する。


「分かりました。ほどほどに急ぎましょう」

「まあ」


 ほどほどでも急ぐのね、とヘレナは呆れていた。


「パーティーの申請書をいただけますか?」

「はい、こちらです」


 フリッツは一枚の羊皮紙をベネディクトゥスに渡した。


「パーティー名は何にしますか?」

「あら、困ったわ、私にネーミングセンスはないの」


 ヘレナはそう言って、残りの三人に任せた。


「【四人組】……」


 ヴォルフはそう言った。


「却下」


 ベネディクトゥスにあえなく却下された。


「【四重奏】なんてどうかしら?」

「四から離れましょう」


 アデリナの意見もベネディクトゥスは、やんわり却下した。

 そこにラエティティアがやってきた。


「【追い風】、はどうですか?お父様たちは、黄金の導やクランの追い風です。お父様たちがいなければ、私たちは風を失った鳥のようになってしまうと思うのです」

「ラエティティア……」


 ベネディクトゥスは感動して、目を潤ませた。他の大人組も感動している。

 大人組のパーティー名は『追い風』、リーダーはベネディクトゥスに決まった。


「じゃあ、ランク上げ、頑張ってね」

「はい、ルクス様」


 ベネディクトゥスたちは、布切れの依頼書が貼ってある掲示板の方に向かった。


「黄金の導の皆は、どうするの?」


 フリッツは微笑み、問いかけた。


「どうするんだ?ルクス」

「勿論、決まってるよ」

「「?」」


 一息置いて、ルクスは応えた。


「王都を探索しよう」

「探索……まぁ、確かに僕らが王都に住み始めたのは一ヶ月くらい前だもんね」

「そうだな、知らないとこは沢山ありそうだ」


 バートとアランが納得したように頷いた。


「今日だけでは探索し切れないでしょうね……」

「そうだね、ラエティティア。だから、毎日、少しずつ、王都を探索していくんだ。皆でね」

「ふふ、楽しそうです。そうですわ!私たちで王都の地図を作りませんか?」

「それは楽しそうだ。作ってみよう」


 ルクスとラエティティアは微笑み合う。


「僕も作りますよー」

「俺も!」

「私も〜」


 バートとアラン、クラーラも賛同した。


「じゃあ、王都探検にしゅっぱーつ!」

「「おー!」」


 テンション高めに黄金の導は冒険者ギルドを出て出発した。

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