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ゲーマーはゲームのような異世界に転生して最高の人生を掴むようです  作者: 星海亘
第1章 昔日の記憶は導となる

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第31話 即死への恐怖




 家に戻ったルクスたちは談話室に集まっていた。


「じゃあ、これから皆のレベルや能力を鑑定するから、並んで」


 ルクスがそう声を掛けると、子供たちは並び始めた。

 アラン、バート、クラーラ、ラエティティアの順になった。


「ラエティティアは最後でいいの?」

「はい」

「じゃあ、アランから鑑定するよ」


 ルクスは鑑定し、鑑定結果を羊皮紙に書き写す。

 書き終わると、ルクスは羊皮紙をアランに渡した。

 アランは目を輝かせつつ、羊皮紙を手に取った。

 全員分を書き終えたルクスは、ほっと息を吐いた。


 ルクスが書き記した内容は以下の通り。


【アラン】

種族︰人族

性別︰男

年齢︰9歳

レベル︰4

ジョブ︰騎士

スキル︰生活魔法 火属性魔法 盾術 剣術 馬術

称号︰なし

装備︰ミスリル剣 ミスリル盾 ワイバーンの革鎧 守りの指輪 布の服 丈夫な半長靴

状態︰良好


【バート】

種族︰人族

性別︰男

年齢︰9歳

レベル︰3

ジョブ︰魔法使い

スキル︰生活魔法 土属性魔法 水属性魔法 火属性魔法 魔法の心得

称号︰なし

装備︰ミスリル杖 スパイダーシルクのローブ 守りの指輪 布の服 丈夫な半長靴

状態︰良好


【クラーラ】

種族︰人族

性別︰女

年齢︰9歳

レベル︰3

ジョブ︰斥候

スキル︰生活魔法 裁縫 風属性魔法 短剣術 索敵

称号︰なし

装備︰ミスリル短剣 ワイバーンの革鎧 守りの指輪 布の服 丈夫な半長靴

状態︰良好


【アスター】

種族︰小妖精

性別︰男

年齢︰10歳

レベル︰3

ジョブ︰剣士

スキル︰小妖精魔法 剣術 剣の心得

称号︰小妖精の王子

装備︰ミスリル剣 ミスリルの軽鎧 布の服 半長靴 言葉の指輪

状態︰良好


【ラエティティア】

種族︰人族

性別︰女

年齢︰9歳

レベル︰3

ジョブ︰歌手

スキル︰生活魔法 礼儀作法 算術 裁縫 木属性魔法 風属性魔法 水属性魔法 氷属性魔法 歌唱 楽譜集

称号︰なし

装備︰聖なるマイク スパイダーシルクのローブ 守りの指輪 布の服 丈夫な半長靴

状態︰良好


 ルクスとのレベル差はかなり開いている。

 現在のルクスのステータスは下記の通り。


【ルクス・フォン・シュトラウス】

種族︰人族

性別︰男

年齢︰10歳

レベル︰45

ジョブ︰剣士

スキル︰アイテムボックス マップ 鑑定 生活魔法 剣術 剣の心得 全属性魔法

称号︰転生者

装備︰ミスリル剣 ワイバーンの革鎧 守りの指輪 布の服 丈夫な半長靴 死防ぎのミサンガ 言葉の指輪

状態︰良好


 いつの間にかルクスが全属性魔法を習得しているが、これは、様々な属性を潜在的に持っていたルクスが、こっそり鍛錬した結果だ。

 ルクスは自身のステータスを見て思い出した。


(あ、皆に『死防ぎのミサンガ』を渡してなかった)


 少し考えたルクスは、皆に死防ぎのミサンガを渡した。


「ごめん、渡すの忘れてた」


 と正直に伝えつつ。


「ルクス、これを装備すると何か良いことがあるのかな?」


 バートがルクスに問うた。


「即死攻撃を受けてもHPを十残して生き残ることができるよ。効果は一回きり」

「そくしって、瞬時に命を落とすって意味の即死?」

「うん」

「……即死攻撃をしてくる魔物(モンスター)がいるっていうこと?」

「うーん、王都近くの森にはいないと思う。いるとしたら、ダンジョンの中層だね」

「ダンジョン中層……」

「うん。ギルドカードが(カッパー)になったらダンジョンに潜れる筈だから、皆が(カッパー)ランクになったら、ダンジョンに潜るよ」

「「!」」

「中層には……」

「勿論潜れるようになりたいね」


 バートは項垂れた。即死攻撃が怖いようだ。


「大丈夫だって、即死攻撃に当たらなければ良いんだからさ」

「それって避けれなかったら当たるってことだよね?」

「……」


 ルクスはバートから顔を背けて、「さぁ、今日の晩御飯は何かな〜?」と言いつつ、食堂に向かおうとした。

 その肩をバートはがしっと掴んだ。


「ルクス……ちゃんと対策はあるんだよね……?」

「う、うん、大丈夫大丈夫。俺、元は廃ゲーマーだから」

「はいげーまーが何だか分からないけど、信じて良いんだよね?」


 バートの目が笑っているようで、笑っていない。


「……はい」


 ルクスは怖いと思いつつ、頷いた。

 元は廃課金もして、仕事以外の殆どの時間をSefirot Chronicleセフィロトクロニクルに注ぎ込んだ廃ゲーマーだった前世を持つルクス。

 即死攻撃など準備ができていれば恐るるに足らず。

 だが、今は現実。

 何が起きるか分からない。


(できることは色々しておくべきか)


 と、改めてルクスは思った。

 ちなみに、死防ぎのミサンガにはサイズ調整の魔法が施されていないので、子供の腕には大きい。なので、子供たちは、ミサンガを捻じって二重になるように身につけた。

 小妖精のアスターは小さいので、たすきのような感じでミサンガを装備した。


 その翌日、ルクスはゼンイ商店で色々と買い求め、【勝利の女神の訓練場への入場権※回数制限有り(29/30)】を使った。

 魔族を倒した時にルクスが手に入れた権利だ。

 ルクスは、既に全ての権利を一回ずつ使って、試練を乗り越えて得た宝箱から四つのアイテムを手に入れている。

 今回は、即死攻撃に対するアイテムを手に入れたいとルクスは思っていた。

 実際、ゲームでは即死攻撃に対するアイテムも神の領域で貰えることがあった。

 現実になったとしても、それは変わらないだろう。


[神域へ移動します]


 ルクスは光に包まれた。

 次の瞬間、ルクスはローマのコロッセオっぽい場所にいた。

 

[試練を開始します]

[試練達成条件︰疑似ゴブリンを二十体倒すこと]


 ルクスの前方に二十体のゴブリンにしか見えない疑似ゴブリンが現れた。

 ルクスはミスリル剣を構え、魔力を込める、ついでに身体にも魔力を巡らせ、身体強化し、疾走。

 ゴブリンたちから見ると、いきなり姿が消えたように見えるほどの疾さだった。

 ルクスは駆け、ゴブリンを一体ずつ斬り伏せる。

 ゴブリンの間を縫って斬りながら駆けるルクスは、まるで光のようだ。

 ゴブリンたちからするとほんの一瞬のことだった。

 二十体のゴブリンは残らず殲滅された。


[最高ランクで試練を達成しました]

[望みの宝箱とおまけの宝箱を用意しました]


 ルクスの前に豪奢な宝箱と更に豪奢な宝箱が現れた。

 まず、ルクスは豪奢な宝箱を開けてみる。

 中には六芒星が描かれた丸い金属の円のペンダントトップが印象的なネックレスが六つ置かれている。

 タリスマンだ。

 ルクスは六つのタリスマンをアイテムボックスに収納し、更に豪奢な宝箱を開ける。

 中には黄昏色の指輪が入っていた。

 ルクスは指輪もアイテムボックスに入れる。


[退出しますか?はい/いいえ]


 「はい」を選択したルクスは、光に包まれ、元いた部屋に戻っていた。


(戻ってきた……報酬を確認しよう)


 ルクスはアイテムボックスから六つのタリスマンと、黄昏色の指輪を取り出し、鑑定する。


【死防ぎのタリスマン】

即死攻撃を十回防ぐ。十回防ぐと壊れる。

サイズ調節の魔法が付与されている。

買取価格:1,000,000,000エン


【黄昏の指輪】

精神異常無効。

サイズ調節の魔法が付与されている。

買取価格:不明


 ルクスは目を丸くした。


(精神異常無効!?)


 状態異常無効装備はゲームにもあったが、精神異常無効は無かった。

 ルクスは感動しつつ、いそいそと黄昏の指輪を左手の中指に嵌めた。


(まさか、まだ知らない装備に出会うとは思ってなかったなぁ)


 うんうん、と頷いて、死防ぎのタリスマンも身につけ、他の五つのタリスマンを持って談話室にやってきた。

 談話室には、丁度良く黄金の導の面々が揃っている。


「やぁ、みんな」

「おぅ、ルクス、その手に持ってるのは何だ?」


 アランがルクスに問いかけた。(なお)、ベネディクトゥスがいないので、様は付けていない。


「これは死防ぎのタリスマン。即死攻撃を十回防いでくれる装備だよ」


 ぐわし、とバートが死防ぎのタリスマンを持つルクスの手を握った。


「ルクス……信じてたよ。対策があるって。でも、十回で大丈夫かな?」

「ミサンガも含めれば十一回だし、そんなに即死攻撃してくるモンスターはいないから大丈夫」

「……分かったよ。信じるからね」


 と言いつつ、バートはルクスからタリスマンを受け取った。

 全員にタリスマンを渡し終えたルクスは、黄金の導の面々に序盤のマップに出てくるモンスターや、ダンジョンについて語ったり、普通に雑談したり、みんなで夕食の準備をしたりと、仲間との絆を深めた。

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